鑑賞記録(2022.3.7)
小津安二郎監督
小津作品現存最古のサイレント
『学生ロマンス 若き日』1929
『学生ロマンス 若き日』1929/109分(U-NEXT版は102分)/日本/モノクロ・スタンダード・サイレント
現存する小津作品の中では最も古い作品
現在、東京国立近代美術館フィルムセンターが9,230フィート(2,813.3メートル)の35mmフィルムと、3,691.15フィート(1,125メートル)の16mmフィルムの2バージョン、いずれも103分尺のものを所蔵している。
(ウィキペディアより)
一言あらすじ
学生の渡辺(結城一郎)と山本(斎藤達雄)は、それぞれ千恵子(松井潤子)に想いを寄せている。3人はスキーをしに赤倉へ出掛ける。渡辺と山本は千恵子の気を惹こうとするが、千恵子がスキーへ来た理由は・・・
感想
完全なサイレント。
そして、コメディー!!w
字幕は少なめだが、
十分理解できる。
いつも思うが、
サイレント映画を作った
巨匠たちは
本当に画だけで
十分雄弁。
個人的に気になったのは、
学生・山本の丸メガネ姿が、
サイレント映画の大スターの
バスター・キートンや
チャールズ・チャップリンに並ぶ
ハロルド・ロイドそっくり。ww
(↓ハロルド・ロイド)
あと、
渡辺の壁に張ったポスターが
フランク・ボーゼイギ監督の
『第七天国』(1927)で
アメリカの恋愛映画なので
お話が恋愛絡みってことを
示唆しているのかしら。
しかし、
学生の渡辺が
中々にひどいヤツ!!ww
かなりの図々しさで
ビックリする!!ww
まぁコメディーの
範疇を超えるほどではないので、
ふざけたヤツということで・・・
一方、
学生の山本は
踏んだり蹴ったり!!!
可哀そう!!www
まぁコメディーなんでね、、、
学生だし??
そんなこともあるさ~
って感じですね。ww
もうひとつ、
千恵子演じる松井潤子さんと、
千恵子の伯母演じる飯田蝶子さんが、
実の親子みたいにそっくりです。www
(私は母娘の設定かと思ったが)
なるべく期限内に
できるだけ小津作品は
観ておきたいと思っています。
(2022年3月9本目。本年度80本目)
スタッフ
監督・潤色:小津安二郎
原作・脚色:伏見晁
撮影・編集:茂原英雄 配光:中島利光 舞台設計:脇田世根一
装置:田中米次郎、角田民造 装飾:川崎恒太郎、松原松之助
列車製作:関五郎 現像:納所歳己、阿部源太郎 タイトル:堀川善一
監督補助:小川二郎、深田修造 撮影補助:九里林稔、厚田雄治、山口辰雄 撮影事務:金森哲
他
キャスト
学生渡辺敏:結城一郎
学生山本秋一:斎藤達雄
千恵子:松井潤子
千恵子の伯母:飯田蝶子
下宿の内儀:高松栄子
その息子勝二:小藤田正一
教授穴山:大国一郎
教授:坂本武
スキー部主将畑本:日守新一
学生小林:山田房生
学生:笠智衆、小倉繁、一木突破、錦織斌、蜂野豊夫