鑑賞記録(2022.9.21)
アルフレッド・ヒッチコック監督
『サボタージュ』1936
『サボタージュ』1936/77分/イギリス/モノクロ
ヒッチコックは当初ヴァーロック役にピーター・ローレを想定していたが、前作の『間諜最後の日』(1936年)でローレが使いにくかったことから、オスカー・ホモルカを起用することにした。 テッド・スペンサー役は『三十九夜』(1935年)で成功したロバート・ドーナットに決まっていたものの、慢性の喘息で深刻な気管支炎になったために撮影前に降板、代わりに当時の映画スターであるジョン・ローダーが起用されたが、ヒッチコックはローダーの演技に幅もなければ厚みもないとして大いに失望した。(ウィキペディアより)
タイトル画面の表現や小道具へのクロースアップなどを挿入し、刻一刻と近づくクライマックスへの緊迫感を巧みに描く。さえた演出はヒッチコックならでは。(U-NEXT見どころより)
U-NEXT視聴期限間近の為、鑑賞(復活の場合、多々あり)
原題
Sabotage
あらすじ
映画館を経営するヴァーロック夫妻。ヴァーロック(オスカー・ホモルカ)は妻(シルヴィア・シドニー)に隠して、秘密裏にある仕事を働くが、その動きに目をつけていた警官テッド(ジョン・ローダー)が、密かに様子を伺っていた。そんな中、次の仕事をこなす為、ヴァーロックは妻の弟を使いに出すが・・・
感想
アルフレッド・ヒッチコック監督の
イギリス時代の作品。
ヒッチコック監督作は
たくさんあるが、
今まで時系列バラバラで
大体視聴期限が近づき
慌てて観る形になっている。
(結局視聴期限が
延長になっていることも多々あり)
時間があるなら、
一度製作年度順に
再鑑賞したいものだが、
まだまだ有名作の
鑑賞を残しているので、
まずは一通り
観ておきたいものだ。
本作の始まり方も
オシャレで好き。
ヒッチコック監督も
独特の手法を使うので
彼のエッセンスを
いつもなんとなくだが
何処かに感じる。
結構分かりやすいカットや
イメージの挿入などあるが
1936年に、
すでにこういった手法が
取られていた事は
やはり凄いなぁと思う。
以下、
ほぼネタバレな感想・・・
お話は、後半、
まさか・・・そんな・・・
という事態が・・・・
まだまだヒッチコック監督作
たくさん未鑑賞作品があるが
とりあえず今まで観た
ヒッチコック監督作の中で
一番?悲劇的な事が・・・
結末はやや楽観的!?とも取れるが、、
あぁどうにもならなかったか・・・
と、ショック・・・
個人的には、
暗い映画も結構好きなので
嫌いではないですが・・・
まぁなんとも残念な結果に・・・
そういった点は
一般ウケはしづらいかもしれませんね・・・
これまた個人的な考えとしては、
映画監督は一般ウケとか考えて
作品作らないでいいと思ってますが。ww
締め、
サクッと終わるところは
やはりヒッチコック監督ですね。
(2022年9月27本目。本年度341本目)
ネタバレMEMO
”サボタージュとは 世間を不安に陥れるために建物や設備を故意に破壊する行為を言う”と冒頭、辞書を映した引用から始まる。(オシャレ!w)
劇中で上映されているアニメーション映画はディズニーの短編アニメシリーズ『シリー・シンフォニー』の1本である1935年の映画『誰がコック・ロビンを殺したの?』である。なお、同作は第8回アカデミー賞で短編アニメ賞のノミネートされている。
1996年に『シークレット・エージェント』としてリメイクされている。( 監督・脚本は、クリストファー・ハンプトン。)
ヒッチコックの娘で女優のパトリシアは自著『Alma Hitchcock: The Woman Behind the Man』において、父親の作品の中で『めまい』(1958年)や『サイコ』(1960年)と並んで最も暗い映画の1つであると記している。
(↑”内は、ウィキペディアより)
一般人が巻き込まれるバスの爆発シーンなど、テロを助長するなどの理由から上映禁止になった国も。アメリカでは、「A Woman Alone」とタイトルを変更し上映された。(映画.comより)
スタッフ
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:チャールズ・ベネット、イアン・ヘイ(台詞)、ヘレン・シンプソン(台詞)、アルマ・レヴィル(撮影用台本)
原作:ジョセフ・コンラッド
撮影:バーナード・ノールズ
音楽:ルイス・レヴィ
美術:オットー・ベルンドル
編集:チャールズ・フレンズ
製作:マイケル・バルコン
製作会社:ゴーモン・ブリティッシュ映画社
他
キャスト
ヴァーロック夫人:シルヴィア・シドニー
カール・ヴァーロック:オスカー・ホモルカ
テッド・スペンサー:ジョン・ローダー
スティーヴィー(夫人の弟):デズモンド・テスター
ルネ(映画館のチケット売り):ジョイス・バーバー
他