鑑賞記録(2022.1.9)
神戸クラシックコメディ映画祭2022
@神戸映画資料館
2日目に参加してきました。
当初の今年初鑑賞予定より遅くなって、
昨日が2022年、初の映画館での鑑賞。
(以下、上映作品の情報などは神戸クラシックコメディ映画祭のチラシから引用しています。※一部ウィキペディアより補足あり)
2022年1月9日 (日)神戸映画資料館のスケジュール
私は昼の予定の後に駆けつけて、
15時以降の2部を鑑賞しました。
15:10~の回《ショートコメディのマエストロ 兄弟編》
こちらの回は、兄弟で登場するショートコメディを4本セレクトして下さり、鳥飼りょうさんの伴奏にて鑑賞。
今回のマエストロは無声映画時代に実の兄弟が共演した短編を特集。『ドラマ・デラックス』のルピノ・レーンは『ラヴ・パレード』にも出演している。チャーリー・チェイスの実弟ジェームスが単独主演したフォックス喜劇は欧州で発掘された激レア。クラコメならではの短編喜劇の詰め合わせをご賞味あれ。(クラコメのチラシより)
『ずるい若様』1920/25分/アメリカ/サイレント/16mm/ハル・ローチ・スタジオ
原題:His Royal Slyness
監督:ハル・ローチ
映画脚本:H・M・ウォーカー プロデューサー:ハル・ローチ 製作会社:Rolin Films 配給:パテ・エクスチェンジ
キャスト:ハロルド・ロイド(実弟)、ゲイロード・ロイド(実兄)、ミルドレッド・デイヴィス、スナッブ・ポラード、他
『ドラマ・デラックス(短縮版)』1927/9分/サイレント/16mm/ルピノ・レーン・コメディ・コーポレーション
原題:Drama Deluxe
監督:ノーマン・タウログ
キャスト:ルピノ・レーン、ウォレス・ルピノ
『誰が夫か』1925/19分/サイレント/16mm/ハル・ローチ・スタジオ
原題:The Caretaker’s Daughter
監督:レオ・マッケリー
キャスト:チャーリー・チェイス(実兄)、ジェームス・パロット(実弟)
『活動小屋』1925/19分/サイレント/Blu-ray/フォックス・フィルム・コーポレション
原題:The House of Flickers
監督:ベンジャミン・ストロフ
キャスト:ジェームス・パロット、バスター・ブロディ
感想
クラシックコメディで上映して下さるのは、
いつも貴重なものばかりで
ちょっと他では拝めない。
映画初心者の私としては
ちょっとネットで調べても
中々検索にヒットしないので
全然知らない情報が多いが
会場にいらっしゃる方は
よくご存じの方が多いようだ。
(さすが!)
まぁ前情報がなくても
ただ単純に楽しめるから問題はない。
超古典的ギャグが連発なのだが
(そりゃそうか)
あまりのド直球に、参りました!!笑
会場でも爆笑連発!
鳥飼りょうさんの伴奏が
また最高に素晴らしい!
センスが大好きです!
曲調、音の緩急(強弱?)、
曲のイン&アウト?のタイミング、、、
(音楽のこと知らないから表現方法おかしいかもですが・・・)
絶妙です!!
途中、字幕が出ないというアクシデントがあり、
ちょこっと止まりましたが、
古い映画には、あるあるですかね。
(以前ある上映会にて、フィルムの状態が超絶悪いけど上映したら、フィルムが切れて止まるというアクシデントに遭遇したことがある!なんとか復旧したけど。笑)
そんなアクシデントももろともせず!?
(むしろ軽くもう一回見直せるというラッキー!?)
(しかも、鳥飼さん、2回目曲の感じ変えた!?)
(真偽は不明・・)
(↑やっぱり鳥飼さん、2回目の伴奏ガラッと変えたとのことです!)
アクシデントがラッキーになる
最高に粋な演出です!!
(こうなるとハプニングも良いな!笑)
最高の音楽をお届けいただいた。
音楽の心地よさにも、
どちらにもやられました。笑
16:55~の回《マルクス兄弟 ナウ!》
パラマウント時代の代表作であり、世の中のあらゆる権威を徹底的に笑い飛ばしたマルクス兄弟の真骨頂がついにクラコメに降臨する。今回は、50年代にテレビ放映された(ほぼ)無声の短編喜劇を併映。上映後のトークにマルクス兄弟ファンでもある富岡邦彦氏を迎え、彼らの喜劇を語り尽くす。(クラコメのチラシより)
『素晴らしき宝石泥棒』(併映)1959/8分/トーキー/16mm/レヴュー・プロダクションズ
監督:ミッチェル・ライザン
キャスト:ハーポ・マルクス、チコ・マルクス、ベニー・ルービン
『我輩はカモである』1933/68分/トーキー/16mm/パラマウント・ピクチャーズ
パラマウント社最後のマルクス兄弟主演作。後にMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)と契約。
末弟のゼッポの最後の映画出演作。
現在は評価されている作品だが、当時は前衛的すぎて、評価を得られず、興行的には失敗とされている。
一言あらすじ(※私の勝手なハショリです。いつもですが)
財政難にあえぐフリードニア共和国は、大富豪の未亡人・グロリア(マーガレット・デュモン)に融資を依頼するが、グロリアは、ファイアフライ(グルーチョ・マルクス)を首相にすることを条件に出す。それを受け入れたことから、国は大混乱を招くことになり・・・
スタッフ
監督:レオ・マッケリー
脚本:アーサー・シークマン、ナット・ペリン 原案:バート・カルマ―、ハリー・ルビー
撮影:ヘンリー・シャープ 音楽:ジョン・レイポルド(クレジットなし)編集:ルロイ・ストーン(クレジットなし)製作:ハーマン・J・マンキーウィッツ(クレジットなし)
キャスト
マルクス兄弟(ハーポ、グルーチョ、チコ、ゼッポ)、マーガレット・デュモン、エドガー・ケネディ、ルイス・カルハーン、他
感想
もうハチャメチャです!!笑
そもそもグロリアさん、
ファイアフライの一体どこを
気に入ったんですかーーー!?
謎すぎる・・・!!
なんて、普通の質問をしちゃいけません。笑
クレイジーのお手本的!?なコメディ!
もうされるがまま、、ならぬ
見せられるがまま・・・!!笑
ブッ飛び具合が、中々です。
しかし、
政治、戦争、お金なんかの皮肉もたっぷりあり、
単なるおバカなコメディではありません。
逆に、相当キレる頭がないと、
あんなマシンガンセリフ言えないのかなとも思う。
(演出しかり)
私は、マルクス兄弟初鑑賞だったので
マルクス・ショック!!
を受けました。笑!
会場も大爆笑!!
こわいわ~、マルクス兄弟。
こんな兄弟、おそろしいわ!笑
私には細かいところまで全然拾えなかったけど、
アフタートークにて
企画主催者の、いいをじゅんこさんと
プラネット・プラスワン代表の
富岡邦彦さんのトークで
細かい笑いがかなり挟まれていることや
翻訳についてのお話など、
面白いトークを繰り広げてくださった!
ただぶっ飛んでるだけじゃないんですね!笑
うーん、歴史や英語の知識があれば
なおさら深く楽しるということのようだ。
クラコメ、奥が深いですね~!!
毎度、勉強になります。
開催、ありがとうございました!!
本日1月10日は、グッケンハイム邸で開催です。
行ける方は、どうぞ楽しんでいらしてくださいね。
(2022年映画館鑑賞1本目。短編は含まない。※動画鑑賞としては13本目)