鑑賞記録(2022.6.14)やっとの覚悟の上、ついに鑑賞!ラース・フォン・トリアー監督『ダンサー・イン・ザ・ダーク』2000 U-NEXT

鑑賞記録(2022.6.14)

やっとの覚悟の上、ついに鑑賞!

 

ラース・フォン・トリアー監督

ダンサー・イン・ザ・ダーク

2000 U-NEXT

 

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』2000/140分/デンマーク/カラー

U-NEXTで視聴期限の為、鑑賞。

2000年の第53回カンヌ国際映画祭では最高賞であるパルム・ドールを受賞し、ビョークは映画主演2作目で主演女優賞を獲得した。音楽もビョークが担当し、特にトム・ヨーク(レディオヘッド)とデュエットした主題歌『I’ve seen it all』はゴールデングローブ賞およびアカデミー賞の歌曲部門にノミネートされるなど高く評価された。

『奇跡の海』(1996)と『イディオッツ』(1998)に次ぐ「黄金の心」3部作の3作目とされる。アイスランドの人気女性歌手ビョークを主役に据え、手持ち撮影主体のカメラワークやジャンプカットの多用によるスピーディーな画面展開、不遇な主人公の空想のシーンを明るい色調のミュージカル仕立てにした新奇な構成の作品である

(↑ウィキペディアより)
2000年の公開時は日本でも興行収入24.2億円の大ヒットを記録。(映画.comより)

カンヌ国際映画祭(第53回、2000年)

コンペティション部門

最高賞(パルム・ドール):ラース・フォン・トリアー

女優賞:ビョーク

 

 

原題

Dancer in the Dark

 

一言あらすじ

アメリカの片田舎で慎ましく暮らす、移民のセルマと息子のジーン。貧しいながら、大家である夫妻や、工場の仲間、大好きなミュージカルの稽古に囲まれながら暮らしていたが、セルマには過酷な運命が待ち受けていた・・・

 

感想

公開当時、

大ヒットを記録していたので

もちろん知っていたが、

 

とにかく”救われない”映画・・・

 

としても有名だったため、

私には観る勇気がなかった・・・

 

 

 

特に若い頃は、

辛く悲しい物語が苦手で、

 

観終わって辛いのには

耐えられないから

ずっと避けてきた作品だった。

 

 

 

もう15年ほど前に、

友人が一番好きな映画として、

本作を挙げており、

 

とにかく辛くて悲しい映画だけど

すごく良い

 

みたいなことを言っていた気がする。

 

 

 

そして結構つい最近、

また別の友人が

(ふたりはまったく繋がっていない)

 

ベスト映画に本作を挙げていた。

 

 

ベスト映画に2人も

本作を挙げるなんて!!

 

 

これは、やっぱり一度観ないと・・・

 

と、思ってマークしていたら、

この度U-NEXTで視聴期限になり、

 

やっとギリギリで鑑賞。

 

 

 

公開から20年以上経ち、

そして私も20歳以上歳を取り、

やっと観ることができた。

 

 

 

覚悟をかなり固めていたので

なんとか大丈夫でした。笑

 

 

 

ぶっちゃけ、

 

観たのがこの歳になってからで

良かったと思う。

 

 

若い頃の私では

受け入れられなかったかもしれないな、と。

 

 

 

個人的には、

ドキュメンタリータッチの

手持ちカメラの感じがとても好き。

 

 

よりリアルに感じ、美しく思う。

 

 

 

そして、

度々挿入されるミュージカルシーン。

 

 

あまり説明すると

ネタばれになるので

なるべく避けたいと思うが

 

 

セルマの空想の世界観。

 

 

苦しい現実を生き抜く、

彼女の最大の楽しみ、

 

といったところか。

 

 

 

音楽も、ビョークってことで

独特の音。

 

 

当時は、

音楽的にもビョークの世界観が

苦手だったので

 

余計に観ようと思えなかったんだが、

 

 

 

今となっては、

やっぱりなんだかわかんないけど

凄いんだなと思う。

 

 

 

 

そして、

女優としてもビョークが

とっても素晴らしかった。

 

 

 

ストーリーとしては、

もっと他に道はなかったのか

と思ってしまうが、

 

 

この悲しいまでに無慈悲な状況は

紛れもなく現実に起こり得る・・・

 

 

 

そしてお金の有無で

これほどまでに

人の命が左右されるかと思うと・・・・

 

 

でも、この極論、

本当のことだとも思う。

 

 

悲しいかな・・・

 

 

このつらい現実に

まったく目を逸らさずに

最後まで見据えた映画・・・

 

 

 

泣き過ぎて、頭が痛い・・・・

 

 

 

理不尽なこと、納得できないこと、

本当はそうじゃないこと・・・・

 

 

そんなもので埋め尽くされながら、

それでも一番大切なものに

すべての想いと願いを込めて・・・

 

 

 

 

かなりハードな映画ではある

と思うので、

 

もし、映画に影響を受けやすい方は

精神的に余裕のある時に

観る方が良いかもしれませんね。ww

 

 

 

名作と言われるだけの独自性や

 

ここまでやるかという

現実のダークな部分を切り取った

 

すごい映画ではあります。

 

 

 

カトリーヌ・ドヌーヴが

ミュージカルで観れたということと

役柄にも少し救われました・・・

 

 

 

どうぞ、覚悟の上!?

ご覧ください。ww

 

 

(2022年6月18本目。本年度204本目)

 

 

 

スタッフ

監督・脚本:ラース・フォン・トリアー

撮影:ロビー・ミュラー

美術:カール・ユーリウスソン

衣装:マノン・ラスムッセン

編集:モリー・マーリーン・ステンスガード、フランソワ・ジェディジエ

音楽:ビョーク

振付:ビンセント・パターソン

製作:ビベケ・ウィンデレフ

製作総指揮:ピーター・オールベック・イェンセン

 

キャスト

セルマ:ビョーク

キャシー:カトリーヌ・ドヌーヴ

ビル:デビッド・モース

ジェフ:ピーター・ストーメア

ノーマン:ジャン=マルク・バール

オールドリッチ・ノヴィ:ジョエル・グレイ

リンダ:カーラ・セイモア

ジーン:ヴラディカ・コスティック