鑑賞記録(2022.5.16)ルイス・ブニュエル監督特集上映『昼顔』1967 U-NEXT

鑑賞記録(2022.5.16)

ルイス・ブニュエル監督特集上映

”男と女”

『昼顔』1967

U-NEXT

 

『昼顔』1967/99分(U-NEXT)/フランス・イタリア/カラー/ビスタサイズ(1.66:1)/モノラル

各都市で行われている【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】にちなんで今回はU-NEXTで鑑賞。(数本は映画館にも行きます!)

原作はジョゼフ・ケッセルの同名小説である。

昼顔』ひるがお、フランス語: Belle de jour, 「三色朝顔」「日中の美女」「昼間に稼ぐ娼婦」の意。

(↑ウィキペディアより)

ヒッチコックが賞賛したことでも知られる、後期ブニュエル作品の中で最も有名な一本。

ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞しただけでなく、興行的にも最も成功したブニュエルの作品ともなった。

イヴ=サン・ローランがデザインしたドヌーヴの衣装の数々も、見どころの一つ。

この映画を霊感源としたマノエル・デ・オリヴェイラ監督による後日譚『夜顔』(06)も製作された。

(↑【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】チラシより)

 

【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】作品リスト

『小間使いの日記』1964/97分/仏伊合作

『昼顔』              1967/100分/仏伊合作 ←今回の鑑賞作品)

『哀しみのトリスターナ』1970/99分/西仏伊合作

『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』1972/102分/仏伊西合作

『自由への幻想』1974/104分/仏伊合作

『欲望のあいまいな対象』1977/103分/仏

 

(『昼顔』 『哀しみのトリスターナ』『自由への幻想』はU-NEXTでも鑑賞可能 ※2022年5月現在

 

ルイス・ブニュエル

1900年2月22日、スペインのテルエル県カランダに生まれる。マドリード大学時代の学寮生活で画家サルヴァドール・ダリや詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカら若き芸術家と出会う。25年、パリに移住。映画監督を志し、パリの演劇学校に入学。

29年、ダリと脚本共作で16分の短編映画『アンダルシアの犬』を監督。続いて初の長編映画『黄金時代』(30)を発表。カトリック主義や極右の激しい攻撃にさらされ、前作以上の醜聞を惹き起した結果上映禁止に。貧困地域ラス・ウルデスの住民の状況を描いた次作『糧なき土地』(33)も、スペイン政府により上映禁止処分を受ける。

スペイン内戦勃発後はフランス、アメリカ合衆国での親共和国派的プロパガンダ映画製作に協力した後、46年に映画製作者オスカル・ダンシヘールの誘いでメキシコに渡る。ダンシヘール製作の『忘れられた人々』(50)で、一躍世界的に有名なスペイン語圏監督となった。残りの生涯はメキシコで暮らし、この地で20本の映画を監督する。メキシコ映画産業の黄金時代が終わった後は、主にフランスで映画作りに従事。83年7月29日、メキシコ市の病院にて死去。最後の作品は『欲望のあいまいな対象』(77)。

(【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】チラシより)

 

原題

Belle de jour

受賞

ヴェネツィア国際映画祭(第28回、1967)

金獅子賞(最高賞)

 

一言あらすじ

貞淑な若妻セヴリーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、日々密かにみだらな性的夢想に耽っていた。やがて彼女は、夫に隠れて高級娼婦として働き始める・・・(【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】チラシより)

 

感想

有名な作品ですが、

私は初鑑賞。

 

 

なるべく映画館で観たいですが、

今回はU-NEXTで、

自宅鑑賞。

 

 

『昼顔』と聞けば

 

2014年放送の、

一世を風靡?した日本の連ドラ

 

『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』

 

を思い出しますが、

 

本作をオマージュした

オリジナル作品だそうです。

 

私は、ドラマも観てないけど・・・ww

 

 

 

 

本作の感想は、

 

まず、とても面白かった!!

 

空想と現実が

曖昧で、

現実と夢の区別が付き辛く・・・

 

全部ではないですが、

 

所々そんなところが

入ってきます。

 

 

しかし、

本作を面白く感じたのは

 

ある程度、

歳を取ったからだろうな~

 

なんて思いますね。ww

 

 

 

若いころの私じゃあ

とても理解できなかったかも。ww

 

 

 

今なら、

セヴリーヌに共感するわけではないですが

 

 

きっとそんな人も

いるんだろうなと。

 

 

 

形だけを見れば

不貞を働いている

という言い方になりますが

 

 

どんどん活き活きしていくセヴリーヌ・・・

 

 

 

まるで

綺麗なお人形が

 

生身の人間になるように、

 

 

自分の欲求欲望を満たすことで

 

感情や感覚が

研ぎ澄まされていく・・・

 

 

一般的には

受け入れがたいことかもしれませんし、

 

私の人生には、

全くカスリもしない、、、ww

お話だけど、

 

 

 

世の中には

そんなこともあるだろうなと思う。

 

 

 

様々な性的志向の持ち主たちが

売春部屋にやってきて

 

普段とは全く別の顔を持ち

その一時を堪能する。

 

 

社会的または

生活の中で

 

抑制している人ほど

見えない何かからの

解放を求めるのかもしれない。

 

 

 

何の不自由もなく、

 

そして愛され

 

一見幸せそうな生活を過ごしつつ、

 

 

その幸せを幸せと

頭では理解していても

 

 

心身からは感じることができない。

 

 

罪悪感とは裏腹に

満たされていく欲求・・・

 

 

幸せはどんな形であれ、

 

自分で定義するもの。

 

 

それは、

 

人によって違うということ。

 

 

巨匠、、、

 

いや~、さすがです!!

 

 

素晴らしい映画ほど、

 

観終わった後々、

色々と考えさせられますね。ww

 

(2022年5月18本目。本年度163本目)

 

 

スタッフ

監督:ルイス・ブニュエル

脚本:ルイス・ブニュエル、ジャン=クロード・カリエール

原作:ジョセフ・ケッセル

撮影:サッシャ・ヴィエルニー 編集:ルイゼット・オートクール

製作:ロベール&レイモン・アキム

 

キャスト

セヴリーヌ:カトリーヌ・ドヌーヴ

ピエール:ジャン・ソレル

アナイス:ジュヌヴィエーヴ・パージュ

ユッソン:ミシェル・ピコリ

シャルロット:フランソワーズ・ファビアン

マルセル:ピエール・クレマンティ

ルネ:マーシャ・メリル