鑑賞記録(2022.3.6)
ハンガリーの鬼才
タル・ベーラ監督
『ファミリー・ネスト』1977
@元町映画館
タル・ベーラ伝説前夜と題し、
日本初公開3作を一挙上映。
『ファミリー・ネスト』1977
『アウトサイダー』1981
『ダムネーション/天罰』1988
今回は、『ファミリー・ネスト』を鑑賞。
『ファミリー・ネスト』1977/105分/ハンガリー/モノクロ
タル・ベーラ監督、長編デビュー作。
『ニーチェの馬』(2011)を最後に56歳という若さで映画監督から引退した後も、伝説的な7時間18分の『サタンタンゴ』(1994)が日本で初公開されるなど、熱狂的な支持者を生み出し続けているタル・ベーラ監督。
住宅難のブダペストで夫の両親と同居する若い夫婦の姿を、16ミリカメラを用いてドキュメンタリータッチで5日間で撮影した、22歳の鮮烈なデビュー作。
不法占拠している労働者を追い立てる警察官の暴力を撮影して逮捕されたタル・ベーラ自身の経験を基にしている。
(↑チラシより一部抜粋)
原題
Csaladi tuzfeszek
一言あらすじ
イレン(ラーツ・イレン)は、夫ラツィ(ホルバート・ラースロー)の家族と同居して、夫の兵役からの帰りを待っていた。義父にいつもイビられて耐えられないが、ブダペストは住宅難で家がない。その上、お金もない。夫がやっと帰ってきたが状況は変わらず・・・
感想
リアルに
とある一家を覗き見ているかのよう。
義父と義娘のやりとりが
ここまでやるかといった具合に
バッチバチ!!!ww
日本の一般的な
嫁と姑では
ちょっと考えられないくらい。
さすが外国?なのだろうか???
本作では全然笑えないが、
これ、舞台が日本だったら・・・
もはやコメディーになるんじゃないか??
(嫁と義父のケンカの場面に限るが)
と、
今、こうして書きながら
ふと思った。ww
まぁ本音を
ぶっちゃけるぶっちゃける。ww
でも、辛い状況です・・・
序盤でも
まさかの衝撃的なことがあったりして
ビックリする場面があるが、
淡々とお話は進む。
(ある種の謎も残ったまま・・・)
とにかく
お金も、居場所もなく、
本当に辛い・・・
義父も余裕がないんだろうから、
小言を言うのもわかるけど、、、
しかし中々ひどい・・・・
お話の問題解決や
先は全然見えないが、
最終的に
夫婦が描くそれぞれの
先(未来)については、、、、
(↓一言ネタばれ・・・)
ほんの少し
胸をなでおろすような気持ちになった。
しかし、
こんな家族のキツい話を
22歳とかでよく撮ったなと思う。
40過ぎたって、
社会も家族もわかってないのに・・・爆
世の中、
知らない(わからない)こと
だらけですわ。
でも、
家族のいざこざは
普遍的かつ世界共通だなと思う。
(2022年3月8本目。本年度79本目)
スタッフ
監督・脚本:タル・ベーラ
撮影:パプ・フェレンツ 編集:コルニシュ・アンナ
音楽:スレーニ・サボルチ、トルチュバイ・ラースロー、モーリツ・ミハーイ
他
キャスト
イレン:ラーツ・イレン
ラツィ:ホルバート・ラースロー
ラツィの父:クン・ガーボル
ラツィの母:クン・ガーボルネー
他