昨日の鑑賞
『ミッドサマー』U-NEXT
『世界で一番美しい少年』映画館
『NTL 夜中に犬に起こった奇妙な事件』映画館
昨日も朝から夕方まで掛かって
トータル3本観ました。
『ミッドサマー』(2019)147分/アメリカ・スウェーデン/カラー
まずは、朝から『ミッドサマー』を
U-NEXT で。
『世界で一番美しい少年』を鑑賞する予習のために鑑賞。
↑この映画は
『ベニスに死す』(1971)でタジオ役を演じた
ビョルン・アンドレセンが主人公の
ドキュメンタリー映画。
そのビョルンが、
長らく業界から姿を消していたそうだが、
『ミッドサマー』で短いシーンではあるが、
カムバックして出演しているとのこと。
『ミッドサマー』自体も話題になった映画だし
ホラーということで、
ジャンル的には苦手だが
観てみることにした。
一言あらすじ
大学生グループが、留学生の友人の故郷で、90年に一度行われる夏至祭に誘われ、訪れる。そこで待っていたものとは・・・!?
感想
『ミッドサマー』の感想としては、
お話はカルト的に怖くて
何度も観たいとはとても思えないが、
撮影の色彩、映し方、演出的な技法、ストーリー展開等
色々と新しい感覚をもたらしてくれる感じだった。
サスペンス的要素も手伝ってか
目が離せない展開!
そして、ビョルンの存在感もすごい。
『ベニスに死す』の時から
50年も経っているので
見た目は別人だが、
その目に宿る、特殊な何か
が、あるように思う。
最近の映画の中では、
新感覚的な映画ではないかと思う。
スタッフ
監督・脚本:アリ・アスター
製作:ラース・クヌーセン(英語版)、パトリック・アンデション(英語版) 製作総指揮:フレドリク・ハイニヒ、ペレ・ニルソン、ベン・リマー、フィリップ・ウェストグレン 音楽:ボビー・クーリック(英語版) 撮影:パヴェウ・ポゴジェルスキ 編集:ルシアン・ジョンストン 製作会社:スクエア・ペグ、Bリール・フィルムズ(英語版)配給:A24(アメリカ)、ノルディスク・フィルム(スウェーデン・英語版)、ファントム・フィルム(日本)
キャスト
フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ウィル・ポーター、ビョルン・アンドレセン 他
『世界で一番美しい少年』(2021)98分/スウェーデン/カラー
先にも記したが、
名匠ルキノ・ヴィスコンティ監督作『ベニスに死す』で
圧倒的な美しさと存在感を放ち、
一躍、脚光を浴びることなった
ビョルン・アンドレセンの半生を描いた映画。
感想
私は、『ベニスに死す』を観ていなかったため、
この『世界で一番美しい少年』の
予告編を見て気になっていたので、
まずは『ベニスに死す』を鑑賞した。
(超有名作ですしね)
『ベニスに死す』の
完璧なまでのビョルンの存在感。
彼が美少年タジオ役を演じたからこそ
完璧に完成された名作になった
といっても過言でないだろう。
見た目だけでなく、
その何処か影のある微笑みは
観るものを惹きつけてやまない。
(感想はFilmarksにも記録)
と、いうわけで
この『世界で一番美しい少年』を鑑賞の場合は、
『ベニスに死す』は鑑賞必須!!
『ミッドサマー』は、この作品のために
必ず観なくてもいいと思うけど、
『ベニスに死す』は絶対観なきゃ損する!!!
ビョルンの15歳当時の凄さというか、
特別な存在だったことが、
肌感覚的にわかるからだ。
それが『世界で一番美しい少年』の肝でもあると思う。
(題名がそうですからね。)
ただ、この作品はそれだけでは終わらない。
ビョルンの半生は、
ショッキングな出来事が続く。
まるでフィクションのように。
客観的に観ただけでも
言葉を失うほどのもので、
とても辛い気持ちになったが
実在の人物の経験なのだから
本人の思いは、計り知れない。
基本的にドキュメンタリーは
(主人公の人生の)一部分を切り取り
切り貼りされた描写だから
それが全てではないにせよ、
彼の人生に与えた外的な影響は
凄まじい嵐と化して過ぎ去った。
『ベニスに死す』のあと
日本にも来日していたらしく、
CMや歌などのシーンが結構あった。
当時の大人気ぶりが伺えます。
気になった方は、ぜひご覧になってください。
スタッフ
監督:クリスティアン・ペトリ、クリスティーナ・リンドストロム
製作:スティーナ・ガルデル 撮影:エリック・バルステン 編集:ハンナ・レヨンクビスト、ディノ・ヨンサーテル 音楽:アナ・フォン・ハウスウルフ、フィリップ・ライマン 配給:ギャガ
キャスト
ビョルン・アンドレセン、池田理代子(漫画家)、酒井政利 他
『NTL 夜中に犬に起こった奇妙な事件』(NTL2016/初演は2012)171分/イギリス
【原題:The Curious Incident of the Dog in the Night-Time】
2013年度ローレンス・オリヴィエ賞において
新作演劇作品賞を含む、7部門受賞。
(オリヴィエ賞最多受賞。)
こちらは
NTL(ナショナルシアターライブ)という
英国の演劇舞台を
映像化したものを映画館で観ました。
数年前に一度鑑賞したんですが、
あまりの素晴らしさに、
もう一回観たい!!!
と、思っていました。
一言あらすじ
並外れた頭脳を持つ自閉症の少年が、近所の犬が殺害されたことをきっかけに、犯人探しに乗り出すが・・・
感想
いくつかNTLの作品を
映画館で観てきましたが、
(多分12〜13作品ほど観てます)
個人的には、一番衝撃を受けた作品です!!
今まで観た舞台の中でも、一番好きかも!!
(これ、ライブじゃないけど)
話の内容も面白いですが
(英国では、ベストセラー小説らしい。私は知らなかったけど)
とにかく演出が、とてつもなく好きです。
これぞ演劇的作品!!
この作りは、映画では表現し得ない、
最高の出来栄えとなっていると思います。
よくこんなの思い付くな〜!!
と、ただひたすらに感心。
こういった演劇作品を映像で観ると、
編集が入っていて
ズームになったり、色々手が加えられているので
その辺が若干気になりますが、
この作品に関しては、
それも功を奏している印象。
(ステージを真上から撮影したりする。
演出上、その方がよくわかるシーンあり)
実際に、ライブで観ていたら
逆にどんな感じだろうと思います。
再鑑賞できて本当によかった!!
演劇もお好きで、
観ることが可能な方は、必見です!!
スタッフ
演出家:マリアンヌ・エリオット 脚本:サイモン・ステファンズ 原作:マーク・ハッドン
キャスト
ルーク・トレッダウェイ、ニコラ・ウォーカー 他