鑑賞記録(2022.12.21)デヴィッド・リーン監督『アラビアのロレンス 完全版』1988 U-NEXT

鑑賞記録(2022.12.21)

デヴィッド・リーン監督

アラビアのロレンス 完全版

1988

U-NEXT

『アラビアのロレンス 完全版』1988/227分/イギリス/カラー

オリジナル版(207分)は、1962年に公開されたイギリス映画。

実在のイギリス陸軍将校のトマス・エドワード・ロレンスが率いた、オスマン帝国からのアラブ独立闘争(アラブ反乱)を描いた歴史映画であり、戦争映画である。

冒頭(序曲)と休憩とエンディング(終曲)の黒画面に音楽が流れる演出は、当時の大作映画では一般的であった。

オリジナル版制作から実に四半世紀以上が経過した1988年に、再編集を行って完全版が制作された。完全版の上映時間は227分。再編集はリーン監督自らが行い、音声素材が残っていなかった未公開シーンではオトゥールを初めとするオリジナルキャストが四半世紀ぶりに再結集して追加収録を敢行した。

(↑ウィキペディアより)

1963年アカデミー賞で、作品賞、監督賞、撮影賞、編集賞、美術賞、録音賞の7部門を受賞している。(U-NEXT本作”ここがポイント”より)

受賞

アカデミー賞(第35回、1963年開催)

作品賞:サム・スピーゲル

監督賞:デヴィッド・リーン

撮影賞:F・A・ヤング

編集賞:アン・V・コーテス

美術賞:ジョン・ボックス、ジョン・ストール、ダリオ・シモーニ

作曲賞:モーリス・ジャール

録音賞:ジョン・コックス

他、多数

原題

Lawrence of Arabia

あらすじ

1916年。イギリス陸軍少尉・ロレンスは、オスマン帝国からの独立を目指すアラブ民族の情勢を確かめるため現地へ向かう。反乱軍の現状を目の当たりにした彼は、アラブの種族をまとめ上げてゲリラ戦を展開。拠点をめぐる激戦に勝利するまでになるが…。(U-NEXT本作”ストーリー”より)

感想

オリジナル版を観ていないが、

(オリジナル版はNETFLIXにあり。

※2022年12月現在)

 

本作の完全版は

オリジナルより20分長い

227分!!

(3時間47分!!)

 

 

私は結局、

3回に分けて観ることになったので

 

4時間近く続けては

観ていませんが・・・

 

 

すごい超大作です!!

 

時間が長いこともそうですが、

 

 

まぁ多くの

人、ラクダ、馬・・・

 

 

どう見ても

本物のシーンばかりです!!!!

 

 

そして

 

内容、規模、

広大な砂漠と、

どこまでも広がる空!!

 

絵に描いたように美しい。

 

 

お話は

中東にまつわる

実際のお話を基にしているので

 

私はその辺を

全然理解していないので

 

歴史を知っていたら

もっと楽しめただろうと思いますね。

 

 

勉強不足を痛感・・・

 

 

イギリスの”三枚舌外交”というのは

チラッとは知っていましたが、

 

まさにその頃のお話・・・

 

 

オスマン帝国軍から

アラビアを解放するのに

 

尽力したイギリス人がいた事を

私は全く知りませんでした・・・

 

 

そして

さまざまな形で度重なる

悲痛で過酷な状況・・・

 

 

さらにロレンスは

活躍とは裏腹に・・・

 

 

状況が変われば

立場も大きく変わる現実・・・

 

 

政治と戦況に

翻弄されるロレンス・・・

(ロレンスだけじゃないですが)

 

 

悲しいかな、

現実とは厳しいものですね。。

 

 

中東の複雑な関係を

イマイチ理解していないから

 

もっと知っていればなぁ〜〜

 

と、つくづく思いました。

 

 

映画を観るにも

その意図を理解するのには

 

ある程度の知識が

求められる場合もありますね。

 

 

特に何の知識も無くても

普通に楽しんで観られますが、

 

 

演出等を深く理解するには

 

歴史を知っていると

より気付く部分などもあるだろうから

 

もっと楽しめると思いますね。

 

 

長尺ですが、

一見の価値ある超大作に

間違いないでしょうね。

 

ぜひ、ご覧ください!!

 

(2022年12月20本目。本年度446本目)

 

スタッフ

監督:デヴィッド・リーン

脚色:ロバート・ボルト、マイケル・ウィルソン(赤狩りにより公開当時からクレジットされなかったが、名誉回復し完全版でクレジット追加した)

原作:トマス・エドワード・ロレンス『智恵の七柱(完訳新版は平凡社東洋文庫 全5巻、2008-09年)

音楽:(作曲)モーリス・ジャール、(編曲)ジェラルド・シュルマン

撮影:フレディ・ヤング、スキーツ・ケリー、ニコラス・ローグ、ピーター・ニューブルック

美術:ジョン・ボックス

衣装:フィリス・ダルトン

製作:サム・スピーゲル

配給:コロンビア ピクチャーズ

キャスト

トーマス・エドワード・ロレンス:ピーター・オトゥール

シャリーフ・アリ(ハリト族):オマー・シャリフ

アウダ・アブ・タイ(ハウェイタット族):アンソニー・クイン

ファイサル王子:アレック・ギネス

アレンビー将軍:ジャック・ホーキンス

ジャクソン・ベントリー新聞記者:アーサー・ケネディ

ブライトン大佐:アンソニー・クエイル

ベイ将軍:ホセ・フェラー

ドライデン顧問:クロード・レインズ

アーチボルト・マーレイ将軍:ドナルド・ウォルフィット

歴史MEMO

アラブ反乱に対して「イギリスの三枚舌外交」と呼ばれる三つの協定、即ちフサイン=マクマホン協定サイクス・ピコ協定バルフォア宣言を締結した事が、後に一連の矛盾外交によって生じたパレスチナ問題や、現在も不自然な国境で分断されているクルド人問題などの遠因となったとも言われている。

フサイン=マクマホン協定(英語: Hussein-McMahon agreement)

1915年にイギリスが、オスマン帝国の支配下にあったアラブ地域の独立と、アラブ人のパレスチナでの居住を認めた協定。

サイクス・ピコ協定(英: Sykes-Picot Agreement、仏: Accords Sykes-Picot

第一次世界大戦中の1916年5月16日にイギリス、フランス、ロシアの間で結ばれたオスマン帝国領の分割を約した秘密協定。イギリスの中東専門家マーク・サイクス(Mark Sykes) とフランスの外交官フランソワ・ジョルジュ=ピコ(François Marie Denis Georges-Picot)によって原案が作成され、この名がついた。

バルフォア宣言(英語: Balfour Declaration‎)

第一次世界大戦中の1917年11月2日に、イギリスの外務大臣アーサー・バルフォアが、イギリスのユダヤ系貴族院議員であるロスチャイルド卿ウォルター・ロスチャイルドに対して送った書簡で表明された、イギリス政府のシオニズム支持表明。この宣言をシオニスト連盟に伝えるようロスチャイルド卿に依頼した。

(※シオニズム、シオン運動、シオン主義は、イスラエルの地(パレスチナ)に故郷を再建しよう、あるいはユダヤ教、ユダヤ・イディッシュ・イスラエル文化の復興運動(ルネサンス)を興そうとするユダヤ人の近代的運動。後者の立場を「文化シオニズム」と呼ぶことがある。)

(↑ウィキペディアより)