鑑賞記録(2022.10.27)
コゴナダ監督
『アフター・ヤン』2021
@kino cinema神戸国際
『アフター・ヤン』2021/96分/アメリカ/カラー/ビスタ
独創性豊かな作品を世に送り出している気鋭の映画会社A24が新たに製作した『アフター・ヤン』は、長編デビュー作『コロンバス』が世界中の注目を集めた映像作家コゴナダとのタッグ作だ。小津安二郎監督の信奉者としても知られる韓国系アメリカ人のコゴナダ監督は、派手な視覚効果やスペクタクルに一切頼ることなく、唯一無二の未来的な世界観を本作で構築した。さらにSFジャンル初挑戦となったこのプロジェクトで、敬愛する坂本龍一(オリジナル・テーマ「Memory Bank」を提供)とのコラボレーションを実現。音楽を手掛けるAska Matsumiyaの美しいアレンジに加え、岩井俊二監督作品『リリイ・シュシュのすべて』で多くの映画ファンの胸に刻まれた名曲「グライド」を、Mitskiが歌う新バージョンで甦らせた。(公式サイトより一部抜粋)
本作はアレクサンダー・ワインスタインが2016年に発表した短編小説『Saying Goodbye to Yang』を原作としている。(ウィキペディアより)
原題
After Yang
あらすじ
“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが、一般家庭にまで普及した未来世界。茶葉の販売店を営むジェイク(コリン・ファレル)、妻のカイラ、中国系の幼い養女ミカは、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしロボットのヤンが突然の故障で動かなくなり、ヤンを本当の兄のように慕っていたミカはふさぎ込んでしまう。修理の手段を模索するジェイクは、ヤンの体内に一日ごとに数秒間の動画を撮影できる特殊なパーツが組み込まれていることを発見。そのメモリバンクに保存された映像には……。(公式サイトより一部抜粋)
感想
ハイセンスな美術や衣装
近未来という設定で
ハイテクな物と
ナチュラルな物を
混ぜ合わせた空間。
家族の一員として
存在していた
AIロボットのヤンが
故障したことにより、
何とか直そうと
コリン・ファレル演じる
ジェイクは奮闘するが・・・
静かにゆっくりと
物語は進む・・・
家族の形も
多様性を象徴していて、
白人男性の夫、
黒人女性の妻、
アジア(中国)人の幼い養女、
そして
AIロボット”ヤン”。
(本作では”テクノ”と呼ばれる)
幼い養女・ミカが
大人顔負けに
びっくりするほど歌が上手くて
ちょっとビビった。ww
こんなに上手いと
もはやミカが
AIかと思っちゃうほどww
歌ウマ少女でした。w
家族の形、在り方、
そして
人間と”テクノ”の関係・・・
人に過去があるように
”ヤン”にも過去があった・・・
SF作品では
よく人型ロボットが登場するが
実際、
あり得ない話ではないだろう。
倫理観や、社会問題などにも
絡んでくるから
すぐのことではないかもしれないが、
”もしも”を
ちょっと想像しておくにも
いい頃かもしれない。
美しい映像と音楽。
家族は、
何を想うのだろうか
ヤンは、
何かを想ったのだろうか
本作の中で生きる人々の
温かな目線を
覗いてみてください。
いくつか
どうしてそう撮ったのかな?と、
(否定的な意味でなく)
気になったシーンもあったので
また時間を置いて
再鑑賞したいですね。
(2022年10月35本目。本年度388本目、映画館212本目)
スタッフ
監督・脚本・編集:コゴナダ
原作:アレクサンダー・ワインスタイン
撮影:ベンジャミン・ローブ
美術:アレクサンドラ・シャラー
衣装:アージュン・バーシン
音楽:アスカ・マツミヤ
オリジナルテーマ:坂本龍一
フィーチャリングソング:「グライド」Mitski
フィーチャリングソング:「グライド」(作詞・作曲)小林武
製作:テレサ・パーク、アンドリュー・ゴールドマン、キャロライン・カプラン、ポール・メジー
製作総指揮:フィリップ・エンゲルホーン
他
キャスト
ジェイク:コリン・ファレル
カイラ:ジョディ・ターナー=スミス
ヤン:ジャスティン・H・ミン
ミカ:マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ
エイダ:ヘイリー・ルー・リチャードソン
クレオ:サリタ・チョウドリー
ラス:リッチー・コスター
ジョージ:クリフトン・コリンズ・Jr
ヴィッキー:エヴァ・デマリー
アーロン:ブレット・ダイアー