鑑賞記録(2022.12.3)ジョン・ブアマン監督『未来惑星ザルドス 4Kデジタルリマスター版』1974@Cinema KOBE

鑑賞記録(2022.12.3)

ジョン・ブアマン監督

未来惑星ザルドス

4Kデジタルリマスター版

1974

@Cinema KOBE

『未来惑星ザルドス』1974/106分/アメリカ・イギリス・アイルランド/カラー/スコープ/DCP

100万ドルというわずかな予算で製作された。ブアマン自身による小説版も存在する。(ウィキペディアより)

『未来惑星ザルドス』は、前作『脱出』が大ヒットし、アカデミー作品賞、監督賞候補となった英国の巨匠ジョン・ブアマン、自ら製作・脚本も兼任、その驚異的なイマジネーションを余すことなく解き放った結果、人類の恐るべき未来を予見してしまったとてつもないSF巨篇。

主演は、初代「007」のショーン・コネリー。弁髪、胸毛に赤ふんどしー半裸で大地を駆けるその雄姿によって、ボンド俳優のイメージを一新した。共演は『愛の嵐』のシャーロット・ランプリング。性を超越したクールな美貌は、まさにキャリア絶頂の美しさ。

映画化に際し、【生と死】【神と人間】【愛と性】【自然と文明】など、自作『2001年宇宙の旅』にも通じるテーマに興味を抱いたスタンリー・キューブリック監督は、ノンクレジットでテクニカル・アドバイザーとして協力。『2001年~』の名カメラマン、ジェフリー・アンスワースの抜擢など、さまざまな便宜を図ったという。憤怒の形相で地上に君臨する巨大神ザルドスの強烈造形、合わせ鏡の無限反射、サイケデリックな投射イメージ、『テネット』でも多用された逆転撮影など、ブアマンとアンスワースが映像表現の原初に立ち返ったトリック撮影も大きな見どころだ。だが、永遠の生よりも死を讃える先鋭的メッセージを突きつけるこの作品は、初公開時、一部の批評家と観客を除き、まったく理解されなかった。それから約半世紀、今も評価は揺れ続け、世界中で論議が絶えないSF映画史上屈指の問題作として孤高の地位を保っている。地球温暖化と異常気象、感染症の蔓延、終わりなき戦争、ヘイトと差別、社会を分断する格差、そして政治と宗教が癒着した全体主義―すでにディストピアと化した21世紀に生きる我々の眼に、23世紀のユートピアはどのように映るだろうか。

(↑公式サイトより)

原題

Zardoz

あらすじ

293年、人類は不老不死の社会を実現。特権階級の永遠人(エターナルズ)たちは、外界から隔絶された透明ドーム(ボルテックス)の中で平和で優雅な毎日を過ごしていた。彼らは空飛ぶ巨大神像ザルドスを建立、それを崇める撲滅戦士(エクスターミネーターズ)たちを操り、荒廃した外界に棲む獣人(ブルータルズ)たちの搾取と殺戮を続けている。だがある日、撲滅戦士のリーダー、ゼッドは、着陸したザルドスの口内に身を隠し、ドーム内に潜入。ザルドス=神の忠実な下僕だったはずのゼッドの目的とは一体?(公式サイトより)

感想

な、なんだ、これは!!

すごい!凄すぎる!!!

 

 

予告編を観て、

気になったので鑑賞しましたが、

 

(”石の頭”が飛んでるだけの映像の

予告編もありましたが、

(それだけでも独特なのが分かる。)

もうちょい長い予告編も見ましたw)

 

 

予告編からの想像を

さらに上回る

 

驚きの作品!!

 

 

こんな作品があったのを

私は知りませんでした!!

 

 

確かに、

初公開の1970年代当時では

 

かなり奇抜な作品と言えるはずなので

 

賛否両論かつ、

あまり一般ウケは

しなかったのかもしれませんね・・・

 

 

2020年代の現代だから!?か、

 

個人的には、

めちゃくちゃ面白かったです!!!

 

 

お話しかり、

 

画面の中の

映像すべてにおいて

 

ジョン・ブアマン監督の

独創的なイマジネーションが溢れ

 

目を見張る画の連続!!

 

 

監督の頭の中、

一体どうなってるんだ・・・

 

と、言わんばかりの

突き抜けた映画体験でした!!

 

 

思想や原理、論理、

あらゆる観念が

観るものに問われるような・・・

 

 

本作を観ていて、

ちょっとキューブリックっぽいな〜

なんて思っていたけど、

 

 

ノンクレジットで

テクニカル・アドバイザーとして

協力していたとのこと。

 

 

ほ〜、なるほどです〜!!

 

 

やはり通ずるところがあるんですね。

 

 

 

いや〜〜、、、

 

ここ最近

自分が観た映画の中で、

完璧に独創性ナンバーワン!!

 

 

個人的には、

こういう他には中々見かけない、

 

独特の世界観を見せつけられると

ワクワクする私です!ww

 

 

私は、

こんなショーン・コネリーも

見たことありません!ww

 

 

そして、

シャーロット・ランプリングも

本当にお美しや。

 

(登場する女性陣の髪型が、

ちょっとスター・ウォーズ的w)

 

 

独特なのは間違いありませんが、w

 

約50年前の公開当時よりも

もっと多くの方が楽しめるはず!?

だと思います!!

 

 

今回ちょっと久しぶり

なっちゃいましたが、

 

いつもお世話になっている

Cinema KOBEさんで

 

〜2022.12.9(金)まで

上映中です!

 

 

(昨日も遅い時間の上映でしたが、

結構沢山お客さんいらっしゃいました!

さすが皆さん

よくご存知ですね。w)

 

 

ぜひ、ご覧ください!!

 

 

(2022年12月3本目。本年度429本目、映画館245本目)

 

スタッフ

製作・監督・脚本:ジョン・ブアマン

撮影:ジェフリー・アンスワース

編集:ジョン・メリット

音楽:デイヴィッド・マンロウ

楽曲引用:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 交響曲第7番第2楽章より(オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏)

美術:アンソニー・プラット

衣裳:クリステル・クルーズ・ブアマン

提供:ジョン・ブアマン・プロダクションズ

配給:20世紀フォックス

キャスト

ゼッド:ショーン・コネリー

コンスエラ:シャーロット・ランプリング

メイ:セーラ・ケステルマン

フレッド:ジョン・アルダートン

アヴァロウ:サリー・アン・ニュートン

アーサー・フレイン:ナイオール・バギー