鑑賞記録（2022.11.21）
SILENT FILM LIVE
【シリーズ18】
フレッド・ニブロ監督
『血と砂』1922
ピアノ伴奏：鳥飼りょう
@元町映画館
SILENT FILM LIVE
【シリーズ18】
2022.11.19（土）〜25（金）
毎回12：40〜
全ての回、
ピアノライブ演奏＋アフタートーク付き
（始まる前も、チラッとトークあり）
元町映画館にて開催中！
SILENT FILM LIVE【シリーズ18】上映3作品
『イタリア麦の帽子』
1928/106分/フランス/ルネ・クレール監督
『ヴァリエテ』
1925/121分/ドイツ/E・A・デュポン（エワルド・アンドリュー・デュポン）監督
『血と砂』
1922/104分/アメリカ/フレッド・ニブロ監督
（今回は、不倫にまつわる3本との事！）
『血と砂』1922/104分/アメリカ/モノクロ/サイレント
ビセンテ・ブラスコ・イバニェスによる1909年のスペイン小説サングレ・イ・アリーナ（血と砂）と、トーマス・カッシングによる戯曲に基づいている。（ウィキペディアより）
サイレント期の絶世の美男スター、ルドルフ・ヴァレンチノの代表作。エキゾチックな色気を持つ彼にとって、スペインの闘牛士は打ってつけの役で今作は大ヒット。ヴァレンチノの人気はピークに達した。悪女ドナ・ソールを演じるニタ・ナルディも好演。（SILENT FILM LIVE【シリーズ18】チラシより）
原題
Blood and Sand
あらすじ
闘牛士に憧れる、スペインの貧しい村に生まれたフアン（ルドルフ・ヴァレンチノ）は、やがて願い通り、国民的人気を集めるマタドールとなる。幼馴染のカルメン（ライラ・リー）と結婚し、順風満帆だったが、上流社会の女性ドナ・ソール（ニタ・ナルディ）との出会いから、運命が狂い始める・・・
感想
本作は、
モノクロというよりか
少しセピア色のような
美しい色彩が多く
細部までこだわった小道具や
衣装、セットなどが
状態の綺麗な画面で
映し出されます！
個人的に
オープニングクレジットの
いくつかのフォントを混ぜた
字体も好み！！ww
お話を繋ぐ
ト書的字幕も
端にさりげなくイラストが描かれ
そちらも本の挿絵を捲るよう。
メインストーリーに
哲学的なお話もプラスされ
深みが増します。
そして毎度のことながら
鳥飼さんの演奏が
お話の流れのアシストを
本当に上手にしてくださるおかげで、
内容の理解と
展開の方向性が分かりやすくなり
より一層細かい部分まで
目を向けることができます！！
目からの情報だけでなく
音によって体感的に
ストーリー展開を理解できる為、
直感的にお話がわかるというか。
そのことにより、
脳みそにゆとりが出来て！？
他の細かなところにも
気付きが生まれます。ww
素晴らしいですね！！
本作は、
比較的分かりやすい
ストーリーと描写、
そして字幕による解説も
結構ありつつ、
鳥飼さんの音楽による
素敵なアシストもあって
（スペインの感じもたっぷり！！）
かなり細かなところまで
楽しみやすい作品だと思います。
美男スター！
ルドルフ・ヴァレンチノの
魅力もたっぷり。
アフタートークで
本作は1922年のものですが、
ヴァレンチノは
その4年後の1926年に
31歳の若さで
病で亡くなるとの事。
葬儀の際には、
10万人のファンが詰めかけたとか。
熱狂的なファンも多かった様子。
本作は、そんな彼の
貴重な作品の一つですね。
個人的には、
特にラストの終わり方が
好きでしたね〜！
素晴らしい生演奏と共に
ぜひ、ご覧下さい！！
（2022年11月24本目。本年度419本目、映画館236本目）
スタッフ
監督：フレッド・ニブロ
脚本：ジューン・マティス
原作：ビセンテ・ブラスコ・イバニェス、トーマス・カッシング
製作：ジェシー・L・ラスキー、フレッド・ニブロ（ノンクレジット）
制作：Famous Players-Lasky Corporation、Paramount Pictures
配給：パラマウント・ピクチャーズ
他
キャスト
フアン・ガラルド：ルドルフ・ヴァレンティノ
カルメン：ライラ・リー
ドナ・ソール：ニタ・ナルディ
