鑑賞記録(2022.3.24)クリストス・ニク監督 鮮烈のデビュー作 『林檎とポラロイド』2020 @シネ・リーブル神戸

鑑賞記録(2022.3.24)

クリストス・ニク監督

鮮烈のデビュー作

『林檎とポラロイド』2020

@シネ・リーブル神戸

 

 

『林檎とポラロイド』2020/90分/ギリシャ・ポーランド・スロベニア/カラー・スタンダード

ケイト・ブランシェットをして「この作品は唯一無二」と言わしめた、比類なき鮮烈デビュー作!

 

受賞

第56回 シカゴ国際映画祭 

脚本賞

 

2021年 ダブリン国際映画祭 

作品賞

 

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第77回 ヴェネチア国際映画祭

オリゾンティ部門 オープニング作品

 

第93回 アカデミー賞

国際長編映画賞 ギリシャ代表

 

原題

Mila

(英題:Apples)

 

林檎のおはなし(見開き版チラシより)

ギリシャ神話では美と愛のシンボルと言われる林檎の木。旧約聖書にもその名を見つけることができる林檎は古くから、人間に愛されてきた果実です。気に実った林檎が落ちるのを見て、イギリスの科学者アイザック・ニュートンは万有引力の法則を発見し、世界的人気ロックバンド ザ・ビートルズも自身のレーベルに「アップル・レコード」と付けている。1976年にスティーブ・ジョブズらにより設立されたアップル社のロゴマークももちろん林檎。歴史上、世界中で多くの意味を持つ林檎は、本作の口数の少ない主人公の好物でもある。本作で”林檎”は、一体どんな意味を持つのか・・・。ご注目ください。

 

ポラロイドのおはなし(見開き版チラシより)

劇中に登場するのはPolaroid Originals OneStep2 i-Type Camera(現在廃番)。2008年にフィルム採算停止が発表されるも、熱心なファンのグループが再生産プロジェクトを発足し、17年に「Polaroid Originals」として復活。20年「Polaroid」というブランドに統合後も、高く評価されている。現像された色合いは、独特でスマホでもそれを模したエフェクト機能を持つアプリがたくさん存在するほど、根強い人気を誇る。劇中、ポラロイドカメラ以外にもオープンリールデッキ、アルバム、ラジオ、テープレコーダーなど心くすぐられるノスタルジックアイテムが目白押し!

 

一言あらすじ

ある一人の男の”記憶”にまつわるお話。

 

感想

最近制作された映画で、

スタンダードの画面は、

(横縦比が1.375:1または1.33:1の画面サイズ)

 

中々ないんじゃないかなと。

 

 

ある意味、新鮮でした!

 

 

 

元々は、

スタンダードしかなかったから

巨匠小津安二郎監督辺りなんかは

 

基本、スタンダード。

(1950年代位以前は、みんなそう)

 

 

 

私は昔のものを

好んで観ているから、

結構好きですし、

 

 

特に横長に撮る理由がないと

構図が難しくなると思っています。

 

 

 

現代はワイド画面

(色んなサイズありますが)

 

で、撮るのが主流ですが、

 

(無料で見れるテレビの出現により、

価値をつけるためワイドが始まったとされる)

 

 

超個人的な意見だと、

 

意味や考えもなく??

(まぁ考えてないことないかと思いますが・・・)

 

単にワイドだと

画の力が弱まると思っています。

 

(ハマってるワイド画面は最高ですよ!!)

 

 

 

だから、

もし私が映画を撮るとして

(撮ったことないけど)

 

 

撮るものに対して

横長である必要がない場合

 

(撮る対象が横長で力を発揮する

考えられるものでない場合)

 

スタンダードで撮ると思います。

 

 

 

スタンダードが簡単

というわけではなく、

 

それ以外が更に別な?技術を要する

というような印象を持っています。

 

 

 

それだけの技量がない

私の場合は、

尚更スタンダードを選びますね。

 

 

 

 

クリストフ・ニク監督が

スタンダードにしたのにも

 

必ず理由があるはずですし

やはり納まりは良かったと思います。

(もちろんプロなんで技術がないとかじゃないでしょうが)

 

 

 

 

そもそも、

スタンダードでの

美しい構図や、

力の強い構図を

たくさん観てきました。

 

 

 

 

まだまだ観ている数は

大したことないにも

関わらず、です。

 

 

 

だから、

たま~~~に見かける

画面サイズが合っていないと感じる作品は

ちょっと残念に思ってしまいます。

(もちろん本作は違う)

 

 

 

まぁ、そんなにしょっちゅう

そういうのに当たりませんが・・・ww

 

 

 

スタンダードやポラロイドカメラ、

テープレコーダーなど

アナログで味わいのあるものを

融合させつつ、

 

古さは全く感じない本作。

 

 

 

そして、

途中からのお話の展開!

 

 

 

最初はそういうことだとは

思いもしなかった!!

という展開に。

 

 

 

ケイト・ブランシェットが

惚れ込んだ本作。

 

 

 

”記憶” ”過去”と

向き合うこと。

 

 

 

そこからはじめて

「新たな自分」が始まる。

 

 

(2022年3月33本目。本年度104本目、映画館38本目)

 

 

スタッフ

監督:クリストフ・ニク

脚本:クリストフ・ニク、スタブロス・ラプティス

撮影:バルトシュ・シュフィニャルスキ 編集:ヨルゴス・ザフィリス 音楽:ザ・ボーイ

配給:ビターズ・エンド

 

キャスト

アリス・セルヴェタリス

ソフィア・ゲオルゴヴァシリ