鑑賞記録(2022.6.7)
エメラルド・フェネル監督
『プロミシング・ヤング・ウーマン』
2020 Amazon Prime Video
『プロミシング・ヤング・ウーマン』2020/114分/アメリカ/カラー
Netflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」でチャールズ皇太子の妻カミラ夫人役を演じ、テレビシリーズ「キリング・イヴ Killing Eve」では製作総指揮や脚本を担当するなど、俳優・クリエイターとして幅広く活躍するエメラルド・フェネルが、自身のオリジナル脚本でメガホンをとった長編映画監督デビュー作
2021年・第93回アカデミー賞で作品、監督、主演女優、編集、脚本の5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。
明るい未来を約束された若い女性(=プロミシング・ヤング・ウーマン)
(↑映画.comより。一部抜粋引用)
メイクアップビデオのチュートリアルのホスト役は、エメラルド・フェネル(クレジット無し)
(↑ウィキペディアより)
受賞
アカデミー賞(第93回・2021年開催)
脚本賞:エメラルド・フェネル
原題
Promising Young Woman
一言あらすじ
30歳目前のキャシー(キャリー・マリガン)は、近所のカフェで働き、両親と同居している。学生時代は医大で優秀な成績を収めていたが、ある事件をきっかけに中退しており、そんな彼女は夜な夜なある事を行っていた・・・
感想
主人公キャシーの
揺るぎない決意。
ここまで行くと
あっぱれとしか言いようがない。
人間誰しも迷い
悩むこともあろうが、
一度こうと決めたらやり通す
その驚異的な力は、
行動に直結している。
もちろん彼女の行動も
悩み考えた末のものだが、
その決意の固さは、
常人ではありえないだろう。
淡々と狂気的な物事を遂行する
彼女の行動に
なぜか物凄い説得力。
いつもの偏屈な私なら、
そんなことやんないでしょ~
とかってつっ込みそうな事も
すべては
まさに彼女の決意の表明であり
それと同時に
それこそ真っ当に見えた。
もう彼女は、
とっくのとうに
答えを決めていたのだ。
すべては計算済み。
考え得る可能性を考慮し、
事前に手を打ち
行動を起こす。
終盤、
まじか!!そんなことってあるのか!?
(驚きの、良い意味での言葉)
なんて思ったが、
きっちり締めてくる。
アカデミー賞脚本賞も納得の
面白い筋書きでした。
ポップでキュートな映像と共に
ハードなパンチを食らわす
まさにキャシー自体を
そのまま映画にしたような映画でした。
(2022年6月10本目。本年度196本目)
スタッフ
監督・脚本:エメラルド・フェネル
撮影:ベンジャミン・クラカン
美術:マイケル・T・ペリー
衣装:ナンシー・スタイナー
編集:フレデリック・トラバル
音楽:アンソニー・ウィリス
音楽監修:スーザン・ジェイコブス
製作:マーゴット・ロビー、ジョージ・マクナマラ、トム・アカーリー、ベン・ブラウニング、アシュリー・フォックス、エメラルド・フェネル
製作総指揮:キャリー・マリガン、グレン・バスナー、アリソン・コーエン、ミラン・ポペルカ
他
キャスト
カサンドラ・トーマス(キャシー): キャリー・マリガン
ライアン・クーパー: ボー・バーナム
マディソン・マクフィー: アリソン・ブリー
スタンリー・トーマス: クランシー・ブラウン
スーザン・トーマス: ジェニファー・クーリッジ
エリザベス・ウォーカー: コニー・ブリットン
ゲイル: ラバーン・コックス
ジェリー: アダム・ブロディ
ジョー: マックス・グリーンフィールド
ニール: クリストファー・ミンツ=プラッセ
ポール: サム・リチャードソン
ミセス・フィッシャー: モリー・シャノン
トッド: アンジェラ・チョウ
アル・モンロー: クリス・ローウェル
他