鑑賞記録(2022.5.24)アカデミー賞受賞作!面白おかしく飄々と皮肉る!?ルイス・ブニュエル監督特集上映『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』1972@元町映画館

鑑賞記録(2022.5.24)

アカデミー賞受賞作

面白おかしく飄々と皮肉る!?

ルイス・ブニュエル監督特集上映

ブルジョワジーの秘かな愉しみ

1972@元町映画館

『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』1972/102分/フランス・イタリア・スペイン/カラー/ビスタ(1.66:1)/モノラル

超現実的展開と毒の効いた諷刺がユーモラスで軽やかな語り口と結びついた新境地!(【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】チラシより)

 

【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】作品リスト

『小間使いの日記』1964/97分/仏伊合作

『昼顔』             1967/100分/仏伊合作 

『哀しみのトリスターナ』1970/99分/西仏伊合作

ブルジョワジーの秘かな愉しみ』1972/102分/仏伊西合作(←今回の鑑賞作品)

『自由への幻想』1974/104分/仏伊合作

『欲望のあいまいな対象』1977/103分/仏

 

(『昼顔』 『哀しみのトリスターナ』『自由への幻想』はU-NEXTでも鑑賞可能 ※2022年5月現在

 

ルイス・ブニュエル(スペイン語: Luis Buñuel, 1900年2月22日 – 1983年7月29日)

スペイン出身、のちにメキシコに帰化した映画監督、脚本家、俳優である。フランス、スペイン、アメリカ合衆国、メキシコ、国境を越えて多種多様な映画を撮った。特にシュルレアリスム作品とエロティシズムを描いた耽美的作品で有名である。キリスト教に関する作品もあり、物議を醸した。(ウィキペディアより)

1900年2月22日、スペインのテルエル県カランダに生まれる。マドリード大学時代の学寮生活で画家サルヴァドール・ダリや詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカら若き芸術家と出会う。25年、パリに移住。映画監督を志し、パリの演劇学校に入学。

29年、ダリと脚本共作で16分の短編映画『アンダルシアの犬』を監督。続いて初の長編映画『黄金時代』(30)を発表。カトリック主義や極右の激しい攻撃にさらされ、前作以上の醜聞を惹き起した結果上映禁止に。貧困地域ラス・ウルデスの住民の状況を描いた次作『糧なき土地』(33)も、スペイン政府により上映禁止処分を受ける。

スペイン内戦勃発後はフランス、アメリカ合衆国での親共和国派的プロパガンダ映画製作に協力した後、46年に映画製作者オスカル・ダンシヘールの誘いでメキシコに渡る。ダンシヘール製作の『忘れられた人々』(50)で、一躍世界的に有名なスペイン語圏監督となった。残りの生涯はメキシコで暮らし、この地で20本の映画を監督する。メキシコ映画産業の黄金時代が終わった後は、主にフランスで映画作りに従事。83年7月29日、メキシコ市の病院にて死去。最後の作品は『欲望のあいまいな対象』(77)。

(【ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 ”男と女”】チラシより)

受賞

アカデミー賞(第45回、1973年開催)

最優秀外国語映画賞

 

原題

Le charme discret de la bourgeoisie

 

一言あらすじ

駐仏ミランダ共和国大使アコスタ(フェルナンド・レイ)とテブノ夫妻と妻の妹は、セネシャル夫妻からディナーに招かれ訪れるも、ディナーは翌日で食事の用意がなく、レストランに出かけるが、そこでも食事にありつけず・・・

 

感想

毒気の効いた風刺とユーモア

 

オチの付かない

奇妙な世界の不条理劇。

 

 

 

登場するブルジョワジー達は

 

表の顔は

社会的地位と経済力があり、

教養がある人間であると

振る舞うが、

 

 

腹の中は

食欲、性欲、金など

私利私欲に抗えず。

 

 

一見、優雅な振る舞いと、

同時に、

ずる賢く欲に満ちた振る舞い。

 

 

 

そんな二面性を

面白おかしく!?

 

奇妙に描く。

 

 

 

独特の作りの映画だった・・・ww

 

 

 

そして

彼ら(ブルジョワジー)の

現実と夢の世界が曖昧で。

 

 

 

夢の中は

かなり突飛なことが起こるが

 

観客には

それが彼らの現実世界なら

 

ありえそうな気にさえなる・・・

 

 

そしてひたすら

同じようなことが繰り返される・・・

 

 

 

ちょっと一回では

私は計り知れない世界観だったので

 

???っというのもあり

 

 

再鑑賞、必須ですねww

 

 

 

奇妙かつ

ブラックユーモア満載

どこか飄々とした映画です。

 

 

(2022年5月30本目。本年度175本目、映画館70本目)

 

 

スタッフ

監督:ルイス・ブニュエル

原案・脚本:ルイス・ブニュエル、ジャン=クロード・カリエール

撮影:エドモン・リシャール 美術:ピエール・ギュフロワ

衣装:ジャクリーヌ・ギュイヨ

編集:エレーヌ・プレミアニコフ

 

キャスト

ラファエル・アコスタ:フェルナンド・レイ

フランソワ・テブノ:ポール・フランクール

シモーヌ・テブノ:デルフィーヌ・セイリグ

フロランス:ビュル・オジエ

アリス・セネシャル:ステファーヌ・オードラン

アンリ・セネシャル:ジャン=ピエール・カッセル

司教:ジュリアン・ベルトー

イネス:ミレナ・ブコティッチ