鑑賞記録(2022.2.6)
ジャック・ドゥミ監督作
フレンチミュージカルの傑作
『シェルブールの雨傘』
1963 U-NEXT
『シェルブールの雨傘』(デジタルリマスター版)1964/92分/フランス/カラー
フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーブの出世作となったミュージカル作品。
出演者の歌はすべて、歌手による吹き替えらしい。
三部構成。(第一部:旅立ち 第二部:不在 第三部:帰還)
音楽は、ジャック・ドゥミ監督と数々の作品を手掛けた、ミシェル・ルグランが担当。
原題
仏語 Les Parapluies de Cherbourg
英題 The Umbrellas of Cherbourg
受賞
カンヌ国際映画祭(第17回 1964)
パルム・ドール(グランプリ)受賞
一言あらすじ
フランス北西部の港町シェルブールの自動車修理工場で働く青年ギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)と、傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーブ)は恋仲。しかし、ギイに徴兵令状が来て、離れ離れになり・・・
感想
フレンチミュージカルの傑作として
超有名作品ですね。
題名は、
どなたも一度は
耳にしたことがあるかと思います。
私も知ってはいたものの
今まで観たことがありませんでした。
先月末から
ジャック・ドゥミ監督作品を
年代順にいくつか観ていて、
やっと鑑賞。
本作は、
ミュージカルと言っても
ちょっと思っていた感じと
違う感じ。
全編通して、
台詞は歌で歌われます。
なので、
台詞という台詞はありません。
話し言葉が、全部、歌。
初めてこういうスタイルを観ました。
私の知っているミュージカル映画は
普通の劇の中に、
途中途中がっつり歌う部分があって
お話が進んでいくスタイル。
しかし本作は違いますね。
でも、意外と違和感なく観れるもんです。w
新しい!!
(60年近く前だけど)
また音楽が素敵で、
超有名な曲ばかりです。
これって
『シェルブールの雨傘』の曲だったんだ~!
って何曲も思いました。
お話は、
至って単純明快。
ちょっとネタばれですが・・・・
ジュヌヴィエーヴの選択・・・・
仕方ないっちゃ仕方ないかぁ~
彼女の状況と、
年齢(17歳位とか)を考えると
2年は相当長く感じるだろうなぁ・・・・
しかも
いつ帰れるかわからない、
なんなら帰ってくるかもわからない、
という不安があり・・・・
しかし
ギイとしては
当初の予定通りの期間なんで
その後の心情、
そりゃそうなるわな・・・爆
そして、これは嬉しい驚き!
ジャック・ドゥミ監督の初の長編
『ローラ』に出てくる青年
ローラン・カサール(マルク・ミシェル)が
まさかのここでお目見え!!
なんだか嬉しい!!ww
あぁ彼もやっと・・・・
『ローラ』の続編は
『モデル・ショップ』と聞いていたから
予想もしていなかったが、
『ローラ』登場の
ローラン・カサールの続編は
本作ってことになりますね。ww
『ローラ』を鑑賞した後なので
サプライズ的に嬉しかった!ww
お話はテンポよく進み、
最後の結末は
好き好きあるでしょうが、
いつものことながら
美しい色彩感覚と
オープニングの雨傘のショット
素敵です。
あと
あまり直接話に関係ないけど、
港町ってことだからか、
ジャック・ドゥミ監督の作品
やたらといつも
水兵さんがめっちゃ出てくる。ww
セーラー制服がかわいいww
さらに、
どっかでこの美しい顔見たな
と思ったら、
『エストラパード街』で見た
(1952 ジャック・ベッケル監督)
アンヌ・ヴェルノンだ!!
彼女もまた美しい!!
凄く綺麗で美しいお母さんだな。
しかしながら、
へ~、みんな歌うまいな~
特にカトリーヌ・ドヌーブなんて
そんな歌うまいんだ~
とか思ってたら、
歌手による吹き替えだそう!!
ズコッーーー!!www
アフレコなのはわかったけど、
本人じゃないのね!!ww
まぁ作品が成立してるので
いいんでしょう!
歌は重要ですしね!!
下手だったら成立しない・・・ww
また次は、
『ロシュフォールの恋人』を
そのうち鑑賞しまーす。
(2022年2月6本目。本年度43本目)
スタッフ
監督・脚本:ジャック・ドゥミ
撮影:ジャン・ラビエ 音楽:ミシェル・ルグラン 美術:ベルナール・エバン 編集:アン=マリー・コトレ、モニーク・テッセール 製作:マグ・ボダール
キャスト
ジュヌヴィエーヴ・エムリ:カトリーヌ・ドヌーブ(歌:ダニエル・リカーリ)
ギイ・フーシェ:ニーノ・カステルヌオーヴォ(歌:ジョゼ・バルテル)
エムリ夫人:アンヌ・ヴェルノン(歌:クリスチアーヌ・ルグラン)
エリーズ(叔母):ミレーユ・ペレー(歌:クレール・レクレール)
ローラン・カサール:マルク・ミシェル(歌:ジョルジュ・ブランヌ)
マドレーヌ:エレン・ファルナー(歌:クローディヌ・ムニエル)