鑑賞記録(2022.10.17)没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭 ピエール・グラニエ=ドフェール監督『離愁 デジタルリマスター版』1973@Cinema KOBE

鑑賞記録(2022.10.17)

没後40年

ロミー・シュナイダー映画祭

 

ピエール・グラニエ=ドフェール監督

離愁 デジタルリマスター版

1973

@Cinema KOBE

 

 

各都市で行われている

『没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭』

 

 

神戸では、

Cinema KOBEさんで

 

2022.10.1(土)〜10.28(金)

まで上映中!!

 

 

1週間ごとに

上映作品が変わるそうなので

お見逃し無く!!

 

 

没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭 上映作品

太陽が知っている 4Kデジタルリマスター版

1969/123分/フランス・イタリア/ジャック・ドレー監督

マックスとリリー※日本劇場初公開

1971/111分/フランス・イタリア/クロード・ソーテ監督

夕なぎ

1972/111分/フランス・イタリア・西ドイツ/クロード・ソーテ監督

離愁 4Kデジタルリマスター版』 

1973/101分/フランス・イタリア/ピエール・グラニエ=ドフェール監督

華麗なる女銀行家 4Kデジタルリマスター版

1980/130分/フランス/フランシス・ジロー監督

サン・スーシの女

1982/116分/フランス・西ドイツ/ジャック・ルーフィオ監督

地獄 ※日本劇場初公開(ドキュメンタリー)

2009/94分/フランス/セルジュ・ブロンベルグ、ルクサンドラ・メドレア監督

 

『離愁 デジタルリマスター版』1973/101分/フランス・イタリア/カラー・モノクロ

原作はジョルジュ・シムノンによる、1961年の同名の小説

シンプルな黒い半袖のワンピースに引っ詰めた髪というシンプルないでたちながら、死の恐怖と許されない愛に悶えるロミーの美しさが特に際立つ一本。鮮烈なラストも忘れがたい。(ロミー・シュナイダー映画祭公式サイトより)

第二次大戦中のフランス。逃亡を図るユダヤ人たちが乗る貨物列車で出会った妻子ある中年男とユダヤ人女性の愛と、あまりにも切ないラストシーンに感涙必至。(U-NEXT本作”見どころ”より)

 

レジスタンス【résistance】

《抵抗の意》権力や侵略者などに対する抵抗運動。特に第二次大戦中、ナチスドイツ占領下のフランスやヨーロッパ各地における対独抵抗地下運動。(Weblio辞書より)

ゲシュタポ 【Gestapo】

ゲハイメ・シュターツポリツァイ(ドイツ語: Geheime Staatspolizei、通称ゲシュタポ)は、ナチス・ドイツ期のプロイセン自由州警察、あるいはその後、ドイツ警察の中にあった秘密警察部門。「ゲハイメ・シュターツポリツァイ」は、秘密国家警察を意味するドイツ語。(ウィキペディアより)

原題

Le train

あらすじ

ドイツ軍の侵攻のため、住み慣れた村を棄て避難列車に乗り込むジュリアン(ジャン゠ルイ・トランティニャン)。妊娠中の妻と子供は客室に乗せ、自分は家畜車で過酷な旅を続けるジュリアンは、車内で謎めいた女アンナ(ロミー・シュナイダー)に出会う。言葉も交わさないふたりだが、次第に求め合うようになってゆき…。(ロミー・シュナイダー映画祭公式サイトより)

 

感想

ロミー・シュナイダー映画祭も

いよいよ後半へ!!

 

 

今回も

 

本作『離愁』(1973)と

『サン・スーシの女』(1982)

 

2本立て続け鑑賞です。

 

 

 

この2作品は

 

どちらも戦争の背景が絡む

ということと

 

ナチスとユダヤ人いう

 

同じキーワードがありました。

 

 

 

まずは1本目の本作。

 

 

 

ベルギーとフランス国境近くで暮らす

ジャン゠ルイ・トランティニャン演じる

ラジオ修理工のジュリアンは、

 

 

ナチスのベルギー進軍を知り、

妊娠中の妻と娘と共に疎開するため

列車に乗ろうとするが、

 

 

別々の車両に乗ることに・・・

 

 

 

そこで

ロミー・シュナイダー演じる

謎の女性アンナと出会います・・・

 

 

 

戦時中の

ドキュメンタリーアーカイブ映像のような

リアルなモノクロのシーンが

いくつも映り、

 

 

戦時中であることを

知らしめます。

 

 

しかし、

そんな危険な中でも

 

人々は少ないながらに

食事をし、酒を飲み、眠り、

 

何日も汽車に揺られながら

移動します。

 

 

戦争中で

確かに辛いけれど

 

そう辛い顔してばかりも

居られない。

 

 

たまにはパーっと

はしゃいだりして

 

何とか楽しみを見出そうとしています。

 

 

 

しかしアンナは

とてもそんな気になれない・・・

 

 

 

戦争かつ、

ナチスに追われる身として

 

常に恐怖と不安がある中で、

 

 

ジュリアンがほんのひと時でも

支えになり、

 

互いに惹かれていく・・・

 

 

 

特殊な状況下での出会いですが、

 

 

妻や子供に恵まれたジュリアンですし、

 

 

もちろんそれを手放すことも、

 

 

アンナがそれを望む事も

ないから

 

 

おそらく

束の間の関係になるだろう

と思いながら観ていたが・・・

 

 

 

多くを語らずも

 

眼は口ほどに物を言う

とは、よく言ったもので

 

すでに

歴然たる事実がそこにある・・・

 

 

 

戦争という

恐ろしい瞬間を垣間見つつ、

 

人はそれでも生きていく瞬間も

同時に観ながら、

 

 

2人の運命や、いかに・・・!?

 

 

 

ラストも出会いと同じく

 

運命のいたずらの様なものが

2人の間に作用して・・・

 

 

とにかく

シンプルな出立ちでも

一際目を引く美しさを放つ

ロミー・シュナイダー!

 

とっても美しい!!

 

 

ぜひ、

劇場にてご覧ください!

 

 

本作はCinema KOBEさんでは、

2022年10月21日金曜まで。

 

 

 

(2022年10月20本目。本年度373本目、映画館199本目)

 

 

 

スタッフ

監督:ピエール・グラニエ=ドフェール

脚色:ピエール・グラニエ=ドフェール、パスカル・ジャルダン

原作:ジョルジュ・シムノン

撮影:ワルター・ウォウィッツ

音楽:フィリップ・サルド

編集:ジャン・ラヴェル

美術:ジャック・ソルニエ

衣裳:ジャクリーヌ・モロー

製作総指揮:ラルフ・ボーム

製作:レイモン・ダノン、エドゥアルド・アマティ、マウリツィオ・アマティ

キャスト

ジュリアン・マイヨール:ジャン=ルイ・トランティニャン

アンナ:ロミー・シュナイダー

モニーク・マイヨール:ニケ・アリギ 

モーリス:モーリス・ビロー

シングルマザー:アンヌ・ヴィアゼムスキー

 

ネタバレMEMO

映画と小説の結末の違い

この映画は、ジョルジュ・シムノンの小説「ル・トレイン」とは非常に異なる結末を迎えます。小説では、アンナはゲシュタポに追い詰められているため、ジュリアンに彼女を連れて行くように頼みます。ジュリアンは危険を冒したくなく、アンナは主張しません。数週間後、彼女は撃たれました。(フランス語版ウィキペディアよりAI翻訳)