鑑賞記録
【SILENT FILM LIVEシリーズ21】
F・W・ムルナウ監督
『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)
@元町映画館
ピアノ:鳥飼りょう
(↓なんと当時物のポスターらしい)
今回のスケジュールはこちら。
『吸血鬼ノスフェラトゥ』1922/92分/ドイツ/モノクロ/サイレント/F・W・ムルナウ監督/元町映画館
1922年に製作されたドイツ表現主義・サイレント映画。最初期の吸血鬼映画の1つ。
プラーナ・フィルム社の配給作品
様式化されたセットを使わずロケーション撮影を行い、ネガ反転やコマ落としなどの技法を使って不気味さと恐怖感を描き出し、表現主義を代表する異色ホラー映画となった。
本作は1897年に出版されたブラム・ストーカーの怪奇小説『吸血鬼ドラキュラ』を非公式に映画化したものである。ドラキュラ伯爵がオルロック伯爵に改名されるなど、原作からの変更点がある。(中略)
いくつかのディテールが変更されたにもかかわらず、ストーカーの相続人はこの映画化について訴訟を起こし、裁判所は、映画のすべてのネガとプリントを破棄するよう命じた。しかし、本作のプリントはわずかに残り、後世に影響を与えたと傑作とみなされるようになっている。
(ウィキペディアより一部抜粋)
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ(Friedrich Wilhelm Murnau)
1888年12月28日 – 1931年3月11日
ドイツの映画監督。サイレント時代の巨匠で、フリッツ・ラングらとともにドイツ表現主義映画を代表する監督である。
(中略)終戦後の1919年、コンラート・ファイトとともに映画スタジオを設立し、監督デビューした。(中略)
『ファウスト』(1926)製作後の1927年、ウィリアム・フォックスの招きでハリウッドに渡り、フォックス社で製作した渡米第1作の『サンライズ』は、映画界で初めてサウンドカメラによる撮影と、移動撮影による映像美が高く評価され、アカデミー賞芸術作品賞を受賞し、サイレント末期を代表する作品となった。
1931年、ドキュメンタリー映画作家のロバート・フラハティと共同で『タブウ』を完成させるが、その直後の3月11日にサンタモニカで自動車事故により死去。
(ウィキペディアより一部抜粋)
特殊メイクの出発点ともいえる重要作。
(SILENT FILM LIVEシリーズ21のチラシより抜粋。公式サイトはこちら。)
原題
『Nosferatu – Eine Symphonie des Grauens』(ドイツ語)
冒頭あらすじ
1838年、北ドイツの港町ヴィスボルグに住むトーマス・ハッターは雇用主で街の不動産業を営む男ヘル・ノックからヴィスボルグの家を買いたいというオルロック伯爵と会うように命じられ、彼の住むトランシルヴァニアへと向かうが・・・(ウィキペディアより一部抜粋引用)
感想
サイレント映画と
鳥飼りょうさんの生ピアノ演奏が楽しめる
SILENT FILM LIVE!!
今回でシリーズ21回目だそうです。
季節毎に行われていると思いますが、
今回は11月4日(土)〜10日(金)の
1週間で行われます。
本当なら、
全作品観たいところですが、
今回は、
初日しか私の予定が空いておらず
残念ながら、
この後の作品が観られません・・・
残念すぎる・・・泣
(前回も全くスケジュール合わずで観れず)
さて、初日の今回は
巨匠F・W・ムルナウ監督の
吸血鬼映画。
個人的には
この当時に結構ロケでの撮影が
多く行われていたことに驚き!
自然豊かなシーンなど
美しかったです。
そんな美しさとは裏腹に
物語は・・・・
あまり書くと
ネタバレになっちゃうのですが、
個人的には
コロナ禍を経験した私たちが
”ペスト”という病で次々と
人が亡くなるという状況に
恐怖を感じる・・・
コロナはウィルスで
ペストは菌だから
そもそも別物っていうこと等々
違う点はあると思いますが。
(スペイン風邪等の方が近いとは思いますが)
細菌は単細胞の生物であり、細胞分裂により増殖します。 基本的には、栄養素さえあれば、自身のみで増殖できます(リケッチアやクラミジアなど、他の細胞内に寄生し他の細胞の機能を用いて増殖する細菌も存在します。)。 一方、ウイルスは生物の細胞に感染する複合体で、細胞ではありません。 ウイルスは生物の細胞に入り、その中で細胞の機能や構造に依存して増殖します。(理化学研究所 生命医科学研究センター公式サイト『ウイルスと細菌の違い』より)
初期のトリック映像が盛り込まれ、
おとぎ話とリアルの話を
上手くミックスさせたような
内容となっています。
あとは、
いつもの事ながら
素敵なピアノ伴奏をしてくださる
鳥飼りょうさん!
このピアノ伴奏があることで
物語の運びが
分かりやすくなっています。
今がどういう状況か、
というのが体感的に理解できる!
鳥飼さんも仰ってますが
作品へのアシストですね!
毎度、ナイスアシスト
ありがとうございます!!
あぁ〜〜〜、
本当に他の2作品が観たかったので
残念すぎます・・・
(二度目泣)
お時間合う方は、
ぜひ劇場にてお楽しみください!
スタッフ
監督:F・W・ムルナウ
脚本:ヘンリック・ガレーン
原作:ブラム・ストーカー
撮影:F・A・ヴァグナー、ギュンター・クランフ
音楽:ハンス・エルトマン
製作:エンリコ・ディークマン、アルビン・グラウ
他
キャスト
オルロック伯爵:マックス・シュレック
トーマス・フッター:グスタフ・フォン・ヴァンゲンハイム
エレン・フッター:グレタ・シュレーダー
ノック(不動産業を営む男):アレクサンダー・グラナック
他
ペスト(Plague)とは
ペストはペスト菌による感染症で、ヨーロッパで大流行が繰り返され、皮膚が黒くなって亡くなるため、「黒死病」として恐れられてきました。現代では抗生物質のおかげで治療できる病気ですが、地域での流行がみられる国があり、毎年2,000人程度の患者が報告されています。
どうやってうつる
感染したノミに咬まれることによって人へうつります。また、肺に感染すると患者の咳によって、容易に人から人へとうつります。
症状
最も多いのが、ノミに咬まれた場所に関係したリンパ節に感染が起こり、腫れと痛みをきたす症状です。その後、高熱や皮膚に出血をともなう発疹がみられ、治療しないと高率で死亡します。肺への感染が起こると、発熱、咳、痰など肺炎の症状が出現します。人への感染力が強く、放置すると100%死亡します。
また、血液中にペスト菌がばらまかれ、ショックをきたし、死亡する状態が10%程度にみられます。
予防
現在使用可能なワクチンはありません。
ペスト菌を持つノミは、ネズミによって運ばれます。このため、感染が起こる地域では、ネズミが生息している場所に立ち入らないことが重要です。
肺ペストが流行している地域には立ち入らないようにします。流行時は、激しい咳をしている人には近寄らないようにして下さい。接触してしまった場合には直ちに医療機関を受診し、予防のための抗生物質服用について相談してください。
(以上ペストに関する記述は、厚生労働省検疫所FPRTH 公式サイトより)