鑑賞記録(2022.3.26)
ジェーン・カンピオン監督
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』2021
NETFLIX
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』2021/125分/イギリス・オーストラリア・アメリカ・カナダ・ニュージーランド/カラー
ジェーン・カンピオン監督は『ピアノ・レッスン』(1993)で女性監督として初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞している。
※ちなみに、私のNETFLIXのプランはスタンダード(月額1490円)です。テレビで観るので、ベーシックプラン(月額990円)だとあまりに画像が悪いので、スタンダードに変更しました。
原題
The Power of the Dog
受賞
ヴェネツィア国際映画祭(第78回、2021年)
コンペティション部門 銀獅子賞(最優秀監督賞):ジェーン・カンピオン
アカデミー賞(第94回 2022年)
監督賞:ジェーン・カンピオン
他、多数受賞、ノミネートあり
一言あらすじ
1925年モンタナ州で牧場経営をしているバーバンク兄弟。弟ジョージ(ジェシー・プレモンス)が未亡人で息子を持つローズ(キルスティン・ダンスト)と結婚したことが気に食わない兄フィル(ベネディクト・カンバ―バッチ)との間に、家族の不協和音がいっそう響き始める・・・
感想
なにも言葉で語られていないのに、
それとなくわかる
人物像。
演出や演技が素晴らしいのだろう。
ネタばれになるので
詳しくは説明しないが、、、
兄フィル、
やっぱそうだよね。
そうだと思いました。
そして息子ピーター
それもやっぱりそうだよね。
それは、
なんとなくの仕草なんかが
物語るものだと思う。
すごいなぁ。
人物は、
歩き方、姿勢、口調など
小さなものから大きなものまで
動きひとつで
キャラクターの人格の想像が
できる時がある。
それは役者の度量かなと。
(演出もあるかもだが)
それぞれのキャラクターと
お話の展開がスムーズ?で
観ていて不審点など特になく
きっちりオチまで納得。
悲しくも切ない部分を秘めつつ
サスペンス的要素もありで
面白かった。
そして、
ハワード・ホークス監督
『赤い河』(1948)でも
大量の牛たち(本物!!)が
登場して圧巻だったが、
本作でもチラッとだが
大量の牛たちが登場している。
これは、本物だろうか??
(本物に見えたけど・・)
今の御時世だからCGなんだろうか??
本作を観終わった後に、
『パワー・オブ・ザ・ドッグ:
ジェーン・カンピオンが語る舞台裏』
(2022年/17分)
というのがあったから
ついでに鑑賞。
そこで
原作のことや
監督の解説みたいなものや
撮影現場の風景などが
チラッと出ている。
最後の方にスタジオで
背景の大きなポスター?が
壁に貼っていて
え、合成だったとこあったの!??
と、全く気付かなかった・・・
今の技術はすごいですね。
(だから牛もCGなのかなと)
オスカーにも多数ノミネートで
受賞がどうなるか
気になりますね。
きっと本作、
いくつかの受賞がありそうな予感。
(→結果は、監督賞受賞のみでした。十分ですがw)
(話が逸れますが)
オスカーノミネート作品
全部観ているわけではありませんが、
個人的にはやっぱり一番は
『ドライブ・マイ・カー』
ですね!!!!
私の人生
ベストムービーランクインです。
日本人云々抜きで。
発表が楽しみですね。
(2022年3月35本目。本年度106本目)
スタッフ
監督・脚本:ジェーン・カンピオン
原作:トーマス・サヴェージ
撮影:アリ・ウェグナー 音楽:ジョニー・グリーンウッド 編集:ピーター・シラベス
製作:エミール・シャーマン、イアン・カニング、ロジェ・フラピエ、ジェーン・カンピオン、タニヤ・セガッチアン
配給:NETFLIX
他
キャスト
フィル・バーバンク:ベネディクト・カンバーバッチ
ローズ・ゴードン:キルスティン・ダンスト
ジョージ・バーバンク:ジェシー・プレモンス
ピーター・ゴードン:コディ・スミット=マクフィー
ローラ:トーマシン・マッケンジー
ミセス・ルイス:ジェネヴィエーヴ・レモン
エドワード知事:キース・キャラダイン
バーバンク夫人:フランセス・コンロイ
バーバンク氏:ピーター・キャロル
エドワード・ナッポ:アダム・ビーチ
他