鑑賞記録(2022.2.11)ジャン・ルノワール監督『どん底』1936 Amazon Prime Video

鑑賞記録(2022.2.11)

ジャン・ルノワール監督

『どん底』

1936 Amazon Prime Video

 

『どん底』1936/89分/フランス/モノクロ

ロシアの作家、マキシム・ゴーリキーの同名戯曲(1902)を基に、ジャン・ルノワールが改作し、映画化。

原題

Les Bas-founds

 

受賞

ルイ・デリュック賞(第一回・1937)

 

一言あらすじ(前半部分)

泥棒稼業で生きるぺぺル(ジャン・ギャバン)は、卑しい主人コスチレフ(ウラディーミル・ソコロフ)が営む宿屋に住み、その妻ワシリッサ(スージー・プリム)と密通。ワシリッサは夫を殺してと頼むが、ぺぺルにその気はなく、さらに心はワシリッサの妹ナターシャ(ジュニー・アストル)の純真さに惹かれていた。ある日、泥棒に入った男爵(ルイ・ジューヴェ)の家で、本人と鉢合わせるが、家は男爵の賭博癖から差し押えられていて何もなく、二人で飲み始め・・・

 

感想

『どん底』というタイトルだから、

どんだけのどん底っぷりなのかと思いきや

意外な展開。

 

 

もちろん悲劇はありますが、

そればかりではなかったですね。

 

 

 

あと、最近観るものが、

たまたま当たっているだけ?

なのか分かりませんが、

 

フランス映画で

ギャンブルで身を滅ぼす人を

よく見かける気がする・・・

 

 

ギャンブル狂いの人が

実際に結構いたんですかね??・・・w

 

 

 

原作はタイトル通りの内容らしいが、

かなりジャン・ルノワールが

書き替えているようです。

 

 

もはや原作とは、

別物と思った方が良いみたいですね。

 

 

たしかに

苦しい生活をする人々が登場しますが、

個人的に思っていたほど

そこまで悲痛な感じではありませんでした。

(私の想像が酷過ぎたのか??)

 

 

 

どちらかというと、

ひどい状況の中でも

良いことはあるよ、的な

希望が持てる作品かと。

 

 

ジャン・ルノワール監督の作品は、

今のところ

『大いなる幻影』(1937)と

『ゲームの法則』(1939)

しか観ていなくて、

今回で3作品目。

 

 

特に上記2作品は、

人間としてまだまだ小さい私には

話が壮大で

その分深みと奥行きを感じるから

少し難しく感じましたが、

(理解するにはまだまだ色々足りないものがありそう・・)

 

時間を置いてから

また観てみたいと思う作品。

 

 

 

上記2作品の評価が高く、

有名ですが、

分かりやすさでいけば

『どん底』が結構分かりやすいかもしれませんね。

 

 

同じく『どん底』を

黒澤明監督が映画化しており

そちらの方が原作に近いらしい。

 

 

こちらもまた観たいと思います。

 

(2022.2月12本目、合計49本目)

 

スタッフ

監督:ジャン・ルノワール

脚本:ジャン・ルノワール、シャルル・スパーク

原作:マクシム・ゴーリキー

撮影:F・ブルガース、ジャック・メルカントン 音楽:ジャン・ウィエネル 編集:マルグリット・ルノワール 製作:アレクサンドル・カメンカ

 

キャスト

ぺぺル:ジャン・ギャバン

男爵:ルイ・ジューヴェ

ナターシャ:ジュニー・アストル

ワシリッサ:スージー・プリム

コスチレフ:ウラディーミル・ソコロフ

アンヌ:ナタリー・アレクシーフ

 

ジャン・ルノワール(Jean Renoir)

(↓以下、ウィキペディアより引用、抜粋)

 

1894年9月15日生 ー 1979年2月12日没

パリ・モンマルトル生まれ。幼いころに南フランスに移住。

印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男。

興行的には失敗が多いものの傑作と評価されるべき作品を発表していき、ルネ・クレール、ジャック・フェデー、ジュリアン・デュヴィヴィエ、マルセル・カルネとともに戦前期のフランス映画界を代表する映画監督となった。

第二次世界大戦中、戦火を避けるため、アメリカに渡る。

20世紀FOXと契約を結び、ハリウッドの撮影システムに困惑しながらも『南部の人』や『自由への闘い』等の作品を創り上げた。

1975年にアカデミー賞名誉賞をハワード・ホークスとともに受賞。同年、レジオンドヌール勲章コマンドゥールを受章。

ジャン=リュック・ゴダールフランソワ・トリュフォーなどのヌーヴェル・ヴァーグ、ロベルト・ロッセリーニルキノ・ヴィスコンティらのネオレアリズモ、他にロバート・アルトマンダニエル・シュミットなど、多くの映画作家に影響を与えた

また、ジャック・ベッケルジャック・リヴェットルキノ・ヴィスコンティロバート・アルドリッチなど、後に各国を代表する映画監督が、ルノワールの下で助監督を務めている。

著名な写真家のアンリ・カルティエ=ブレッソンも、写真家としてデビューする前にジャン・ルノワールのもとで助監督を務めていたことがある。