鑑賞記録(2022.6.6)
アカデミー賞 原案賞受賞の政治ドラマ!
フランク・キャプラ監督
『スミス都へ行く』1939
『スミス都へ行く』1939/129分/アメリカ/モノクロ
原作はルイス・R・フォスター(Lewis R. Foster)の『モンタナから来た紳士』
第12回アカデミー賞で、作品賞を含む合計11部門にノミネートされ、原案賞を受賞
(↑ウィキペディアより)
受賞
アカデミー賞(第12回、1940年開催)
原案賞: ルイス・R・フォスター
原題
Mr. Smith Goes to Washington
一言あらすじ
主人公スミス(ジェームズ・スチュワート)は田舎のボーイスカウトのリーダーだったが、死亡した上院議員の代わりに、政界に担ぎ出される。スミスはそこで政治の腐敗と単身対決することになる。(ウィキペディアより)
感想
がっつり政治ドラマ。
大きな力や数の圧力などに
潰されそうになりながら、
信念を背負い、立ち向かう
冒頭、
『物語の事件 人物はすべて架空である』
と、字幕が入る。
観終わった後、
わざわざ冒頭宣言したそれが
逆に
リアルに元ネタがあったのでは??
と、怪しく感じるほど、
政界での陰謀や策略は
とてもリアルな作りになっている。
主人公スミスの
ラストの立ち振る舞いは
創作であったとしても、
勢力者や政治家達の
金、権力、情報操作などは、
ここまで露骨でなくても
水面下では実際にありそうな話。
(陰謀論とか結構好きな私。ww)
こういったところは
どの国にもありそうですね。
本作はアメリカが舞台なので
アメリカの自由の精神などが
大きく主張されます。
フランク・キャプラ監督の
苦難の末には、
必ず希望が見えるというような
思想は、やっぱり好きですね。
ジーン・アーサーが
同じくキャプラ監督の
『オペラハット』(1936)の時と
ちょっと被りますが、
この度も大活躍。
ちょっと
ジェームズ・スチュワート演じる
スミスが
地元ボーイスカウト(少年警備隊)の
リーダーで信頼厚く、
ひとり??で
山火事消しちゃうような男にしては
気弱すぎる気はしますが、
愛嬌のあるキャラクターです。
そして、
脇を固める面々の皆さんが
素晴らしい。
特に、
上院議長のスミスを見つめる
優しい笑顔が
とっても素敵でした。
子どもたちの活躍も最高です!!
政治と大義!!
大きなお話に挑んだ
フランク・キャプラ監督です。
(2022年6月9本目。本年度195本目)
スタッフ
監督・製作:フランク・キャプラ
脚本:シドニー・バックマン
原作:ルイス・R・フォスター
撮影:ジョセフ・ウォーカー
編集:アル・クラーク、ジーン・ハヴリック
音楽:ディミトリ・ティオムキン
他
キャスト
ジェフ・スミス:ジェームズ・ステュアート
サンダース秘書:ジーン・アーサー
ペイン上院議員:クロード・レインズ
ジム・テイラー:エドワード・アーノルド
ホッパー州知事:ガイ・キビー
ディズ・ムーア:トーマス・ミッチェル
上院議長:ハリー・ケリー
他