鑑賞記録(2022.1.18)
映画&西部劇の初心者必見!
西部劇の面白さ、エンタメがココにある!
『駅馬車』U-NEXT
『駅馬車』1939/96分/アメリカ/モノクロ
・原作は、アーネスト・ヘイコックスの1937年の短編小説『駅馬車』(原題:The Stage to Lordsburg)
・当時、ジョン・フォードが所属する20世紀FOXに企画を持ち込むが、当時衰退していた西部劇は拒否され、その他ほ大手にも断られる。そこで、独自のプロダクションで製作をしていたウォルター・ウェンジャーに話を持ち込み、低予算で製作することになった。
・ジョン・フォードの友人で、当時B級映画専門でほとんど無名だったジョン・ウェインが起用されることとなる。
・『駅馬車』という邦題を付けたのは、淀川長治(当時、ユナイテッド・アーティスツ日本支社宣伝部勤務)
受賞
アカデミー賞
助演男優賞:トーマス・ミッチェル
作曲・編集賞:リチャード・ヘイグマン、フランク・ハーリング、ジョン・レイポルド、レオ・シューケン
その他ノミネート多数。
ニューヨーク映画評論家協会賞
監督賞:ジョン・フォード
駅馬車とは
通常は4頭立て(ないし6頭)の馬に牽引された旅客や貨物を輸送する屋根つき馬車の一種。鉄道が普及する前に広く用いられ、駅馬車で旅行する人たちの休息の場所になっていた(英語で)stage,stationと呼ばれる施設の間を定期運行していた。(ウィキペディアより引用)
本作では、6頭立ての馬車になっている。
一言あらすじ
1880年代のアメリカ西部。アリゾナからニューメキシコまで、さまざまな思いを抱く複数人が駅馬車に乗り合い、アパッチ族からの襲撃の危険を承知で移動することになるのだが・・・
感想
西部劇に対し、
興味ない方ほど必見!!!
西部劇ってこんなにも面白いのかーー!!
と、感動しました。
正直、
あまり興味が持てなかったけど、
西部劇の名作と言われているし、
監督がジョン・フォードだし、
以前に観た、
『赤い河』
(ハワード・ホークス監督:主演ジョン・ウェイン)
も結構面白かったから、
とりあえず観ておくか~
ってな軽い気持ちで鑑賞。w
いやはや、
話も密だし、
なんといってもアクション凄いな!!
本物の馬や人間が
見事に倒れまくります!!笑
全員ケガしそうな激しさ・・・
ものすごいスピード感!!
迫力満点です!
未だチラチラ読みしている、
先日ご紹介した
『教養としての、仕事と人生に効く映画』
(著:伊藤弘了)の中で、
(↑U-NEXTの電子書籍でポイント使って読めます)
西部劇の神様ジョン・フォードを尊敬していた黒澤の映画には、ハリウッド映画的な要素が色濃く組み込まれていました。(一部抜粋)
と、あったのを
すぐに思い出しました。
激しく走り去る
馬の足元を映した描写や
生身の人間が
馬ごとひっくり返るなど、
黒澤映画でも
観たことがあるような描写です。
とてもエキサイティングで
ドキドキの場面。
お手本はジョン・フォードだったのか!!
と、知ることが出来て、
なんだか嬉しくなりました。
そしてまた役者陣も良い。
キャラクターそれぞれに
しっかりとした個性と背景があり
お話をより高度な位置に
高めています。
これぞ、西部劇エンタメ!!
西部劇ってどうなのよー??
なんて思っている人ほど、
観てほしい名作ですね。
(私がそうだったから・・w)
(2022年動画鑑賞22本目)
スタッフ
監督・製作:ジョン・フォード
脚本:ダドリー・ニコルズ
原作:アーネスト・ヘイコックス『駅馬車』
撮影:バート・グレノン、レイ・ビンガー(特殊撮影) 編集:オソー・ラヴァリング、ドロシー・スペンサー
音楽:ボリス・モロス、リチャード・ヘイグマン、W・フランク・ハーリング、ジョン・レイポルド、レオ・シューケン、ルイス・グルーエンバーグ 製作総指揮:ウォルター・ウェンジャー
製作会社:ウォルター・ウェンジャー・プロダクションズ 配給:ユナイテッド・アーティスツ ユナイテッド支社/松竹映配
キャスト
リンゴ・キッド:ジョン・ウェイン
ダラス:クレア・トレヴァー
ブーン医師:トーマス・ミッチェル
カーリー保安官:ジョージ・バンクロフト
バック:アンディ・ディバイン
ルーシー・マロリー:ルイーズ・プラット
ピーコック:ドナルド・ミーク
ゲートウッド:バートン・チャーチル
ルーク:トム・タイラー
ジョン・キャラダイン、ティム・ホルト、フランシス・フォード、他