鑑賞記録(2022.5.22)
究極の自由!!
ジャン・ルノワール監督
『素晴らしき放浪者』1932
@神戸映画資料館
『素晴らしき放浪者』1932/84分/フランス/モノクロ/スタンダード/16mmフィルム上映
画家オーギュスト・ルノワールの息子として生まれ、ヌーベル・ヴァーグの父となったジャン・ルノワールの傑作。(2022年5月神戸映画資料館チラシより)
原作は、1919年のルネ・フォーショワの戯曲
原題
Boudu Sauvé des Eaux
一言あらすじ
セーヌ河に身投げしたブーデュ(ミシェル・シモン)を助けた古書店の囚人は、彼を一家に招き入れる。しかし、自由人ブーデュは恩も感じずやりたい放題で・・・(2022年5月神戸映画資料館チラシより)
感想
自由~~~!!!!
自由すぎるほど自由!!w
現代社会に生きていながら、
まったくもって染まっていない
ブーデュの精神!
まるで秩序がない!とも言うww
現代の社会性を持ち合わせている
一般的な人間からすれば
動物並みの自由さに
ほとほと疲れてしまうだろうが・・・ww
(以下、ネタばれ含む)
そんな彼が、
ひょんなことをきっかけに
ある主人に助けられてしまい
(ブーデュは助けてもらいたくなかったが・・・)
その主人の家で暮らすことになり、
徐々に徐々に
現代人的生活が
ブーデュの中に入ってくる・・・
どんどん現代社会に
飼いならされ始める・・・・
全然欲がなく、
お金も食べ物も
大して必要なかったのに、
それじゃあ足りない
もっともっと!と
欲するようになり・・・・
しかし、
最終的には、
乗った小舟がひっくり返ると共に、
川にゆらゆら揺られながら
すべてが洗い流され、
また元の自由気ままな道を
歩いていく・・・・
実際こんな人が近くにいられると、
正直相当ヤバいが、、ww
それくらいの精神の持ち主が
結局一番幸せなのかもしれない、、、ww
もし、
世の中で生きていくために、
自分を押し殺し、
我慢して生きていると感じるなら
ほんの少し、
ブーデュを見習って!?
自分の好きに行動してみる時間を持つのも
面白いかもしれない。ww
もちろん、
社会の中では限度はありますが。ww
自由に生きる精神に
乾杯!ww
(2022年5月29本目。本年度174本目、映画館69本目)
スタッフ
監督・脚本:ジャン・ルノワール
原作:ルネ・フォーショワ
撮影:マルセル・リュシアン
音楽:ヨハン・シュトラウス
他
キャスト
プリアペ・ブーデュ:ミシェル・シモン
エドワード・レスティンゴワ:シャルル・グランヴァル
エマ・レスティンゴワ:マルセル・エニア
クロエ・アン・マリー:セヴェリーヌ・レルシンスカ
他