鑑賞記録(2022.2.25)完璧な画に痺れる!!三隅研次監督『座頭市物語』1962 @パルシネマしんこうえん

鑑賞記録(2022.2.25)

三隅研次監督

『座頭市物語』1962

@パルシネマしんこうえん

 

『座頭市物語』1962/96分/日本/モノクロ・大映スコープ

今回は、『燃えよ剣』(2021)と同時上映(2本立て)

原作は、子母沢寛の随筆集『ふところ手帖』

 

座頭とは

1.盲人の琵琶(びわ)法師の位。勾当(こうとう)の下。

2.頭髪をそった盲人で、琵琶・三味線(しゃみせん)をひいて語り物を語ったり、あんま・はり等を業としたりした者。

3.盲人

 

一言あらすじ

盲目で居合いの達人・市(勝新太郎)を以前旅先で見た飯岡(柳英二郎)は、市の腕前を見込み、近くに来たらぜひ寄ってくれと伝えていた。旅すがらやってきた市。飯岡は笹川(島田竜三)と対立しており、、、

 

感想

超スーパーカッコいい!!!!

 

 

すべての画が

絵画並みにキマッています!!!

 

 

お見事としか言いようがない画。

 

 

完璧なまでの美しさ。

 

 

 

映画とは、

 

”映す画”であると

 

改めて思い知らされる。

 

 

 

 

完璧なフレームです。

 

 

 

ワンカット、ワンカット、

 

隙がない。

 

無駄がない。

 

画の力が強い。

 

 

 

それは俳優陣の強さもあると思うが、

 

 

画の構図が完璧。

 

 

 

大好きです!!!

 

 

 

(追記:三隅監督は絵描きになりたかったけど、親に反対されて、その次に好きだった映画の世界に入ったそうな。なるほど!やっぱり!!w。構図が絵を書く人の画。)

 

 

 

お話は明快。

 

 

悪党が悪党らしく、

やられても文句なしの

悪党っぷり。笑

 

 

正義と悪がハッキリ、

 

白と黒。

 

 

 

座頭の市と、

用心棒の平手

 

 

二人の意に反して、

立場上敵対する間柄だが、

 

 

お互いへの尊敬など、

 

 

強者二人がかっこいい!!

 

 

 

 

これぞ日本(だけかは知らないが)

美学か。

 

 

 

そして殺陣のシーンも痺れます。

 

あれぐらいの神業が

 

圧倒的な強さと美しさを

 

一瞬で物語る。

 

 

 

 

以前に

『座頭市と用心棒』(1970)

を観たけど、

 

それもかっこ良かったし

面白かったけど、

 

 

やっぱり昔の優れた作品は

すばらしい。

 

 

 

三隅研次監督、

もっと観たいです。

 

 

この前まで、

大阪のシネ・ヌーヴォで

三隅研次特集やってたのに、、、、

 

 

わかっていながら、

ちょっと遠いのでサボってしまった・・・泣

 

 

残念すぎる・・・

 

 

神戸でもやってくれないかな~~

 

 

 

とりあえず、もう一回は絶対観たい!!

 

 

できれば複数回観たい。

 

 

映画館での迫力の映像が

やっぱり良かった。

 

 

パルシネマしんこうえんさん、

また三隅監督、お願いします。ww

 

 

(2022年2月29本目。本年度66本目、映画館24本目)

 

スタッフ

監督:三隅研次

脚本:犬塚稔

原作:子母沢寛

撮影:牧浦地志 録音:大谷巌 美術:内藤昭 照明:加藤博也 音楽:伊福部昭 編集:菅沼完二 装置:梶谷和男 擬斗:宮内昌平 邦楽:中本敏生 スチール:松浦康雄 助監督:国原俊明 製作主任:田辺満 企画:久保寺生郎

配給:大映

 

キャスト

座頭市:勝新太郎

平手造酒:天知茂

おたね:万里昌代

飯岡助五郎:柳永二郎

笹川繁造:島田竜三

松岸の半次:三田村元

飯岡の乾分・猪助:中村豊

飯岡の乾分・蓼吉:南道郎

飯岡の乾分・政吉:千葉敏郎

飯岡の乾分・清助:守田学

飯岡の乾分・安七:浜田雄史

飯岡の乾分・為造:西岡弘善

飯岡の乾分・音七:細谷新吾

飯岡の乾分・羽子造:馬場勝義

飯岡の乾分・磯次:結城要

笹川の乾分・与五郎:舟木洋一

笹川の乾分・茂吉:市川謹也

笹川の乾分・利兵衛:尾上栄五郎

笹川の乾分・金治:堀北幸夫

笹川の乾分・大八:福井隆次

笹川の乾分・伊七:千石泰三

笹川の乾分・友蔵:谷口昇

笹川の飯炊・お兼:小林加奈枝

半次の女房・お芳:真城千都世

繁造の女房・お豊:毛利郁子

蓼吉の父親・弥平:山路義人

西光寺住職・瑞念:長岡三郎