鑑賞記録(2022.7.14)
リュ・スンワン監督
『モガディシュ 脱出までの14日間』
2021@kino cinema神戸国際
『モガディシュ 脱出までの14日間』2021/121分/韓国/カラー/シネスコ/5.1ch
第42回青龍映画賞で作品賞、監督賞、助演男優賞など5部門を受賞。
近年になってようやく事件の顛末が公表され、知られざる事実への丹念なリサーチが行われ、映画化が実現した。
西アフリカのモロッコで行われたオールロケの撮影
実際に『モガディシュ』のスタッフは渡航禁止国家に指定されているソマリアの代わりに、異国的な風景を再現できる空間を探し出すために4カ月間もアフリカでロケハンを行った。
懸命な努力の末、実際にソマリアと似ている環境のあるモロッコの都市エッサウィラを最終撮影地に決めた。
シナリオと一致した撮影環境を作り出すために撮影6カ月前から政府の協力を得るのは勿論、現地で撮影した写真資料などを通じて空間に合うコンセプトを作り、映画の背景とそれに合った空間を作ることに重点を置いた。彼らは舗装された道路の上に直接土を重ね、90年代当時のソマリアの舗装されていない道路を完成させ、モロッコの建物の上にソマリアの建築様式まで再現し、リアリティを追求した。さらにモロッコの強烈な自然光もしっかり収めるため、時間帯別に細かく撮影を行い、異国的な風景の頂点を形作った。
『モガディシュ』チームは3カ月の撮影の間、言葉や文化の違いによる壁も乗り越え、モロッコでのオールロケを完成させた。
(↑本作公式サイトより)
原題
모가디슈
(英題:ESCAPE FROM MOGADISHU)
一言あらすじ
(1990〜1991年にかけて)ソマリア内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちの生死をかけた脱出を描く実話に基づく衝撃の人間ドラマ。(本作公式サイトより)
感想
いや〜〜、すごかった!!!
ハリウッド級の超ド迫力のアクション!
そして実話に基づく
スリリングかつグッとくるような
素晴らしい脚本。
前半は
笑えるところもありながら観ていたが
あっという間に
現地が戦場と化して・・・
南北朝鮮の関係、
内戦が勃発したソマリア、
いくつも問題が重なりつつ、
非常事態をきっかけに起こる
人間ドラマ。
役者の皆さんも凄い。
エンタメ感がありながら
息を呑むストーリー展開で
面白かったです!!
韓国映画、
強いインパクトを与えてきます!!
本作は
撮影スケールもすごく大きいので
これは絶対映画館で鑑賞すべき作品!
IMAX対応作品だったようなので
IMAXで観れたらよかったのにな〜!!
(やってない!!)
そこだけ残念ですが、
普通の劇場でも
十分迫力満点でした!!!!!
肌の色、文化や言葉など
違うところを目にしながらも
必死に生きようとするのは
同じ人間なのだ。
そこに垣根はない。
今現在も内戦する国々が
実際にあり
離小島の極東に位置する日本からは
中々実感しにくいかもしれないが
この映画で観たような
悲惨な争いが
1日も早く無くなることを
祈りながら。
(2022年7月23本目。249本目、映画館119本目。)
スタッフ
監督・脚本:リュ・スンワン
撮影:チェ・ヨンファン 照明:イ・ジェヒョク
美術:キム・ボムク 衣装:チェ・ギョンファ
編集:イ・ガンヒ 音楽:バン・ジュンソク
製作:カン・へジョン、キム・ヨンファ、キム・ジョンミン、パク・チソン
プロデューサー:チョ・ソンミン、キム・ドンシク
他
キャスト
ハン・シンソン(駐ソマリア韓国大使):キム・ユンソク
カン・テジン(駐ソマリア韓国大使館参事官):チョ・インソン
リム・ヨンス(駐ソマリア北朝鮮大使):ホ・ジュノ
テ・ジュンギ(駐ソマリア北朝鮮大使館参事官):ク・ギョファン
キム・ミョンヒ(ハン大使夫人):キム・ソジン
コン・スチョル(駐ソマリア韓国大使館書記官):チョン・マンシク
他