鑑賞記録(2022.5.17)フィリップ・ファラルドー監督『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』2020@シネ・リーブル神戸

鑑賞記録(2022.5.17)

フィリップ・ファラルドー監督

『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』

2020@シネ・リーブル神戸

 

『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』2020/101分/アイルランド・カナダ/カラー/ビスタ

原作は、本が生まれる現場での日々を印象的に綴ったジョアンナ・ラコフの自叙伝「サリンジャーと過ごした日々」。(本作チラシより)

 

ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー(Jerome David Salinger)

1919年1月1日 – 2010年1月27日

アメリカ合衆国の小説家。『ライ麦畑でつかまえて』などで知られる。(ウィキペディアより)

 

原題

My Salinger Year

 

一言あらすじ

作家を夢見るジョアンナ(マーガレット・クアリー)はJ・D・サリンジャーを担当する老舗出版エージェンシーで働き始めるが、日々の業務は事務仕事ばかりで、作家の道とは程遠い。そんな中、時々サリンジャー本人から電話があり、電話で挨拶を交わすようになり・・・

 

感想

生きていくための仕事と

やりたいこと。

 

 

このふたつがイコールなら

最高ではないだろうか。

 

 

趣味は趣味、

仕事は仕事と

 

分けたいという人もいると思うし、

 

そういう気持ちも

なんとなく分かる気もするが、

 

私はやっぱり

大好きなことが仕事だと

 

最高だと思う。

 

 

 

(↓ネタばれアリ)

 

 

 

 

本作の

作家志望のジョアンナも

 

決まった仕事場が

出版業界ということで

 

同じ業界だから

それだけでも良い方かもしれないが、

 

本当に自分がやりたいことは

 

他にある。

 

 

それをやらずに

 

日々の仕事に忙殺され

時間が過ぎていく。

 

 

資本主義社会の中で

生きていくには

お金が必要。

 

 

自分は働いて、

お金を稼ぎ、

 

同じく作家志望の

同棲する新しい彼は

 

小説を書いている。

 

 

焦りが、募ってくる。

 

 

仕事は嫌いじゃないし、

職場も悪くない。

 

 

でも、

本当にやりたいこととは、

 

違う。

 

 

彼女は

サリンジャーと時々、

電話で軽く話すようになり、

 

ある時、

 

「毎日書け。

毎朝15分でいいから毎日書き続けろ」

 

みたいなことを言われる。

 

 

一日のうちの

ほんの数分でいいから、

 

本当にやりたいと思っていることを

実行すること。

 

 

やりたいことがあるなら、

やるっきゃない。

 

 

 

やりたいことが明確なことは

 

それだけで

幸せなことかもしれない。

 

 

 

この時のジョアンナは

まだ若いから

 

いくらでもチャンスがあるだろう

 

と思うかもしれないが

 

これは

歳が行っていたって

 

基本的に

変わらないと思う。

 

 

 

私はジョアンナのように若くないし、

それでいて結局

たいしたキャリアもなく

 

中年のここまで来てしまった。

 

 

でも、

自分の過去に後悔はない。

 

 

後悔がないというか

 

後悔しても

過去は変わらないのだから

 

考えても仕方がない

 

そんな風に考えている。

 

 

今この瞬間の自分が、

 

残りの人生で一番若いのだから、

 

思い立ったが吉日で

 

 

やりたいことがあるなら

やるっきゃない。

 

 

歳が行けばいくほど

 

臆病になり、慎重になり、

 

他人の目線が気になるかもしれないが、

 

他人は

自分の人生の

責任など取っちゃくれない。

 

 

すべては自分次第。

 

 

成功するとかしないとか

それは

分からないけれど、

 

 

やるか、やらないか、

それは

自分で選べる。

 

 

もしやりたいことがあるのなら

 

ジョアンナのように

新しい一歩を踏み出そう。

 

 

ほんの小さな一歩でいい。

 

 

毎日ただ書く。

 

ひたすら書く。

 

表にでなくても、

評価を受けなくても、

 

最初はそんなこと考えず、

 

書きたいなら、

とにかく書いてみよう。

 

 

小さな一歩の積み重ねが

やがて

大きな物を生むかもしれない。

 

 

ひとりで

悶々とすることもあるだろうけど

 

不安な気持ちを振り払い

 

ほんの小さなことを

続けよう。

 

 

そして、

 

一見遠回りに見えても

 

人生において

 

無駄なことなど何一つなく

 

すべての経験が積み重なって、

 

今の自分が出来ている。

 

 

すべては今に、

 

そして未来に繋がっている。

 

 

私もちゃんと

 

自分と向き合い、

 

考え、感じ、

 

心からやりたいことを

 

少しでいいから

 

やってみよう。

 

 

人生なんてあっという間。

 

やるっきゃない!ww

 

 

そんな

前向きな気持ちになりました。

 

 

 

ちなみに、

 

サリンジャーの著作を

何も読んだことがなく、、、汗

 

『ライ麦畑でつかまえて』くらいは

読もうと思い、

 

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を

(村上春樹さん訳)

図書館に借りに行く予定です。ww

 

(2022年5月20本目。本年度165本目、映画館61本目)

 

 

スタッフ

監督・脚本:フィリップ・ファラルドー

原作:ジョアンナ・ラコフ

撮影:サラ・ミシャラ

美術:エリース・ドゥ・ブロワ

衣装:パトリシア・マクニール、アン・ロス

編集:メアリー・フィンレイ

音楽:マーティン・レオン

製作:リュック・デリー、キム・マクロー

製作総指揮:フィリップ・ファラルドー、ジョアンナ・ラコフ、メアリー・ジェーン・スカルキー、フサイン・アマルシ、エミリー・ジョルジュ、ナイマ・アドベ、セリーヌ・ハダド

 

キャスト

ジョアンナ:マーガレット・クアリー

マーガレット:シガニー・ウィーバー

ドン:ダグラス・ブース

ジェニー:サーナ・カーズレイク

ヒュー:ブライアン・F・オバーン

ダニエル:コルム・フィオール

J・D・サリンジャー:ティム・ポスト

クリフォード・ブラッドベリ:マット・ホランド