鑑賞記録(2022.6.17)本物へのこだわり!小泉堯史監督『峠 最後のサムライ』2022@kino cinema神戸国際

鑑賞記録(2022.6.18)

本物へのこだわり!

小泉堯史監督

峠 最後のサムライ』2022

kino cinema神戸国際

 

『峠 最後のサムライ』2022/114分/日本/カラー

作家・司馬遼太郎が、幕末の〝知られざる英雄″河井継之助の生き様を描いた長編小説「峠」が、待望の初映画化

監督・脚本は、『影武者』など数々の黒澤明作品に助監督として携わってきた小泉堯史

自身の監督デビュー作で、長年師事していた黒澤明監督の遺作シナリオを映画化した『雨あがる』を除いては、すべての監督作品で脚本も務めている小泉監督

製作には、今回も黒澤組からチームを組むスタッフが集結常時2~3台のカメラをまわすフィルム撮影、全編長岡を中心にした新潟でのロケーション撮影で、戊辰戦争の中でも最も激しかったといわれる北越戦争の、大規模な戦闘シーンにも挑んだ。

(↑公式サイトより一部抜粋)

 

※非常に丹念に作られた、本作の丁寧な仕事ぶりを反映したような素晴らしい公式サイトです。(と言いつつ、まだチラッとしか見ていませんが・・・)本作を詳しく知りたい方はぜひ、ご覧ください。

映画『峠 最後のサムライ』公式サイト

 

一言あらすじ

慶応3年(1867年)、大政奉還。260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。慶応4年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発した。越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助(役所広司)は、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指すが・・・(公式サイトより一部抜粋引用)

 

感想

2020年代に

こんな作りの映画を観られるとは・・・!!

 

 

映画ファンとしては

(まだまだひよっこですが・・・)

 

ちょっと身震いとしますね!!

 

 

 

映画の醍醐味を

昔ながらの方法で

 

まさに手間暇かけて

リアルに撮られた時代劇。

 

 

 

人物はじっくり丁寧に描かれ、

 

そして歴史初心者でも分かるよう

やさしい歴史的説明もされているので

 

お話の背景も大体分かり

置いてけぼりにならないだろう。

 

 

 

フィルム撮影での映像、

 

オールロケ、火、煙、陽、・・・

 

 

全部が全部でないにせよ、

(一部VFXあり)

 

基本的に本物で

 

やはり凄味があります。

 

 

 

映るとやっぱり分かるもんだなぁと。

 

 

(もちろん今回も事前情報ゼロで観ましたが、

やっぱりフィルム撮影だったか、と。

オープニングですぐに分かった。

画質がデジタルとやはり違う)

 

 

 

そして安定の役所広司さん。

 

もう何も言うことはありません。ww

 

安心して身を任せられるというような

素晴らしい役者さんです。

 

 

 

小泉組、初参加の松たか子さん。

 

かんかん踊りの手さばきが

あまりに美しく、

まるで川を流れる羽のよう!!

 

 

なんて思っていたら

 

公式サイトにも小泉監督が

同じ場面を絶賛されたとの記載が。

 

 

あれは突然パッとやって

できる動きではないと思いますね。

 

 

お家柄もあるのか

昔から舞踊もされてきたんでしょうね。

 

美しいです。

 

 

 

個人的には

 

田中泯さんも大好きです。

 

 

(犬童一心監督

名付けようのない踊り』を観て

田中泯さんのファンになりました!ww)

 

 

 

あの独特の雰囲気、

やはり存在感があります。

 

 

 

松蔵演じる永山絢斗さんも

とても素晴らしく

適役だったのではと思います。

 

 

他の皆さんも、

豪華キャストですね。

 

 

 

黒澤組を引き継ぐ

小泉組。

 

 

本物のこだわりを知っている

貴重な世代。

 

 

 

過去の作品からも

もちろん感じることができますが、

 

 

新作として

映画館で観られることは

嬉しい限りです。

 

 

 

あぁ、舞台裏が知りたい・・・w

 

 

映画は映画館で観た方が

圧倒的に面白く感じる

特に今日この頃。

 

 

 

観れば観るほど

映画館での鑑賞って

すごいんだなと思いますが、

 

 

 

特にこういう映画こそ

スクリーンでご覧いただきたいですね。

 

 

 

いわゆる派手さはないかもしれませんが、

 

物事の奥行きと

本物の作りを感じられる

 

 

職人たちが結集して作った

映画だと思います。

 

 

(2022年6月21本目。本年度207本目、映画館89本目)

 

 

 

スタッフ

監督・脚本:小泉堯史(こいずみたかし)

原作:司馬遼太郎

撮影:上田正治、北澤弘之

照明:山川英明 録音:矢野正人 美術:酒井賢 衣装デザイン:黒澤和子 編集:阿賀英登

音楽:加古隆 主題歌:石川さゆり 主題歌(作詞):阿木燿子 主題歌(作曲):加古隆

音響効果:柴崎憲治 俳優担当:鈴木康敬 殺陣:久世浩 VFXスーパーバイザー:戸枝誠憲

アシスタントプロデューサー:中治人 音楽プロデューサー:高石真美 助監督:酒井直人 制作担当:佐藤龍春

製作:大角正、木下直哉

エグゼクティブプロデューサー:黒田康太、小助川典子

プロデューサー:伊藤伴雄、関根真吾 共同プロデューサー:住田節子

 

キャスト

河井継之助:役所広司

おすが:松たか子

お貞:香川京子

河井代右衛門:田中泯

松蔵:永山絢斗

むつ:芳根京子

小山正太郎:坂東龍汰

川島億次郎:榎木孝明

花輪求馬:渡辺大

松平定敬:矢島健一

山本帯刀:AKIRA

徳川慶喜:東出昌大

小山良運:佐々木蔵之助

岩村精一郎:吉岡秀隆

牧野忠恭(雪堂):仲代達也