鑑賞記録(2022.11.3)
ペドロ・アルモドバル監督
『ヒューマン・ボイス』(短編)
2020
@kino cinema神戸国際
『ヒューマン・ボイス』2020/30分/スペイン(英語)/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/ドルビーデジタル
ジャン・コクトーの戯曲「人間の声」をアルモドバルが自由に翻案、自身初の英語劇に挑戦!ティルダ・スウィントンが一人芝居で魅せる30分間!(公式サイトより※『パラレル・マザーズ』と同じサイト)
ジャン・コクトー
1889年-1963年
詩人、小説家、劇作家、画家、映画監督、脚本家、評論家など多彩な芸術家。
7月5日、フランス、パリ郊外メゾン=ラフィットの裕福な家庭に生まれる。9歳の時に父親がピストル自殺。次第に文学に没頭し、1909年に最初の詩集「アラディンのランプ」を自費出版する。この頃はすでに社交界でも目立つ存在となり、モンパルナスの多くの芸術家とも交流を深めていく。バレエに魅了され、ロシアバレエ団バレエ・リュスの作品を手掛ける。1929年に、わずか17日間で代表作となる『恐るべき子供たち』を書き上げる。1932年、シュルレアリスムの短編作品『詩人の血』を初監督。さらに『美女と野獣』(46)で成功を収める。カンヌ国際映画祭の審査委員長を3度務め、さらにアカデミー・フランセーズ会員にも選出。1963年10月11日、親友であったエディット・ピアフの訃報にショックを受け、その日に心臓発作を起こし、74歳で死去。(公式サイトより)
人間の声 La Voix humaine
1930年に発表したジャン・コクトーの戯曲。作曲家フランシス・プーランクが音楽を付けた全一幕のオペラは、この戯曲を原作としている。電話による会話、登場人物がソプラノ1人で演じる「モノ・オペラ」。
1959年パリのオペラ・コミック座での初演では、演出と舞台美術をコクトーが担当。(公式サイトより)
原題
The Human Voice
あらすじ
1人の女が、元恋人がスーツケースを取りに来るのをずっと待っている。しかし来ない。女は無力感に苛まれ、理性を失い、薬を飲む・・・そこへ元恋人から電話がかかってくるが……
感想
『パラレル・マザーズ』(2021)
から間に休憩を挟み
またペドロ・アルモドバル監督の
本作を鑑賞。
本作は30分の短編。
ティルダ・スウィントンの
ほぼほぼ一人芝居。
色鮮やかな
ハイブランドの洋服に身を纏い
スタイリッシュな衣装と
ハイセンスな家具などの美術。
しかも
家の造り(セット)が面白く、
普通の日常とはちょっと違う
別空間に存在するような作り。
彼女がただ
ひたすらに待っている時、
その後の電話での会話、
会話を重ねていく事で
徐々に生じてくる変化・・・
疑り深い私は、
もはや電話すら
本当にかかってきているのか
怪しんで観ていましたが、
そこはちゃんと
電話での会話だったらしい・・・ww
素直に観れば、
そうですねwww
裏があるのでは!?
と考えながら観ると
結構色んな見方ができるよなぁ
と思いました。ww
一言では、
女は強し!!??ww
オープニングとラストの
クレジットもオシャレ!!
女性の絵画と
コーヒーを淹れるところ、
監督お好き??なのかなw
『パラレル・マザーズ』と
被っているなという所が
いくつかあり
そんな発見も面白かったです。
ぜひご覧ください!
(2022年11月4本目。本年度399本目。映画館221本目)
スタッフ
監督:ペドロ・アルモドバル
製作:アグスティン・アルモドバル、エステル・ガルシア
原作:ジャン・コクトー
脚本:ペドロ・アルモドバル
撮影:ホセ・ルイス・アルカイネ
美術:アンチョン・ゴメス
衣装:ソニア・グランデ
編集:テレサ・フォント
音楽:アルベルト・イグレシアス
他
キャスト
ティルダ・スウィントン
アグスティン・アルモドバル
ダッシュ(犬)