鑑賞記録(2022.12.1)
ウィル・シャープ監督
『ルイス・ウェイン
生涯愛した妻とネコ』
2021
@kino cinema神戸国際
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』2021/111分/イギリス/カラー/スタンダード/5.1ch
実話に基づく物語。
19世紀末から20世紀にかけて、イギリスで大人気だったイラストレーター、ルイス・ウェイン。夏目漱石の「吾輩は猫である」に登場する、絵葉書の作者だとも言われている。(本作公式サイト”introduction”より)
原題
The Electrical Life of Louis Wain
あらすじ
イギリスの上流階級に生まれ、父亡きあと一家を支えるためにイラストレーターとして稼ぐルイス(ベネディクト・カンバーバッチ)が、下層階級の女性エミリー(クレア・フォイ)と出会い、周囲に大反対される中、結婚。そして、ネコとの出会い。個性的な彼の生涯を綴る・・・
感想
予告編を観て
気になっていたので
初日鑑賞!
kino cinema神戸国際さんの入口に
こちらのポスターが。
(↑とっても素敵ですね!)
そして
廊下にはたくさんの
ルイス・ウェインとネコたちが!
(↑他にもたくさん貼ってありました。カワイイ!
光の加減で電気が走っているよう!?w)
お話は、
ルイス・ウェインの
実話に基づく物語。
私は、全然
彼を存じ上げませんでしたが、
ネコたちの絵は
見たことがありますね。
ルイス・ウェインは
独自性と一風変わった性質、
でもお茶目さもある、
天才肌な人物だったようで
ベネディクト・カンバーバッチは
この手の人物、
十八番ですね。ww
イラストを両手でサササ〜!っと
書き上げる仕草は、
(実際どうだったかは知りませんが)
本当にイラストレーターのようです!
さすがです!!
お話を観ていて、
妻と一緒の時間が
えらく短いな〜(残念)
と思いましたが、
実際に、
本当に短い時間だったようです。
なんとも辛い・・・
時代もあり、
階級や社会的地位、
偏見などがガッツリある時代で
古いしきたりや流儀に囚われない
自由な感覚を持つ人たちにとっては
一層生きづらい世の中
だったかもしれません。
それでも
ルイスがエミリーと出会えたことは
素晴らしい奇跡だったのだと思います。
エミリーなくして
後のルイス・ウェインは
なかったかもしれませんね。
スタンダードの画面を額縁に
絵本の世界のように
さまざまな美しい色彩の
花や植物に囲まれた
ふたりの背中。
ふたり並ぶ顔。
ウィル・シャープ監督が
スタンダードを選んだところが
好きですね。ww
この世界観に
ピッタリです。
晩年は特にまた、
中々大変な状況だった
ルイスのようで、
次々と困難が
降りかかりますが、
独特の色彩と
可愛らしかったり、
不思議だったりするネコたちの
たくさんの絵が挿入されながら、
お話は進みます。
辛く悲しいことも多いけれど
彼の人生は
まさに
妻とネコ(特にピーター)で
人生を埋め尽くした
と言ってもいいかもしれませんね。
ぜひ、ご覧ください!!
(2022年12月1本目。本年度427本目、映画館243本目)
スタッフ
監督:ウィル・シャープ
製作:ガイ・ヒーリー、エド・クラーク、アダム・アクランド、リア・クラーク
製作総指揮:ロン・ハルパーン、ディディエ・ルプファー、ダン・マクレイ、ジュリア・オー、オリー・マッデン、ダニエル・バトセック、ベネディクト・カンバーバッチ、サイモン・スティーブンソン
原案:サイモン・スティーブンソン
脚本:サイモン・スティーブンソン、ウィル・シャープ
撮影:エリック・アレクサンダー・ウィルソン
美術:スージー・デイビス
衣装:マイケル・オコナー
編集:セリーナ・マッカーサー
音楽:アーサー・シャープ
ナレーション:オリビア・コールマン
他
キャスト
ルイス・ウェイン:ベネディクト・カンバーバッチ
エミリー:クレア・フォイ
キャロライン・ウェイン:アンドレア・ライズボロー
ウィリアム・イングラム卿:トビー・ジョーンズ
他
ネタバレMEMO
23歳になったウェインは妹の家庭教師であったエミリー・リチャードソンと結婚した。彼女はウェインよりも10歳年長だったが、これは当時のイギリスではやや問題視されることである。二人は北ロンドンのハムステッドで生活を始めたが、エミリーはガンに冒され結婚の3年後に死去してしまった。病に苦しむエミリーはピーターという飼い猫をかわいがっており、妻の余興にしようと考えたウェインはピーターに眼鏡を着けさせ読書をしているかのようなポーズをとらせたりしていた。後にウェインはこの猫について、「私の画家としての創造の源であり、後の仕事を決定づけた」と語っている。この頃のウェインの作品の多くはピーターをモデルとしている。(ウィキペディアより)