鑑賞記録(2022.10.24)アントン・コービン監督『誰よりも狙われた男』2013@Cinema KOBE

鑑賞記録(2022.10.24)

アントン・コービン監督

誰よりも狙われた男

2013

@Cinema KOBE

 

Cinema KOBEさんにて

 

アウシュヴィッツのチャンピオン

『誰よりも狙われた男』

2本立て上映中!!

(2022.10.22~10.28まで)

 

 

『誰よりも狙われた男』2013/122分/アメリカ・イギリス・ドイツ/カラー

原作は『裏切りのサーカス』のジョン・ル・カレが2008年に発表した傑作ミステリー。伏線に伏線を重ねた繊細かつスリリングなストーリーテリングに引き込まれる。(U-NEXT本作”見どころ”より)

2014年2月に急逝した名優フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作となった。(映画.comより)

ホフマンがバッハマンを演じるほか、共演にも「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムス、「グランド・ブダペスト・ホテル」のウィレム・デフォー、「ラッシュ プライドと友情」のダニエル・ブリュールら実力派キャストが集結。(映画.comより)

原題

A Most Wanted Man

あらすじ

ドイツの港湾都市・ハンブルク。諜報機関でテロ対策チームを率いる練達のスパイ、ギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、密入国したイスラム過激派の若者・イッサ(グリゴリー・ドブリギン)に目をつける。バッハマンは彼を利用し、テロリストへの資金支援に関わる“ある大物”を狙おうとしていた。U-NEXT本作”ストーリー”より)

感想

Cinema KOBEさんで

2本立て上映の2本目。

 

本作は2013年の製作ですが

私は初鑑賞。

 

 

ジョン・ル・カレの小説は

「寒い国から帰ってきたスパイ」と

 

映画『裏切りのサーカス』の

原作になった

 

「ティンカー、テイラー、

ソルジャー、スパイ」

だけは、

 

過去に読んだことがありますが、

(本作の原作は読んでいませんが)

 

 

本作を観終わった

直後の感想は、

 

 

まさに

ジョン・ル・カレだわ〜〜〜!!

 

 

といった印象。ww

 

 

 

緻密に積み上げられ

繊細に立てられた計画から

実行に至るまで、、、

 

 

推理し、先を読み、予測を立て

 

相手の次の動きより

一つ先に回るよう考え・・・

 

 

しかし・・・

 

 

組織というものの

大きさと横暴さを痛感する・・・

 

 

 

小魚が魚に、

その魚を

もっと大きな魚が食うように、

 

 

この世の中は出来ている・・・

 

 

 

現実は決して甘くなく

 

すべての正義が

思い通りにいくこともない・・・

 

 

そんなリアルな現実を思わせる。

 

 

おとぎ話のように

 

常に正義は勝つ!!

 

という世界でないのが

 

この世の中・・・

 

 

しかし、

 

そうなる前に、

 

薄らとだが

サインは必ずある・・・

 

 

その小さなサインに気付き

 

咄嗟の判断で

行動できる者こそが

 

この世の中を

うまく泳ぎ切ることが出来るのだろう。

 

 

 

フィリップ・シーモア・ホフマン演じる

バッハマンの叫びが

 

この世界の不条理さや

憤りを

感じさせました。

 

 

豪華なキャスト陣かつ、

 

フィリップ・シーモア・ホフマンの

遺作となった本作、

 

映画館で鑑賞できて

良かったです。

 

 

(2022年10月31本目。本年度384本目、映画館209本目)

 

 

 

スタッフ

監督:アントン・コービン

脚本:アンドリュー・ボーベル

原作:ジョン・ル・カレ

撮影:ブノワ・ドゥローム

美術:ゼバスティアン・クラビンケル

編集:クレア・シンプソン

音楽:ヘルバート・グリューネマイヤー

製作:スティーブン・コーンウェル、ゲイル・イーガン、マルテ・グルナート、サイモン・コーンウェル、アンドレア・カルダーウッド

製作総指揮:ジョン・ル・カレ、テッサ・ロス、サム・イングルバート、ウィリアム・D・ジョンソン

キャスト

ギュンター・バッハマン:フィリップ・シーモア・ホフマン

アナベル・リヒター:レイチェル・マクアダムス

トミー・ブルー:ウィレム・デフォー

マーサ・サリヴァン:ロビン・ライト

イッサ・カルポフ:グリゴリー・ドブリギン

ファイサル・アブドゥラ博士:ホマユン・エルシャディ

イルナ・フライ:ニーナ・ホス

マキシミリアン:ダニエル・ブリュール