鑑賞記録(2022.6.5)
商業映画デビューにして衝撃作!
片山慎三監督
『さがす』2022
Amazon Prime Video
『さがす』2022/123分/日本/カラー
監督は本作が長編2作目にして商業映画監督デビュー作となる片山慎三。(ウィキペディアより)
(片山監督のコメント)大阪に住む父が指名手配犯を見かけた、という実体験から生まれたオリジナル作品です。商業デビュー作ということもあり、よりエンターテイメントな作品にしたいという気持ちがありました。オリジナルだからこそ立ち帰る場所が常に自分自身でした。自問自答し、自分が作家として試されているような、良い意味での気合いと思いが入っています。(『さがす』公式HPより一部抜粋)
(佐藤二朗さんのコメント)ある日突然、手紙が来た。長文のその手紙の差出人は片山慎三。19年前のドラマで制作だった男だ。制作とはいえ、当時彼は21歳の右も左も分からぬ、いわゆる「使い走り」だった。でも発想や言葉が面白く、「君、オモロイな」と声を掛けたのを覚えている。そのあと彼は、数々の現場で鍛練し、感性を磨き、自腹で「岬の兄妹」という映画を監督した。その彼からの手紙には「自分の商業作品監督デビューとなる次作の主演を是非、二朗さんにやって欲しい」と書いてあった。手紙に添えられた、彼の商業デビューとなる「さがす」という妙なタイトルの脚本を読んでみた。「よくぞ俺のところに話を持ってきた」と思った。ちょっと凄い作品になると思う。ご期待を。(『さがす』公式HPより)
一言あらすじ
大阪・西成で暮らす原田智(佐藤二朗)と娘の楓(伊東蒼)。智は楓に、指名手配中の連続殺人犯を見た、捕まえたら300万もらえると話したその翌朝、煙のように姿を消す。ひとり残された楓は、父をさがし始めるが・・・
感想
衝撃作!!
内容はサスペンスをベースにしながら
人間個々人が持つ
複雑な感情や欲求など
様々な問題を捕えつつ、
後半、
謎解きの答え合わせ的に
出来事の解明がなされていく。
ショッキングな描写もありつつ、
それでいて
どこかおかしいのだけれど、
妙な説得力があって
このお話は
どういう結末を迎えるのかと
惹きつけられながら観た。
全然大して観ていないけれど
今まで観た
佐藤二朗さんの演じる役の中で
一番好きなキャラクターかもしれない。
彼独特のキャラクター性と
腹の底に隠された
人間の持つ
狂気と哀愁を
捻り出される瞬間を観た気がする。
笑った瞬間、
ほぼ同時に
ジワリと眼が熱くなるような・・・
笑いと哀しみは、共存する。
(私が作品を観るなかで、一番好きな状況です。w)
他の役者の皆さんも
素晴らしかったです。
狂気と欲と愛と、、、
人間の一筋縄にはいかない
心と身体と現実と・・・
今後の片山監督の作品も
チェックしていきたいですね。
(2022年6月8本目。本年度194本目)
スタッフ
監督:片山慎三
共同脚本:小寺和久、高田亮
音楽:高位妃楊子 撮影:池田直矢
録音:秋元大輔 編集:片岡葉寿紀
装飾:松塚隆史 衣裳:百井豊
ヘアメイク:宮本奈々 カラリスト:大西悠斗
音響効果:井上奈津子 キャスティング:田坂公章
助監督:相良健一 スケジュール:山田卓司 制作担当:姫田伸也
音楽プロデューサー:安井輝 宣伝プロデューサー:中島航
エグゼクティブプロデューサー:豊島雅郎、仲田桂祐、土川勉
プロデューサー:井手陽子、山野晃、原田耕治
ラインプロデューサー:和田大輔
製作協力:埼玉県 / SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
制作協賛:CRG
制作プロダクション:レスパスビジョン 制作協力:レスパスフィルム
製作幹事・制作・配給:アスミック・エース
製作:『さがす』製作委員会(アスミック・エース、DOKUSO映画館、NK Contents)
他
キャスト
原田智:佐藤二朗
原田楓:伊東蒼
山内照巳(名無し):清水尋也
内藤あおい(ムクドリ):森田望智
花山豊:石井正太朗
蔵島みどり:松岡依都美
原田公子:成嶋瞳子
馬渕:品川徹
他