2021年大晦日の鑑賞 ロベール・ブレッソン監督『抵抗ー死刑囚の手記よりー』1956 U-NEXT

2021年大晦日の鑑賞

『抵抗ー死刑囚の手記よりー』

U-NEXT

 

 

『抵抗ー死刑囚の手記よりー』(1956)99分/フランス/モノクロ・スタンダード

原題

Un Condamne a mort s’est echappe ou Le vent souffle ou il veut

 

受賞

1956年カンヌ国際映画祭監督賞

 

一言あらすじ

実在のフランス軍兵士、アンドレ・ドゥヴィ二の手記を基にしたもの。フランス軍兵士が、ドイツ軍に捕らえられ、独房に入れられる。密かに脱獄の準備を進める中、死刑判決が下り・・・

 

感想

 

実は29日に鑑賞を始めて、

途中まで観て、寝てしまい

続きを大晦日〜新年にかけて、

日を跨ぎながら観た。

 

特にこの作品を一年の最後にしようと思ったわけでなく

なんとなく観たんだが。笑

 

とりあえず、

ロベール・ブレッソン監督作品は

他にも観たいと思っている。

(しかしブレッソン作品は動画配信少ない!田舎司祭の日記がアマプラで観れるくらい)

 

 

『やさしい女』を

11月に映画館で観たから、

2作品目。

 

 

物語冒頭

『この物語は真実だ 私は飾らずそれ自体を提示する』

ロベール・ブレッソン

 

と、書かれた字幕が入る。

 

 

本作は手記を基に作られており

ひたすら現実に近いと思われる状況を

映し続ける。

 

 

淡々と、慎重に

そして囚人たちと

ほんの少しの会話を交わし

少しずつ、少しずつ

状況が変化していく。

 

 

映画だから、

時間の感覚を端折っているものの

ひたすら地道な作業を行って行く様は

観るものを、主人公さながらに

緊張感を感じさせる。

 

 

複数のサイトで作品紹介として

クローズアップを多用し、短いカットをつなぎ合わせることで死と隣り合わせの息詰まる緊張感を描く「シネマトグラフ」を代表する作品

と、紹介されている。

 

なるほど、確かに

主人公のアップ多かったな。

顔だけでなく、手の動きなども。

 

 

しかし、主人公は

概ね冷静で、細心の注意を払いながら

銃声が鳴り響くのを聞きつつも

ことを進めていく。

 

 

すごい執念というか、

心の強い人なんだろう。

私だったら簡単に挫けてしまいそう・・・

 

 

 

静かで淡々としつつ、

しかし時々、恐ろしい銃声が鳴り響く中

時間をかけて、考えうる限りの策を練り、

一歩ずつ、計画を進めていく。

 

 

主人公の最後がどうなるかは、

ぜひご覧ください。

 

 

スタッフ

監督・脚本:ロベール・ブレッソン

原案:アンドレ・ドゥヴィ二

撮影:レオンス=アンリ・ビュレル 美術:ピエール・シャルボニエ 編集:レイモン・ラミ 製作総指揮:ジャン・テュイエ、アラン・ポワール 配給:クレストインンターナショナル

キャスト

フランソワ・ルテリエ、シャルル・ル・クランシュ、モリス・ベールブロック、ロラン、モノー、ジャック・エルトー