鑑賞記録(2022.3.3)
ジャン=リュック・ゴダール監督
ゴダール監督の初カラー作品
『女は女である』1961
『女は女である』1961/83分/フランス・イタリア/カラー・フランスコープ
ゴダール監督の長篇劇映画第3作目。(『勝手にしやがれ』1959 『小さな兵隊』1960 に次ぐ)
音楽は、ジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』(1963)『ロシュフォールの恋人』(1967)など、本作の後、名作を数々手掛けることになる、ミシェル・ルグラン。
1961年、ジャン=リュック・ゴダールと、主演アンナ・カリーナは結婚。(1965年に離婚)
赤を基調としたセットのデザインを手がけたのは、本作の2年後の1963年に製作されたジャック・ドゥミ監督の『シェブールの雨傘』で部屋ごとに色彩を変えてみせるベルナール・エヴァンである。
バーの場面にカメオ出演する女優ジャンヌ・モローに、フランソワ・トリュフォーと撮影中の『突然炎のごとく』について、アルフレードを演じるジャン=ポール・ベルモンドが尋ねるシーンが存在する。
モローとベルモンドが主演したマルグリット・デュラス原作の『雨のしのび逢い』、トリュフォー監督の『ピアニストを撃て』に言及するセリフがあり、「早くしてくれ、テレビで『勝手にしやがれ』が見たいんだ」とのセリフも存在する。
喫茶店のシーンでベルモンドがカリーナに聞かせる女性と手紙の話は、1965年公開のオムニバス作品『パリところどころ』の一篇『モンパルナスとルヴァロア』のストーリーにそのまま使われている。
アルフレードのフルネーム「アルフレード・リュビーシュ Alfred Lubitsch」は、映画監督のアルフレッド・ヒッチコックの名と、同じく映画監督のエルンスト・ルビッチの姓を合わせたものである。
前年の1960年に公開されたルイ・マル監督の『地下鉄のザジ』に主演したカトリーヌ・ドモンジョは、「ザジ」のまま出演している。
モローが登場するバーのオーナー役で出演しているエルネスト・メンツェルは、本作でスクリーンに登場以来、ゴダールの「ジガ・ヴェルトフ集団」時代の『ウラジミールとローザ』(1970年)に至るまで、ゴダール作品の常連となる。
(ウィキペディアより)
原題
仏語: Une femme est une femme
英語: A Woman Is a Woman
受賞
ベルリン国際映画祭(第11回、1961年)
銀熊賞最優秀女優賞(アンナ・カリーナ)
銀熊賞特別賞(ジャン=リュック・ゴダール)
一言あらすじ
踊り子のアンジェラ(アンナ・カリーナ)は、ある日子供が欲しくなり、恋人エミール(ジャン=クロード・ブリアリ)に訴えるが、取り合ってもらえない。そんなところにアンジェラに気があるアルフレッド(ジャン=ポール・ベルモンド)が入ってきて・・・
感想
かなり独創的で斬新!!
ミュージカルコメディとされているが
一般的なミュージカルでは
全然ない。
音がいきなりブチっと切られたり、
無音になったり、
シュールなふざけ合ったカットが
挿入されるなど
かなり斬新。
常に何かしら試されているので
ゆっくり落ち着いて
観れるところはあまりないかも。ww
赤や青のパキッと色は
好きな色。
赤い服とタイツ
青いアイシャドウとベレー帽など
ヌーヴェルバーグ的
オシャレな色遣い。
お話は
男女のいざこざ。
そして
素直になれない
恋人同士を描く。
かなり前に
『気狂いピエロ』(1965)を
初めて観た時、
(ゴダールだとかそんなことも知らない時)
こんなぶっ飛んだ映像撮る監督いるんだ~
なんて思ったけど、
やはりもうその前兆は
ここにもあったんだなと。
個人的に思うのは
『気狂いピエロ』の方が
ぶっ飛んでてインパクト大だけど、
お話は、こちらの方が
男女のあるあるで
分かりやすいかもしれませんね。
ただ、音響効果が
声のボリュームに対して
すごく大きく感じる個所が
いくつかあって
ちょっと途中で
音量下げたりした。ww
本当は先に
『勝手にしやがれ』が観たかったけど
動画配信なかったので
本作を先に鑑賞。
(『ふたりのヌーヴェルヴァーグ』(2010)という
ドキュメンタリーのU-NEXT視聴期限のため、
ゴダールとトリュフォー作品を観ておきたくて。)
(2022年3本目。本年度74本目)
スタッフ
監督・脚本 : ジャン=リュック・ゴダール
原案 : ジュヌヴィエーヴ・クリュニー
撮影監督 : ラウル・クタール 美術 : ベルナール・エヴァン 録音 : ギ・ヴィレット
編集 : アニェス・ギユモ、リラ・エルマン 音楽 : ミシェル・ルグラン
スクリプター : シュザンヌ・シフマン スチル写真 : レイモン・コシュティエ
助監督 : フランシス・コニャニー 製作主任 : フィリップ・デュサール
プロデューサー : ジョルジュ・ド・ボールガール、カルロ・ポンティ
製作 : ローマ=パリ・フィルム、ユーロ・インタナショナル・フィルム
他
キャスト
アンジェラ:アンナ・カリーナ
エミール・レカミエ:ジャン=クロード・ブリアリ
アルフレード・リュビーシュ:ジャン=ポール・ベルモンド
他