鑑賞記録(2022.7.14)
城定秀夫監督
『ビリーバーズ』2022
@シネ・リーブル神戸
『ビリーバーズ』2022/118分/日本/カラー/シネマスコープ/5.1ch
漫画家・山本直樹がカルトの世界を通して人間の欲望をあぶり出した同名コミックを、『アルプススタンドのはしの方』(2020)『女子高生に殺されたい』(2022)の城定秀夫監督が実写映画化。
一言あらすじ
とある孤島で共同生活する三人の男女。彼らは俗世の汚れを浄化し、”安住の地”出発に向けて、ニコニコ人生センターの本部より受ける指令をこなす日々を送っていたが・・・
感想
本作を鑑賞するにつけ、
原作の漫画も2巻と短かったことと
U-NEXTで電子書籍があり、
ポイントで購入出来たので、
たまには漫画原作も読んでみようと思い
原作既読の上、鑑賞。
私は全然漫画に詳しくなく、
山本直樹さんの漫画を読むのも初めてで
作風も知らず。
ガッツリ性描写が多く、
これ、映画化ってどこまでどうやるんだろ〜?
と思いながら。
そしたら、
ほぼ原作に忠実な形で
役者の皆さんも超体当たりで
出来上がっていた本作。
カルトな宗教団体、
洗脳、狂気、性欲など
かなりディープな本作。
城定監督の作品も
観たことなかったですが、
ピンク映画出身の監督とのこと。
なるほど通りで!?
本作をやり切れた訳ですかねw
演出は本作の世界観を
上手く表していると思った。
後半の大多数の惨状には、
もはや笑ってしまうような
ひどい有様が繰り広げられ
突き抜けている分
笑えてしまったところあり・・・
城定秀夫監督の他の作品も
どのように監督されているのか
興味が湧きました。
後から知りましたが、
2022年月刊シナリオ3月号掲載の
(『ちょっと思い出しただけ』
『メゾン・ド・ヒミコ』同掲載)
(↑※黒沢久子さんが脚本)
『夕方のおともだち』(廣木隆一監督)も
山本直樹さん原作だったんですね。
(月刊シナリオで既読。SMの話が大きく入っている)
その他にも、
山本直樹さん原作作品
ずいぶん沢山映画化されているようです。
ご本人も本作に登場。
信じること、正直であること、などの
一見、清い行いと思われるものから派生する
別の側面を見た気がする・・・
中々ディープな作品でした。
(2022年7月24本目。本年度250本目、映画館120本目)
スタッフ
監督・脚本・編集:城定秀夫
原作:山本直樹
撮影:工藤哲也 照明:守利賢一
録音:松島匡 整音:山本タカアキ
効果:小山秀雄 装飾:藤田明伸
衣装:十河誠 ヘアメイク:重松隆
音楽・主題歌:曽我部恵一 助監督:山口雄也
キャスティング:伊藤尚哉
宣伝美術:寺澤圭太郎
ラインプロデューサー:浅木大
制作担当:矢口篤史
製作:藤本款、久保和明、直井卓俊
プロデューサー:原口陽平、秋山智則、久保和明
他
キャスト
オペレーター:磯村勇斗
副議長:北村優衣
議長:宇野祥平
第三本部長:毎熊克哉
先生:山本直樹
他