鑑賞記録(2022.7.18)
ヤン・ゴズラン監督
『ブラックボックス 音声分析捜査』
2021@パルシネマしんこうえん
『ブラックボックス 音声分析捜査』2021/129分/フランス/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル
マチュー(主人公)には、『イヴ・サンローラン』でセザール賞を受賞した、美しさと繊細な表現力が光るピエール・ニネ。音を聞くだけで、故障ならどの箇所か、事故なら何と接触したのか、事件なら犯人の人物像まで割り出す、音声分析官という真のプロフェッショナルを、徹底的にリサーチして作り上げた。マチューの妻で新型航空機の認証機関に勤め、夫にも言えない秘密を抱えるノエミに『夜明けの祈り』のルー・ドゥ・ラージュ、調査局の冷静沈着なレニエ局長にフランス映画界の重鎮、『パリよ、永遠に』のアンドレ・デュソリエ。監督は『パーフェクトマン 完全犯罪』のヤン・ゴズラン。(本作公式サイトより)
ブラックボックスとは?
飛行データと操縦室の会話と音声を記録するために航空機に搭載されている装置。航空機事故調査のために使用される。名前の由来は墜落時の衝撃と熱に耐えられるように厳重に密閉されていることからきている。色は黒ではなく、耐熱塗料が塗られた赤やオレンジが一般的。(本作公式サイトより)
原題
BOÎTE NOIRE
一言あらすじ
最新型の飛行機が墜落。航空事故調査局の音声分析官が“ブラックボックス”を聴き、調査を開始することに。いつもなら責任者のポロック(オリヴィエ・ラブルダン)に同行するのは、最も優秀なマチュー(ピエール・ニネ)だったが、今回マチューは外されてしまう。だが、直後ポロックが失踪し、マチューが引き継ぐことに・・・
感想
本作公開当初、
観たいと思っていながら、
結局観に行っていなかった本作。
この度、パルシネマさんで
2本立て上映されるとのことで
もう1本も未鑑賞だったので、
ラッキー!!!
(『ゴヤの名画と優しい泥棒』と2本立て)
これは行かねば!!
ということで行ってきました。
冒頭から引き込まれる画!!
事件を追うことになる
主人公マチューの
類い稀な聴覚と共に
観客も事件の真相を
追うことになるのだが
真実に辿り着くまでの
困難たるや!!!
何が真実で
何が嘘で
他人も自分も
信用できなくなってくる。
画面を観て想像している
私自身の考え自体も
それは単なる憶測にすぎない、と
どんどん疑心暗鬼になってくる・・・・
すべての考えが
間違っているように思えてくる・・・
音響の効果もあって
どんどん追い詰められていく心境。
マチューは
真実に辿り着くことが出来るのか・・・!?
これはネタバレになるので書きませんが。ww
最後までどうなるのかと
必死になって観ました!
真相を知ると
個人的に思う所がややありますが・・・www
総じて
スリリングで面白く
映像や撮り方も好みでした!
シネマスコープの迫力の映像と
ドルビーデジタルによる
音響効果!!
音響は途中、
不協和音的な音も出るので
ちょっと耳がしんどい瞬間はありますが、
マチューになった気分ですね。ww
映画館の迫力ある大画面で
観て良かったです!!
映像もさることながら、
スリリングな展開、
サスペンス要素など
エンタメとしても楽しめました!
(2022年7月29本目。本年度255本目、映画館123本目)
スタッフ
監督:ヤン・ゴズラン
脚本:ヤン・ゴズラン、シモン・ムーテルー、ニコラ・ブーベ=ルブラー、ジェレミー・ゲーズ、ピエール・コットロー
撮影:ピエール・コットロー 美術:ミシェル・バルテレミ
編集:ヴァレンティン・フェロン 音楽:フィリップ・ロンビ
音響:ニコラ・ブーヴェ=ルヴラー、ニコラ・プロヴォ、マルク・ドワーヌ
VFXスーパーバイザー:ベンジャミン・アジュオルジュ
衣裳デザイン:オリヴィエ・リーゲン
メイクアップ:ローラ・オジエ
ヘアメイク:エリック・モンテイユ
製作:ワシム・ベシ、チボー・ガスト、マシアス・ウェバー
字幕翻訳:橋本裕充
他
キャスト
マチュー・ヴァスール:ピエール・ニネ
ノエミ・ヴァスール:ルー・ドゥ・ラージュ
フィリップ・レニエ:アンドレ・デュソリエ
ビクター・ポロック:オリヴィエ・ラブルダン
他