鑑賞記録(2022.2.7その①)地元神戸の街並みが!大森一樹監督『風の歌を聴け』(原作:村上春樹)1981 U-NEXT

鑑賞記録(2022.2.7)

地元神戸の街並みが!

大森一樹監督

『風の歌を聴け』

1981 U-NEXT

 

『風の歌を聴け』1981/100分/日本/カラー、モノクロ、アニメーション

U-NEXTの視聴期限があって、鑑賞。

原作は、村上春樹の同名小説。村上春樹の長編デビュー作(1979年発行)

監督の大森は村上と同じ芦屋市の出身で、かつ芦屋市立精道中学校の後輩に当たる。当時大森は『ヒポクラテスたち』でブレイクした直後であり、小説の主人公の設定年齢や原作執筆時の村上と同じ29歳であった。(ウィキペディアより抜粋)

村上は後年、本作について「『風の歌を聴け』という最初の小説を書いたとき、もしこの本を映画にするなら、タイトルバックに流れる音楽は『ムーンライト・セレナーデ』がいいだろうなとふと思ったことを覚えている。そこにはエアポケット的と言ってもいい、不思議に擬古的な空気がある。僕の頭の中で、その時代の神戸の風景はどこかしら『ムーンライト・セレナーデ』的なのだ」と語っている(ウィキペディアより抜粋)

主題歌として使用されたザ・ビーチ・ボーイズの「カリフォルニア・ガールズ」の楽曲使用料に数百万円が費やされ、映画全体の制作費を圧迫した(ウィキペディアより抜粋)

 

一言あらすじ

東京の大学生の僕が、夏に帰省した。行きつけの「ジェイズ・バー」で友人の鼠と飲んでいると、女の子が酔って倒れており、僕は彼女を家まで送る。その女の子は小指がなかった・・・・僕と女の子と鼠と、ひと夏の思い出・・・

 

感想

原作を持っているのだけど

一度サラッと読んだだけだ。

 

 

薄い本なので、

サクサク読めたのを覚えているが、

 

そのあとに読んだ長編2作目

『1973年のピンボール』と

なんだかごっちゃになっているっぽい。w

 

 

そんなんだけど、

この映画を観た。

 

 

大森一樹監督、

かなり斬新な感じで撮っている。

 

 

色々面白いことをしている。

 

 

試したのかどうかはわからないけど

挑戦的な感じはする。

 

アニメーションや字幕、

モノクロ、合成などなど

 

実験的というか、

なにか普通と違うものを作る

ということを

考えていたのか、いないのか

 

 

実際のところはわからないけど・・・

 

 

そういう精神、好きです。

 

 

 

原作では、

港のある街とされていたが、

映画では神戸が舞台となっていた。

 

ちょうど40年前の

我が地元、神戸!!!

 

特に元町の大丸百貨店の

交差点の風景が

当たり前だが変わっている。

 

40年前はこうだったのかと

なんだが嬉しい風景。

 

 

登場の車も

原作では

”黒塗りのフィアット600”

ということだが

 

映画では、

 ”赤のフィアット500”

らしい。

 

 

これを見て、

濱口竜介監督作の

『ドライブ・マイ・カー』の

赤い車を思い出した。

 

 

こちらも原作では

“黄色のサーブ900コンバーティブル”

というオープンカーだったが、

 

“赤色のサーブ900ターボ”のサンルーフ

になっている。

 

 

たまたまだろうけど、

両作品ともに、

色が赤い車に変更になっている。

 

 

でも、

赤って結構印象に残るから

 

なんだか小さな繋がりを

勝手見付けたみたいで

これまた嬉しくなった。

 

もう一度、

原作を読み返したくなった。

 

 

そして、

村上春樹さんの小説を

今までちゃんと

読んできていないので

また読んでみたいと思う。

 

 

 

ブログを書き出し、

『ムーンライト・セレナーデ』

を聴き始め、

 

その後

ジャズを聴きながら。

 

(2022年2月7本目。本年度44本目)

スタッフ

監督・脚本:大森一樹

原作:村上春樹

撮影:渡辺健治 音楽:千野秀一 編集:吉田栄子 録音:中沢光喜 企画:多賀祥介 プロデューサー:佐々木啓 製作: 佐々木史朗

 

キャスト

僕:小林薫

女:真行寺君枝

鼠:巻上公一

ジェイ:坂田明

鼠の女:蕭淑美

三番目の女の子:室井滋

旅行センター係員:広瀬昌助

当り屋・学生風の男:狩場勉

当り屋・柄の悪い男:古尾谷雅人、西塚肇

精神科の先生:黒木和雄

ディスクジョッキー:阿藤海

(声の出演)

男:野沢那智

女:小原乃梨子

警察官:玄田哲章