鑑賞記録（2022.7.4）
ミッジ・コスティン監督
『ようこそ映画音響の世界へ』
2019 NETFLIX
『ようこそ映画音響の世界へ』2019/94分/アメリカ/カラー/5.1ch
豪華映画人が語る、映画の“音”へのこだわり
音響に焦点を当てて、知られざる映画の歴史を振り返る1927年に初めての本格トーキー映画『ジャズ・シンガー』が誕生。それ以降、映画音響は今現在も少しずつ進化の道を歩んでいる。本作ではジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、ソフィア・コッポラ、デヴィッド・リンチ、アン・リー、クリストファー・ノーラン、ライアン・クーグラーなど、著名で独創的な映画監督たちが映画の“音”へのこだわりや芸術性を語るほか、映画の“音”において大きな影響をもたらした名作映画たちを振り返り、知られざる映画音響の歴史に迫る。
映画の音を作るのは技術だけではなく才能の輪
仕事愛を語る裏方たち裏方として名作映画を手掛けてきた音響技術者たちが明かす、実際の創作と発見。オーソン・ウェルズやアルフレッド・ヒッチコックがもたらした革新、ビートルズが映画音響に与えた影響、チューバッカなど人気キャラクターたちがイキイキとして見える秘密など貴重な体験談を語る。映画音響とは、観客を作品世界に引き込んでいく未知なる音作り。それに挑み続ける技術者たちの飽くなき挑戦と、奥深き仕事愛を知れば、これからの映画鑑賞も違ったものになるだろう。
（↑本作公式HPより）
原題
Making Waves: The Art of Cinematic Sound
一言あらすじ
ハリウッド映画100年の音の歴史、映画音響技術の裏側に迫る、ドキュメンタリー
感想
映画好きなら
映画制作の裏側にも
興味がお有りではないだろうか？
私は、とても興味あるので
本作もやっと鑑賞。
主に音響に特化しての
ドキュメンタリーなので
映画の”音”が
どのように作られていたのか
というのが垣間見られる。
トーキー時代から現代まで
年代ごとにチラッと映る
映画作品を見つつ、
その音響を振り返りながら
進んでいく。
改めて、
本当に大変な作業で
これは本当に好きじゃなきゃできないだろうな
というお仕事。
こだわりと職人技と、
コツコツと積み重ねていく
地道な努力と作業。
果てしない音を
一つずつ作り上げていく。
”音”と言っても
その作業は広範囲に渡り、
セリフの声、
効果音、音楽、
要らない音の排除、
新しい音を作る、
音を拾ってくる、、、、
作業は膨大なので
それぞれがそれぞれのパートを受け持っていて
職人、アーティストとして
作業している。
素晴らしい映画の裏側には
膨大な数の人々の
絶え間ない苦労があって
支えられている。
私には、こんな緻密な作業は
とてもじゃないけど出来そうにないが
皆さん
とても生き生きと
仕事をされている印象だ。
大変なことも多いだろうが、
その分出来上がった映画には
思い入れも多いことだろう。
観た映画も、
未だ観ていない映画も
チラチラ挿入されていて
楽しむことが出来た。
そして、
なんとなく理解できていなかった
モノラル、ステレオ、５.１chの違いが
分かりやすく説明されていた。
ざっくり言うと、
モノラル→画面後ろ中央に、1個の音響装置からの音出し
ステレオ→画面両サイトに1つずつ、合計2個の音響装置からの音出し
５.１ch→四隅と前方正面とその隣に1つで、合計5個＋1個の音響装置からの音出し。音が鳴る場所も場面によって変えるなどできる。
と言うイメージのようだ。
（これは本作の映像を見ての私の解釈なので
間違ってたらごめんなさい。汗）
音響的には、
音響装置（スピーカー）が多いほど
より複雑で音の影響は大きい。
勉強になりました！！
次は、
違う方向から
（撮影、編集、監督業や脚本作りなど）
映画作りの裏側を
拝見したい！！
やってほしいな〜〜！
完全にマニアしか観ないでしょうが・・・w
（2022年7月6本目。本年度232本目）
スタッフ
監督：ミッジ・コスティン
脚本：ボベット・バスター
撮影：サンドラ・チャンドラー
編集：デビッド・J・ターナー
音楽：アリソン・ニューマン
製作：ボベット・バスター、ミッジ・コスティン、カレン・ジョンソン
他
キャスト
ウォルター・マーチ
ベン・バート
ゲイリー・ライドストローム
ジョージ・ルーカス
スティーブン・スピルバーグ
ロバート・レッドフォード
バーブラ・ストライサンド
ライアン・クーグラー
デヴィッド・リンチ
アン・リー
ソフィア・コッポラ
ピーター・ウィアー
エリク・アーダール
クリストファー・ノーラン
他
