鑑賞記録(2022.11.3)
ペドロ・アルモドバル監督
『パラレル・マザーズ』
2021
@kino cinema神戸国際
『パラレル・マザーズ』2021/123分/スペイン・フランス(スペイン語)/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/ドルビーデジタル
自らの人生を投影した前作『ペイン・アンド・グローリー』で、世界各国から絶賛されたペドロ・アルモドバル監督。待望の最新作は、ライフワークでもある母の物語に戻り、同じ日に母となった二人の女性の数奇な運命と不思議な絆、この困難な時代における生き方を描く。さらに、アルモドバル監督の中で年を重ねるごとに重要となっていった「スペイン内戦」、彼らしいアプローチで人生のドラマの中に織り込み、深く広く多様な世界観を作り上げた。(公式サイトより)
受賞
ヴェネチア国際映画祭(第78回、2021)
ボルピ杯(最優秀女優賞):ペネロペ・クルス
原題
Madres paralelas
あらすじ
フォトグラファーのジャニス(ペネロペ・クルス)と17歳のアナ(ミレナ・スミット)は、出産を控えて入院した病院で出会う。共に予想外の妊娠で、シングルマザーになることを決意していた二人は、同じ日に女の子を出産し、再会を誓い合って退院するが・・・(公式サイトより一部抜粋、引用)
感想
予告編を観て
面白そうだと思い鑑賞。
ペドロ・アルモドバル監督の作品
初鑑賞。
私は
『ボルベール〈帰郷〉』(2006)
くらいしか知らないが、
そちらも未鑑賞のまま。
いずれ観たいと思う。
本作は、
監督のミューズとも言える
ペネロペ・クルスが主演で
シンブル・マザーになることを決意し
子供を産む
ジャニスを演じる。
そして
ジャニストと病院の同室で過ごし、
同日に子供を産む
同じくシングル・マザー
17歳のアナを演じるのは
ミレナ・スミット。
他にも、
キャスト陣が皆
とても魅力的だった。
お話は、
実際に聞いたことのある
現実にあると思われるお話。
人生
何が起こるかわからないものだが
衝撃の事態が発生・・・
そこに更なる悲劇が重なり、
ジャニスは真実を知るが、
それを伝えることが出来ず・・・
ジャニスは
子供が産まれる前から
故郷の先祖達が
内戦で亡くなり、
地元の土地に
墓もなく埋められているということで
発掘調査を依頼しており、
そのことも
同時にお話が進みます。
自分自身の子供のこと、
そして自分と同じく
シングルマザーだった母と祖母、
先祖のこと、
家族の在り方、現状、
これからの生き方など
ジャニスとアナの
2人の人生を通して、
娘として、母として、
一人の人として、
悲劇的な状況からも
事実を受け止め、
誠実に向き合い、
自分の心に正直に、
前を向いて、一歩ずつ進む。
一体この先どうなるのか!?
もしや
恐ろしい事になるのでは・・・
と、ザワザワと胸騒ぎがするような
事態が起こりつつも、
そう来たか
というラスト。ww
個人的には、好きでした。
苦しい現実があっても
人生は
新しい道を切り拓きながら
また続いていく・・・
ぜひご覧ください!
(2022年11月3本目。本年度398本目、映画館220本目)
スタッフ
監督:ペドロ・アルモドバル
製作:アグスティン・アルモドバル
製作総指揮:エステル・ガルシア
脚本:ペドロ・アルモドバル
撮影:ホセ・ルイス・アルカイネ
美術:アンチョン・ゴメス
衣装:パオラ・トレス
編集:テレサ・フォント
音楽:アルベルト・イグレシアス
他
キャスト
ジャニス・マルティネス・モレノ:ペネロペ・クルス
アナ・マンソ・フェレーラス:ミレナ・スミット
アルトゥロ:イスラエル・エレハルデ
テレサ・フェレラス:アイタナ・サンチェス=ギヨン
エレナ:ロッシ・デ・パルマ
ブリヒダ:フリエタ・セラーノ
他