鑑賞記録(2022.10.17)
没後40年
ロミー・シュナイダー映画祭
ジャック・ルーフィオ監督
『サン・スーシの女』1982
@Cinema KOBE
各都市で行われている
『没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭』
神戸では、
Cinema KOBEさんで
2022.10.1(土)〜10.28(金)
まで上映中!!
1週間ごとに
上映作品が変わるそうなので
お見逃し無く!!
没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭 上映作品
1969/123分/フランス・イタリア/ジャック・ドレー監督
『マックスとリリー』※日本劇場初公開
1971/111分/フランス・イタリア/クロード・ソーテ監督
『夕なぎ』
1972/111分/フランス・イタリア・西ドイツ/クロード・ソーテ監督
1973/101分/フランス・イタリア/ピエール・グラニエ=ドフェール監督
『華麗なる女銀行家 4Kデジタルリマスター版』
1980/130分/フランス/フランシス・ジロー監督
『サン・スーシの女』
1982/116分/フランス・西ドイツ/ジャック・ルーフィオ監督
『地獄』 ※日本劇場初公開(ドキュメンタリー)
2009/94分/フランス/セルジュ・ブロンベルグ、ルクサンドラ・メドレア監督
『サン・スーシの女』1982/116分/フランス・西ドイツ/カラー
原作は、1936 年に出版されたジョゼフ・ケッセルによる同名の小説
本作はシュナイダーの最後の映画出演となった。(ウィキペディアより)
西ベルリンでロケーションが行われている。 (ウィキペディアより)
ロミーの怪我や病気、そして最愛の息子ダヴィットを不慮の事故で亡くしたことも重なり何度も撮影延期となったものの、役への情熱を失わず見事に復活を遂げたロミーの遺作。実子と同年代のマックスを見つめるロミーの、悲痛ながらも美しい表情をカメラはとらえている。(『没後40年ロミー・シュナイダー映画祭』公式サイトより)
La Passante du Sans-SouciはRomy Schneiderの最新作です。ジョセフ・ケッセルの小説「ラ・パッサンテ・デュ・サン・スーシ」を読んだ後、彼女が始めたプロジェクトです。足の怪我の後、すでに3か月延期されていた撮影の前夜に、女優は腎臓の除去という重大な手術を受けました。(フランス語版ウィキペディアよりAI翻訳)
この最後の映画のクレジットでは、「デビッドと彼の父に…」(彼女の息子のデビッドと彼女の元夫のハリー・マイエン、彼自身は元ドイツ系ユダヤ人で、どちらも1982年以前に死亡している)に彼をささげている。(フランス語版ウィキペディアよりAI翻訳)
12 歳でマックスのキャラクターを演じたヴェンデリン・ヴェルナーは、 2006 年にノーベル賞に相当する数学の分野でフィールズ賞を受賞した偉大な数学者になりました。(フランス語版ウィキペディアよりAI翻訳、一部変更)
物語の中心であり、ジョセフ・ケッセルが小説の中で、ピガールに位置するサン スーシ カフェは、パリの南西端にある地下鉄バラール駅の隣の15 区に映画に登場します。いくつかのシーンは、ボーソレイユとベルリンのレストラン、ブイヨン シャルティエで撮影されました。(フランス語版ウィキペディアよりAI翻訳)
シュナイダーがマックスの妻リナと養母エルザの2役を演じ、「昼顔」のミシェル・ピコリ、「キャバレー」のヘルムート・グリームが共演。ジョセフ・ケッセルの小説を原作に、「仮面」のジャック・ルーフィオが監督を務めた。(映画.comより)※『昼顔』のリンクは当サイト。
原題
La Passante du Sans-Souci
あらすじ
父をナチスに殺された少年マックス(ウェンデリン・ウェルナー)を引き取ったソプラノ歌手エルザ(ロミー・シュナイダー)と夫のミシェル(ヘルムート・グリーム)。しかしミシェルが逮捕されたことをきっかけに、エルザは運命に翻弄されていく。(『没後40年ロミー・シュナイダー映画祭』公式サイトより)
感想
立て続け鑑賞
2本目。
冒頭、
ミシェル・ピコリ演じる
マックスという名の男性が登場!!
そして、
その妻、リナという女性を演じる
ロミー・シュナイダー!
繋がりはないと思うけど、
先週観た
クロード・ソーテ監督
『マックスとリリー』(1971)の
ふたりを思い出した!!
(刑事マックスをミシェル・ピコリ、
娼婦リリーをロミー・シュナイダーが演じた)
単に
たまたまなんだろうけど、
マックスは名前同じだし、
リリーとリナ、名前似てる・・・
キャラクターは別人ですが
繋がりを勝手に感じて
ちょっと、
おぉ!!と思いました。ww
本作は、
人権擁護委員会の代表を務め
地位、名誉、お金も手にしている
年配のマックスが
ある事件を起こし、
それに至る理由を
回想形式で振り返っていくというもの。
その振り返る時代が
戦時中で、
ユダヤ人がナチスに追われていた時代。
少年マックスもユダヤ人として
父を失いながらも、
(母はすでに居なかった)
友人であった
エルザとその夫ミシェルが
亡き友人に変わって
マックスを引き取るが・・・
少年マックスと
養母エルザの関係が
面白く、
(エルザもロミー・シュナイダーが演じる。2役)
友人の様であり、
同志の様であり・・・
やはり
普通の母と息子とは
違いますね。
(実際違うし)
ちょっとだけ
ジョン・カサヴェテス監督の
『グロリア』(1980)を
思い出しました。
(また色々違うんだけどw)
少年マックスは利口で
大人びたところもあり、
エルザのことは
何でも聞いていて、
大人の事情も
サラッと言ってのける!ww
ある意味、頼もしいです。
そんな彼の身近で起こる
更なる悲劇・・・
複雑な過去を抱えつつ、
長い時間が過ぎ、
もうその時とは違う
人生を歩んでいても、
昨日のことのように蘇る
憎しみと悲しみ、怒り・・・
過去という柵から、
抜け出すことは出来ないのか、
はたまた
抜け出すことなど
考えもしないのかもしれない。
しかし、
どこかで折り合いをつけないと、
負の連鎖は止まらない。
そう思えてならない
ラストでした・・・
本作の出演が
最後となったロミー・シュナイダー。
いよいよ
美しく素敵な
ロミー・シュナイダーも
劇場では
もうすぐ見納め。
本作『サン・スーシの女』は
Cinema KOBEさんで
2022年10月21日金曜まで上映。
今週末から
本作の前に撮られた
『華麗なる女銀行家』(1980)で
いよいよ
ロミー・シュナイダー映画祭も
フィナーレです!
楽しみですね。
『華麗なる女銀行家』は、
Cinema KOBEさんで
2022年10月22日(土)〜28日(金)まで!
ぜひ、大きなスクリーンで
ロミー・シュナイダーの
素晴らしい表情など
ご覧になってください!
(2022年10月20本目。本年度374本目、映画館200本目)
スタッフ
監督:ジャック・ルーフィオ
脚色:ジャック・ルーフィオ、ジャック・キルスネル
撮影:ジャン・ペンゼール
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
編集:アンナ・ルイス
美術:ジョルジュ・グロン
装置:ジャン=ジャック・カジオ
ロミー・シュナイダーの衣裳:ジェラール・ブレーズ、イングリッド・ゾレ
衣裳:カトリーヌ・ルテリエ、エリザベート・タヴェルニエ
製作総指揮:ジャン・ケルシュネル
製作:アルトゥル・ブラウナー、レイモン・ダノン
他
キャスト
エルザ/リナ:ロミー・シュナイダー
マックス・バウムシュタイン:ミシェル・ピコリ
マックス(少年時代):ウェンデリン・ウェルナー
ミシェル(エルザの夫):ヘルムート・グリーム
シャルロット:ドミニク・ラブリエ
モーリス・ブイアール:ジェラール・クライン
ルーペルト/フェデリコ:マチュー・キャリエール
アンナ:マリア・シェル
ネオナチ:ジャン・レノ
他
ネタバレMEMO
ジャック・マルタンは、キャバレーのレオン・ブルム、ベニート・ムッソリーニ、アドルフ・ヒトラー、モーリス・シュヴァリエの舞台で次々と真似をし、エルザ・ウィーナーを「ウィーンのナイチンゲール」と表現して舞台に登場させます。
ジャン・レノが映画の最後に一瞬登場し、マックスに有利な判決が下された後、リナに一言イチャモン!彼の本作唯一のセリフ。