鑑賞記録(2022.8.21)アラン・クロスランド監督『ジャズ・シンガー』1927 U-NEXT

鑑賞記録(2022.8.21)

アラン・クロスランド監督

『ジャズ・シンガー』1927

U-NEXT

『ジャズ・シンガー』1927/96分/アメリカ/モノクロ

1927年10月6日にアメリカ合衆国のワーナー・ブラザースが公開し、ヴァイタフォン(Vitaphone)方式による音声付きの映画。やや不正確な表現であるが、しばしば長編映画として「世界初」のトーキーとして言及されることがある

映画全編を通してのトーキーではなく、部分的なトーキー(パートトーキー)だったが、驚異的な興行収入を記録し、トーキーの時代の幕開きとなった。第1回アカデミー賞で脚色賞部門でノミネートされた。

映画史上初めてのセリフ(とされる)「お楽しみはこれからだ!」はあまりにも有名。(「Wait a minute, wait a minute. You ain’t heard nothin’ yet! (「待ってくれ、お楽しみはこれからだ!」 直訳では「―君はまだ何も聴いてないんだぜ」)」(U-NEXT再生の場合、22分14秒辺り)

サムソン ラファエルソンによる1925 年の同名の戯曲に基づいて、プロットは彼の短編小説「贖罪の日」から改作されました。

(↑ウィキペディアより。一部引用)

ブラックフェイス (英語: Blackface)

黒人以外の演者が黒人を演じるために施す舞台化粧、それに起因する演者および演目1830年頃から約100年、アメリカの劇場においてブラックフェイスは重要な伝統的演目であった。(中略)20世紀半ばまでに人種および人種差別に対する考え方が変わっていき、ブラックフェイスによる演目はなくなっていった。現在では演目上必要な時に限り、また社会的主張や風刺にのみ使用される。(中略)ブラックフェイスの恒久的影響は良くも悪くもアフリカ系アメリカ人文化を世界に広めるきっかけとなったこととされる。(ウィキペディアより一部中略抜粋)

 

原題

The Jazz Singer

一言あらすじ

ジャズシンガーを夢見るユダヤ人の少年ジェイキー・ラーヴィノヴィッツは、ユダヤ教司祭長で厳格な父にその夢を許してもらえず家を飛び出す。数年後、ジャック・ロビンというアメリカ人の名前を名乗ったジェイキー(アル・ジョルソン)は、ジャズシンガーになって故郷に帰ってくるが・・・

 

感想

本作が

初のトーキーとされている

という話は知りつつも

 

まだ観ていなかったのだが

 

先日元町映画館で観に行った

サイレントフィルムライブで

 

鳥飼りょうさんのお話にも

チラッと出て来て

 

いよいよ観ないとな!

 

と思い、やっとの鑑賞。

 

 

 

トーキーとは言っても

多くのセリフは

サイレントと同じ方式が取られつつ、

 

歌と時々のセリフが

トーキーという

 

サイレントとトーキーの

ミックスといった感じ。

 

 

 

しかし、

それはそれで面白く

楽しめた。

 

 

やはり、

まず音といったら

音楽や歌なんでしょうね。

 

 

 

確かに音楽の部分は

 

映像だけでは

表現しきれないですもんね。

 

(当時サイレント映画の上映は

生演奏が付いていた)

 

 

 

 

以下、ネタバレ含みますが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お話は、

 

父の反対を押し切り

家出して

ジャズシンガーになると決めた

ジェイキーは

 

数年後、

芸名をジャック・ロビンとして

 

仕事で故郷NYに戻ってくることに。

 

 

 

父とは不仲のまま、

父は病に倒れ・・・

 

 

状況的には

まさに映画的内容だが、

 

 

父が息子に望みを託すことや

 

息子は苦悩しながらも

自分の夢を追うこと、

 

精神的に大きな母の存在など、

 

 

家庭によっては

今でもありそうなお話。

 

 

 

夢の実現や

家族との関わり方は

 

100年近く経っても

そうそう簡単に

変わる問題ではありませんね。

 

 

 

劇中、

ジャックがステージに出る際、

 

ブラックフェイスという黒塗りをして

黒人風にして出ていきますが、

 

 

ジャズは元々

アフリカ系アメリカ人のコミュニティで

生まれた音楽ジャンルということで

 

 

当時はそのようにするのが

一般的だった??みたい?ですね。

 

 

今とは随分感覚が違うだろうし、

 

歴史的なことや文化に対し

まったくの知識不足で

 

詳しいことは分からないので

その辺よく分かりませんが・・・

 

 

 

とにかく、

 

ここからどんどんと

トーキーに移行していき、

 

現在に繋がっていくのですね。

 

 

 

私はサイレントもトーキーも

どちらも好きですが、

 

それは21世紀の現在だから

 

昔の作品として

サイレントでもトーキーでも

楽しむことが出来、

 

 

ましてや

家で観れちゃう時代だから

凄いことだなぁと思いますね。

 

 

 

まだまだ更に

沢山の作品を観ていきたいです。

 

 

(2022年8月31本目。本年度300本目)

 

 

スタッフ

監督:アラン・クロスランド

脚本:アルフレッド・A・コーン

原作:サムソン・ラファエルソン

音楽:ルイス・シルヴァース

撮影:ハル・モーア

編集:ハロルド・マッコード

配給:ワーナー・ブラザース

 

キャスト

ジェイキー・ラビノウィッツ(ジャック・ロビン):アル・ジョルソン

メアリー・デール:メイ・マカヴォイ

カントール・ラビノウィッツ:ワーナー・オーランド

サラ・ラビノウィッツ:ユージェニー・ベッセラー

オットー・レデラー:モイシャ・ユーデルソン

ハリー・リー:リチャード・タッカー

ジェイキー・ラビノウィッツ(少年時代):ボビー・ゴードン