鑑賞記録(2022.3.3)
映画好きは必見!!
フランソワ・トリュフォー監督
『映画に愛をこめて アメリカの夜』
1973 U-NEXT
『映画に愛をこめて アメリカの夜』1973/115分/フランス・イタリア/イーストマンカラー/ヨーロッパビスタ(1×1.66)
アメリカの夜とは、カメラのレンズに暖色系の光を遮断するフィルターをかけて、夜のシーンを昼間に撮る「擬似夜景」のこと。モノクロ時代に開発されハリウッドから広まった撮影スタイル。
映画のセットはワーナー・ブラザースの映画『シャイヨの伯爵夫人』(The Madwoman of Chaillot)に作られたものをそのまま使った。
(ウィキペディアより)
撮影期間:1972年9月25日〜11月12日(42日間)。撮影場所:ラ・ヴィクトリーヌ撮影所およびニース
パリ公開:1973年5月24日、日本公開:1974年9月14日(東京・丸の内松竹)
(↑『フランソワ・トリュフォー映画読本』より)
原題
仏語:La Nuit américaine
英語: Day for Night
受賞
アカデミー賞(第46回、1973年)
外国語映画賞
一言あらすじ
映画撮影の現場を舞台に、それぞれ問題を抱える俳優やスタッフなどが、トラブル続きの中、なんとか映画作りを進行していく。
感想
映画作りがどんなものか
とても興味のある私には
めちゃくちゃ楽しめた!!
こんな風にやるんだ~
ということもさることながら
トリュフォー監督の
映画愛が感じられる。
映画内映画の中では、
色々映画に関する
エピソードがたくさん。
実際にあった話をモチーフにして
台詞が書かれていたりと
面白いところがテンコ盛り。
トリュフォー監督が
映画内でフェラン監督として
実際に出演。
短い時間で
いろんな問題が次々に起こる。
いや~大変だなぁ!!ww
監督もスタッフも
大忙し!!
目まぐるしく過ぎていく
撮影現場のバタバタ感。
チラッとネタばれ??ですが・・・
撮影現場のエピソードとして、
台詞を覚えられない俳優が
口だけ適当に数字を言って動かし、
後からアフレコする
というのがあったということは知っていたが、
そんな場面が出てきたり。ww
(フェラン監督はOKしないが)
フランス女優がセリフの代わりに数字を読み上げるというエピソードは、フェデリコ・フェリーニが『8 1/2』で使った手法(ウィキペディアより)
ほかにも
フェラン監督が参考資料として
取り寄せた本が映るのだが、
名だたる名監督の名前の本がズラリ!!
ルイス・ブニュエル
エルンスト・ルビッチ
カール・テオドア・ドライヤー
イングマール・ベルイマン
ジャン=リュック・ゴダール
アルフレッド・ヒッチコック
ハワード・ホークス
ロベルト・ロッセリーニ
ロベール・ブレッソン
映画愛ですね~~!!www
さらに
フェラン監督の夢の中で
少年の頃に
映画館??かどこかの
『市民ケーン』の写真を
盗むシーンがあるが、
これはトリュフォー監督の
実体験だそうな。ww
まぁ本当に題名通り
映画に愛が込められた作品。
結構次々問題が起こり、
普通に観ても面白いと思う。
個人的には
とても好きな作品ですね。
女優ジュリー演じる
ジャクリーン・ビゼットが
とっても美しく好き。
そのジュリーが
色々あって悩んでいることを
フェラン監督に話したら、
そのまま言った言葉が
新しい台詞として渡されるところとか
本当にありそうで面白い!
(もちろんジュリーはなんて人!って怒るがww)
撮影見学でもしたような気分で
そしてお話も面白く
楽しめました。
(2022年3月4本目。本年度75本目)
スタッフ
監督・脚本:フランソワ・トリュフォー
撮影:ピエール=ウィリアム・グレン 音楽:ジョリュジュ・ドルリュー 編集:ヤン・デデ
製作:マルセル・ベルベール 製作総指揮:クロード・ミレール
配給:ワーナー・ブラザーズ
他
キャスト
ジュリー・ベーカー/パメラ:ジャクリーン・ビセット
セヴリーヌ(青年の母):ヴァレンティナ・コルテーゼ
アレクサンドル(青年の父):ジャン=ピエール・オーモン
アルフォンス(青年):ジャン=ピエール・レオ
ステーシー(秘書):アレクサンドラ・スチュワルト
フェラン監督:フランソワ・トリュフォー
ベルトラン(プロデューサー):ジャン・シャンピオン
ジョエル(スクリプター):ナタリー・バイ
リリアーヌ(スクリプター見習い):ダニ
ベルナール(装飾・小道具):ベルナール・メネズ
チーフ助監督:ジャン=フランソワ・ステヴナン
オディル(ヘア・メイク/召使):ニク・アリギ
他