鑑賞記録(2022.3.8)ハンガリーの鬼才 タル・ベーラ監督【伝説前夜】『ダムネーション/天罰』1988 @元町映画館

鑑賞記録(2022.3.8)

ハンガリーの鬼才

タル・ベーラ監督

『ダムネーション/天罰』1988

@元町映画館

 

タル・ベーラ伝説前夜と題し、

日本初公開3作を一挙上映。

 

『ファミリー・ネスト』1977

『アウトサイダー』1981

『ダムネーション/天罰』1988

 

 

今回は、『ダムネーション/天罰』を鑑賞。

 

 

『ダムネーション/天罰』1988/121分/ハンガリー/モノクロ

クラスナホルカイ・ラースローが初めて脚本を手掛け、ラースロー(脚本)、ヴィーグ・ミハーイ(音楽)が揃い、”タル・ベーラ スタイル”を確立させた記念碑的作品。罪にからめとられていく人々の姿を「映画史上最も素晴らしいモノクロームショット」(Village Voice)で捉えている。(チラシより)

 

原題

Karhozat

(英題:Damnation)

 

一言あらすじ

カーレル(セーケイ・B・ミクローシュ)は、夫のいる歌手の女と不倫しており、夫の留守中訪ねるが、追い返される。行きつけのバーの店主から、小包を運ぶ依頼を受けたカーレルは、仕事を受けて、別の人間に小包を運ばせようと考える・・・

 

感想

落ち着いた、

静寂のモノクローム・ショット。

 

 

ゆっくりと、静かに

画面はじっと

人物や背景を映す。

 

 

 

なんとも言えぬ

曇天のような空や霧が

 

 

白でも黒でもない

 

 

美しい色合いとなって

現れる。

 

 

 

そして

哲学的で詩的な言葉が語られる。

 

 

 

あまりに心地よい

ゆりかごのようなショットで、

 

 

お昼に観たこともあって

ちょっとウトウト・・・爆

(コーヒー飲めばよかった・・・)

 

 

 

 

退屈というのではなく、

 

優しいカメラの動きに

とてもリラックスしてしまった・・・

 

 

お話は、

やさしいもんではないんだけれど・・・汗

 

 

 

 

3本観た中では、

いちばん映画的というか

詩的、物語的というか。

 

 

 

他2本が

ドキュメンタリータッチだったのに対し、

 

 

本作は、

計算されたカメラワークやショットで、

いちばん画の美しさを感じた。

(お話はきれいとかそんなんではない)

 

 

 

私は、

色々と知識無さ過ぎなので

 

もっと

 

歴史、地政学、宗教、哲学etc

 

などの理解が必要かなと

改めて思う・・・

 

 

 

うーん、、、

 

 

物事を深く理解する

度量が必要ですね。

 

(2022年3月11本目。本年度82本目、映画館29本目)

 

 

スタッフ

監督:タル・ベーラ

原作・脚本:クラスナホルカイ・ラースロー

撮影監督:メドヴィチ・ガーボル 音楽:ヴィーグ・ミハーイ 編集:フラニツキー・アーグネシュ 美術:パウエル・ジュラ

 

キャスト

カーレル:セーケイ・B・ミクローシュ

歌手:ケレケシュ・バリ

夫:チェルハルミ・ジュルジュ

バー店主:パウエル・ジュラ

クロークの女:テメシ・ヘーディ