鑑賞記録(2022.2.5)
小津安二郎監督
サイレント映画
『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』
1932 U-NEXT
『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』1932/90分/日本/モノクロ・スタンダード
小津監督のサイレント期を代表する傑作で、サラリーマン社会の悲哀を子供の視点から描いた喜劇映画である。小津作品の特徴であるフェードイン・アウトを使わずに固定したカットでつなぐ場面展開はこの作品によって決定付けられた。第9回キネマ旬報ベスト・テン第1位。(ウィキペディアより)
一言あらすじ
良一、啓二兄弟は、家族で郊外に引っ越してきた。父が出世を考え、重役の岩崎の近所に住むことにしたからだ。父は家族の前では威厳があるが、兄弟はある時、父が会社の皆の前でご機嫌取りをしている姿に怒り・・・
感想
兄弟のシンクロの画が
かわいい。w
そして
子供たちがやることが面白い。
子供って面白いなぁと
つくづく思う。
そういう訳わかんないこと
してたなぁ~とか。w
変顔も多いし!!ww
完全にサイレントで
合間に台詞が字幕で表示されるが
結構字幕がなくても
大体なんとなく言っていることが
分かるのが凄い。
内容も
子供の視点でありながら
ちゃんと子供の主張や思いがあって
それは大人でもわかるわけです。
むしろ子供たちがそう思うの、
無理ないよねと
筋が通っているのは子供だったりする。
子供には子供の社会もあって
彼らなりに
問題を解決していく。
大人こそ
気を付けるべきこともありますね。
子供の率直な思いが
大切なものを
ふと
思い起こさせてくれるかもしれません。
(2022年2月5本目。本年度合計42本目)
スタッフ
監督:小津安二郎
脚色:伏見晁
原作:ゼェームス・槇
撮影・編集:茂原英雄 撮影補助:厚田雄春 美術監督:河野鷹思 潤色:燻屋鯨兵衛(小津安二郎)舞台装置:角田竹次郎 木村芳郎 字幕撮影:日向清光
キャスト
父・吉井健之介:斎藤達雄
母・英子:吉川満子
長男良一:菅原秀雄
次男啓二:突貫小僧
重役岩崎壮平:阪本武
岩崎夫人:早見照代
岩崎坊ちゃん(太郎):加藤清一
酒屋の新公:小藤田正一
亀吉:飯島善太郎
伊藤先生:西村青児
遊び仲間:藤松正太郎、葉山正雄
映写機を回す部下:笠智衆(ノンクレジット)