鑑賞記録(2022.10.16)神戸発掘映画祭2022 パテ=ベビー100年記念『9 1/2』2022@神戸映画資料館

鑑賞記録(2022.10.16)

神戸発掘映画祭2022

パテ=ベビー100年記念

9 1/2』2022

神戸映画資料館

 

『9 1/2』2022/45分/ルクセンブルグ/日本語字幕無し

パテ=ベビーと呼ばれる9.5mmフィルムは、1922年にフランスのパテ社で生まれました。個人用に設計された最初のフィルム形式で、これにより映画は個人で撮影・上映を楽しめるものになりました。
『9 1/2』は、世界23機関が所蔵する9.5mmアマチュアフッテージを使ったモンタージュ作品。日本からは福岡市総合図書館、京都のおもちゃ映画ミュージアム、神戸映画資料館の3館が映像を提供しました。神戸映画資料館公式サイトより)

(※モンタージュ:映画・写真で、いろいろの断片を組み合わせて、一つの場面・写真を構成すること。そうして作ったもの。)

 

パテ・ベビーとは

今からちょうど100年前の1922年、パテ社は、「パテ・ベビー」(イギリスでは「パテスコープ」、アメリカは「パテックス」)の名で、小型映画9.5mmフィルムとカメラ・映写機を販売した。これにより、一般の人たちも手軽に小型映画を家庭で観られるようになっただけでなく、ホームムービー(プライベート・フィルム)も作れるようになった。
パテ・ベビーは9.5mm、画面と画面の中央に送り孔がある特殊な形状のフィルムで、1920年代半ばから40年代に最も普及した。戦後は、8mm、VHS、DVDでの普及へと移り、パテ・ベビーは、特殊な規格でもあったために廃れた短命規格で、昭和初頭のより限定した時代の記録映像として残っている。特に、1920年代は、無声映画の全盛期で、今ではオリジナル映画が失われたとされた映画作品も一部がパテ・ベビーで発見されることもある。また、ホームムービーと言えども、昭和の時代を記録した貴重な映像として、家族の情景や生活、街の景観、出来事、祭事、ファッションなど、パテ・ベビーでしか見ることができない映像も多くあり、今では歴史的、文化遺産的な価値が生まれている。(京都国際映画祭公式サイトより)

フランス語:Pathé-Baby、「小型のパテ」の意。

1922年(大正11年)に発売された9.5mmフィルムによる、個人映画・家庭内上映向けのフィルム、撮影機、映写機のシステムである。フランスのパテ社が開発した。8mmフィルムが登場するまで、小型映画の主流をなした。

フランスでは、1922年にパテベビーが発表され、のちにさらに小型のパテキッド、手回し式を脱して電動でリールが回転するパテリュックス映写機を発売した。

日本では、1923年(大正12年)、東京・日本橋の髙島屋東京支店が、その玩具売場で初めて発売するも、同年9月1日の関東大震災で高島屋が消失、翌1924年(大正13年)、東京・銀座の伴野文三郎商店(伴野は堀越商店の元パリ支店長。現在の伴野貿易)が5台のパテベビー映写機を輸入、改めて日本への導入が開始された

その後、日本における小型映画は盛んになり、1927年(昭和2年)、初めての全国組織、日本アマチュア・シネマ・リーグが設立された。1929年(昭和4年)には、時事新報社主催、同リーグ協力により、パテベビーや16mmフィルム用撮影機によって撮影されたフィルムを集めた、初めての全国規模の個人映画コンテストが行われた

家庭でのパテベビー撮影機・映写機の普及とともに、マキノ・プロダクション、松竹キネマ等の映画会社が劇場用映画を家庭向けの短縮版を製作、販売するようになる。このパテベビー短縮版は、太平洋戦争などによりほとんどが失われた戦前映画の貴重な復元素材として現在では活用されている。

伴野商店は、パテベビーのフィルムを映写できる国産の機材「アルマ映写機」を開発、1935年(昭和10年)には、名古屋のエルモ社が、16mmフィルムや8mmフィルムと互換性のある映写機を開発した

1941年(昭和16年)に太平洋戦争が始まり、フィルムの入手が困難になり、1945年(昭和20年)の終戦後には、8mmフィルムのシステムに小型映画の主流をとって代わられることになる。(ウィキペディアより)

 

内容

パテ=ベビーと呼ばれる9.5mmフィルムで撮影されたアマチュア映像を、世界中から集め、まとめたもの。

 

感想

こちらは

参加無料で鑑賞出来た

 

パテ=ベビー100年記念の

『9 1/2』という作品。

 

 

(フェデリコ・フェリーニ監督の

『8 1/2』ならぬ、、ね。w)

 

 

 

個人用に設計された

最初のフィルム形式の

カメラ(9.5mmフィルム)

とのこと。

 

 

今はスマホで

動画が簡単に撮れますが、

 

もちろん昔はフィルム。

 

写真だって何だって

そうでしたね。w

 

 

私はあまり

写真なども撮らなかったですが

(一応フィルムのインスタントカメラ、プリクラ世代)

 

 

祖父が大のカメラ好きで

膨大な量の写真はありましたが・・・

(それももう処分されたはず・・・)

 

 

フィルムの

ムービーカメラは無かったな・・・

 

 

私の親が使っていたのは、

ビデオカメラになってたから

テープですね。

 

 

それもまだ結構大きかったから、

結局重くて

あまり使ってないはず・・・ww

(そのすぐ後にブレンビーとかが出て

小型化してたはず)

 

 

 

脱線しましたが、、、

 

 

こうした映像も、

フィルムで残しておけば

 

 

貴重な記録映像として

 

個人用に撮ったものでも

多くの人が楽しめるもの

となるんですね。

 

 

 

途中、

素人が撮ったとは思えない

 

キューピーちゃんが兵隊さんを

お〜い!って呼んで

兵隊さんが動いたり、

 

 

タバコの缶から

人型みたいになって

動いたりという

 

日本製の映像がありました!!

(日本提供3館のどこが提供か忘れました・・・)

 

 

ほんのちょっとですが

とっても良くできていて

面白かったです。

 

 

 

他にも

子供たちの映像や

スケートしてたり、

めっちゃ踊っていたりなどww

 

中々可愛らしく

面白かったですね。

 

 

撮影するなら

 

どうしても手軽だし

お金も掛からないデジタルが

手を出し易いのですが、

 

 

こうして見ていくと

一層フィルムに

興味が湧きますね。w

 

 

(2022年10月19本目。本年度372本目、映画館198本目)

 

 

 

製作

INEDITS Amateur Films / Memory of Europe

制作

Home Movies – Archivio Nazionale del Film di Famiglia

 

(※ 「製作」は道具や機械を使って実用的な物を作ったり、量産すること。「制作」は絵画や彫刻など芸術作品を作ることを指す。)

シナリオを書いたり、ディレクションしたり、カメラに撮ったり、音楽をつくることは「制作」です。

一方、セットをつくったり、衣装を用意したり、メイクを行なうことなどは「製作」。

また、映画のための資金調達や配給協力、宣伝作業なども、「製作」と呼ばれています。(エン転職「制作」と「製作」の違いとは?より)