鑑賞記録(2022.4.2)
スタンリー・キューブリック監督
『博士の異常な愛情』1964
『博士の異常な愛情』1964/94分/イギリス・アメリカ/モノクロ
1964年のイギリスのブラックコメディ映画。冷戦時代のソ連とアメリカの核戦争を風刺している。
原作は、ピーター・ジョージの『破滅への二時間』(1958)
キューブリックが監督した最後の白黒作品
コロンビア ピクチャーズは、ピーター・セラーズが4役を演じることを条件に資金提供を同意した。(実際には3役となった)これは、「キューブリックの監督作品『ロリータ』の成功はセラーズの演技によるところが大きい」と評価されたためである。(中略)キューブリックは、コロムビア側の提案を受け入れたものの、後年「このようなやり方は、映画の正規の方法ではない」と語っている。
1963年11月22日にケネディ大統領暗殺事件が発生する。映画は数週間後に公開予定だったが、事件の影響で人々が核戦争を扱ったブラックコメディ映画を観る心境ではなくなったと判断し、公開が1964年1月下旬に延期された。
(ウィキペディアより)
冒頭で「この映画に描かれているような事故は 絶対に起こりえないと合衆国空軍は保障する」という文言が入っている。
原題
Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』
本作の題は長いため、『博士の異常な愛情』と略して呼ばれる事が多い。
この『博士の異常な愛情』という部分は、原題の「Dr. Strangelove」からきている(「strange love」の部分を訳せば「異常な愛情」となる)。しかしここでの「Strangelove」とは人名であり、忠実に訳すなら『ストレンジラヴ博士』もしくは『ドクター・ストレンジラヴ』となる。
キューブリックは原題とかけ離れた訳の題を付けることを許可せず、翻訳時もその国の言語に沿った逐語訳にすることを要求したため、これを逆手に取り、「博士の(Dr.)異常な(strange)愛情(love)」という日本語題を作り上げたとされる。(ウィキペディアより)
一言あらすじ
キューバ危機によって極限状態に達した冷戦の情勢を背景に、偶発的に核戦争が勃発し、人類滅亡に至るさまを描くブラックコメディ(ウィキペディアより)
感想
超絶ブラックユーモア!!
大ふざけ!?の部分と
大真面目にガッツリ作り込んだ
壮大な会議室やコックピット。
ちょいちょい
皮肉も込められた映像が映り
ブラックジョークが炸裂です。
しかし、
まぁこうはいかなくとも
笑い飛ばせる内が華・・・
とでも言いましょうか。
大いにふざけてますが、
キューバ危機にて
核を落とすかどうかの瀬戸際まで
話は実際にあったと思われますから
ありえない~~!!
と今後も笑っていたいものです。。
キャラクターは
ピーター・セラーズが
3役演じているのですが、
知らずに見たから
分からなかった~!!!
言われてみれば~~~!!
(え、気付かないの私だけ??)
セラーズはマフリー大統領を演じるために、アメリカ中西部のアクセントを習得している。(ウィキペディアより)
とのことで、
アクセントとか
私には全然わかりませんが
役作りに徹底して
演じ分けているんですね。
見た目も
キャラクターも見事に違っていて
全然わかりませんでした!
そしてラストが最高です。
個人的には好きですね。
本当になったら困りますし、
原爆をイメージしてしまうと
全くシャレになりませんが、、
あくまで
フィクションの作品として最高です。
ヴェラ・リンが歌う
第二次世界大戦時代の流行歌
『また会いましょう』と
多数の爆煙ショット。
美しい音楽と
破壊の象徴。
見事なコラボレーションです。
(重ねますが、戦争等を肯定する意味では勿論ない!)
ラストの素敵な音楽に
それまでのおふざけも
持っていかれますねww
世界が映画のようにならないことを
祈ります・・・
(2022年4月2本目。本年度112本目)
スタッフ
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック、ピーター・ジョージ、テリー・サザーン
原作:ピーター・ジョージ 『破滅への二時間』
音楽:ローリー・ジョンソン 撮影:ギルバート・テイラー 編集:アンソニー・ハーヴェイ
製作:スタンリー・キューブリック、ヴィクター・リンドン
配給:コロンビア ピクチャーズ
他
キャスト
ストレンジラブ博士:ピーター・セラーズ
マンドレイク大佐:ピーター・セラーズ
マフリー大統領:ピーター・セラーズ
バック・タージドソン将軍:ジョージ・C・スコット
ジャック・リッパー准将:スターリング・ヘイドン
バット・グアノ大佐:キーナン・ウィン
キング・コング少佐:スリム・ピケンズ
サデスキー大使(ソ連):ピーター・ブル
ミス・スコット:トレイシー・リード
ゾッグ少尉:ジェームズ・アール・ジョーンズ
スタインズ:ジャック・クレリー
ゴールドバーグ少尉:ポール・タマリン
他