鑑賞記録(2022.2.18)
清水宏監督
『小原庄助さん』1949
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『小原庄助さん』1949/97分/日本/モノクロ・スタンダード
日本の福島県会津地域に伝えられる民謡、会津磐梯山(あいづばんだいさん)の歌詞中に「小原庄助」なる人物が、「朝寝朝酒朝湯が大好きでそれで身上潰した」とあるが、モデルとなった人物については、諸説ありはっきりしない。
会津若松市の秀安寺には戊辰戦争に会津方の一員として参加し、慶応4年9月5日(1868年10月20日)に戦死した「小原庄助」という人物の過去帳が残されているが、彼が歌詞のような人物であったかは定かではない。
(ウィキペディアより引用一部抜粋)
一言あらすじ
小原庄助こと杉本左平太は、代々続く由緒正しきお家柄。朝は風呂に浸かり、なにかにつけて酒を飲み、村の皆にも大盤振る舞いで、おごるのも大好き。人柄も良く、皆から慕われる存在だ。しかし、もう家計は火の車で・・・
感想
唄がとっても良い!!
『お~は~ら~しょうすけさんッ』
この唄が頭から離れない!ww
唄の内容は残念なものだけども、、、汗
陽気な感じで唄われている。
日本独特の音頭というか
外国の人が聞いたら
どう聞こえるなかな~と思う。
以下、ネタばれですが・・・・
お話の「小原庄助さん」と呼ばれる
本名、杉本左平太さんは、
代々続く名家のお家柄で
人柄もよく
皆から慕われているのだけれど・・・
まぁ気前が良すぎて
以前はあったであろう財産も
ほぼ底をつき、
借金をしてまで
人に酒や食事、色々な品を振る舞う。
奥さんも人がよく、
お金が底を尽いていても
夫に厳しく止めるよう言ったりはしません。
二人して良いとこの出なんでしょうから
卑しさなんて全然なく、、、
しかし、
それが災いしてか
すべてを失うことになる。
小原庄助さんは、
見る限りでは
働いているわけではないようだし、
地主とかでもなさそうなんで、
収入といったものはなさそうな感じ。
おそらく、
代々の遺産で暮らしていたのかな??
って感じです。
そりゃ使えば無くなりますよね・・・・
しかもバンバン使ってケチケチしない!!
私がその状況なら
ケチケチしちゃいますね!!ww
それをしないのが、
小原庄助さんなのです。
ラスト手前の
何もなくなった小原庄助さんの家に
泥棒が入った時の場面は、
小原庄助さんの人柄を
十分に表しています。
さすが小原庄助さんです!
といった感じ。
ラストも
全部失ったけど、
なんだが逆にさっぱりした顔で、
なんとかなるさ~の精神?で
家を後にします。
きっとこれからも
人柄変わらず
生きていかれるのでしょうね。
むしろ、
すべてを失ったこれからが、
杉本左平太の
本当の人生の始まりでしょうね。
いやぁ、凄い人物です。
私にはとてもできません・・・ww
笑いの部分も多数ありますが、
個人的には、
『按摩と女』(1938)
の笑いの方が
より、爆笑でした!!ww
あ、それで思い出したけど、
『小原庄助さん』でも
『按摩と女』でも
番傘姿が印象的でした。
番傘、かっこいいですね~!
清水宏監督も
お気に入りのシーンだから
また使ったんですかね??
真相は知りませんがww
(2022.2月19本目、本年度56本目)
スタッフ
監督:清水宏
脚本:清水宏、岸松雄
撮影:鈴木博 照明:石井長四郎 録音:中井喜八郎 美術:下河原友雄 助監督:内川清一郎 編集:笠間秀敏
音楽:古関裕而 製作:岸松雄 製作総指揮(主任):金巻博司 現地協力:裾野中湯山家
製作会社:新東宝 配給:東宝
他
キャスト
小原庄助こと杉本左平太:大河内傳次郎
妻・おのぶ:風見章子
マーガレット中田:清川虹子
おりつ(茂作の娘):宮川玲子
おせき婆:飯田蝶子(松竹)
紺野青造:田中春男
和尚・月岡海空:清川莊司
小六:鳥羽陽之助
吉田次郎正:日守新一(松竹)
哲夫(おりつの情夫):鮎川浩
幸一(おせきの伜):川部守一
世話人代表:石川冷
古田:尾上桃華
おのぶの兄・正太郎:坪井哲
茂作老人:杉寛
部落の有志:高松政雄
青年:倉橋享
コソ泥:今清水基二、高村洋三
吉田の使い:佐川滉
旅亭の女中:加藤欣子
女将:徳大寺君枝
赤坂小梅(特別出演)