鑑賞記録(2022.8.3)エリック・ロメール監督特集上映!デジタル・リマスター版【四季の物語】エリック・ロメール監督『恋の秋』1998@Cinema KOBE

鑑賞記録(2022.8.3)

エリック・ロメール監督特集上映!

デジタル・リマスター版

【四季の物語】

 

エリック・ロメール監督

恋の秋』1998

@Cinema KOBE

 

 

エリック・ロメール監督『四季の物語』4作品

『春のソナタ』1989/107分(第1弾)

『夏物語』  1996/114分(第3弾)

『恋の秋』  1997/112分(第4弾)

『冬物語』  1991/114分(第2弾)

 

『恋の秋』1998/112分/フランス/カラー/スタンダード

『四季の物語』第4弾の最終作。40代女性の恋と友情の模様を、軽やかなタッチで描いた人間ドラマ。

ローヌ川を挟んで右側、南フランスの小さな町、サン=ポール=トロワ=シャトー(フランス南東部のドローム県にある行政区域)が、イザベルが住む町。マガリの葡萄畑は、川の左側(ローヌ渓谷)にあるという設定のようだ。

 

受賞

ヴェネチア国際映画祭(第55回、1998年)

金のオゼッラ賞(最優秀脚本賞):エリック・ロメール

 

原題

Conte d’automne

 

あらすじ

親友同士のイザベルとマガリ。娘の結婚の準備をするイザベルは、夫の死後独身のままでいるマガリを心配するが、ワイン畑を営む彼女にその気はない。一計を案じたイザベルはマガリのふりをして婚活を始めるが、事態はおかしな方向へ・・・(公式サイトより一部抜粋)

 

感想

南フランス

コート・デュ・ローヌ地方。

 

葡萄農園を営み、

ワイン作りをしている

40代未亡人のマガリ。

 

 

 

最近私は

もっぱらアルコールを控えているので

飲む機会はかなり減ったが、

 

 

元々ワイン大好きな私としては

葡萄畑を見ただけで

ちょっとテンション上がるww

 

 

葡萄作りに対する

マガリのこだわりの台詞に

 

(除草剤などを使わず、

なるべく自然に委ねる

ビオ的な作り方をしている模様。

個人的に好きなワイン多し。

 

※ビオとは、

ビオロジック、ビオディナミ農法などあり、

有機栽培、自然農法などのこと)

 

 

良いワインが出来るんだろうな〜と

 

勝手に想像してみる・・・ww

 

 

 

そんな長閑な風景から

 

中年男女の恋のお話へ・・・

 

 

 

当の本人そっちのけで

 

あっちとこっちで

お話が進み・・・!!www

 

 

 

まるで

プティ・シェイクスピア喜劇のような

ゴタゴタが!!ww

 

 

 

おいおい、

ロジーヌちゃん!

 

そして、

イザベル!!

 

そりゃちょっと〜〜!!ww

なんで!?!?ww

 

と、2人にツッコミつつ!ww

 

 

 

 

以下、ネタバレ含みますが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロジーヌは、

マガリの息子レオの恋人で、

 

ロジーヌは元恋人の

父親ほど歳の離れた教師エティエンヌを

マガリに紹介しようとする・・・

 

 

 

つまり、

彼氏の母に、

自分の元彼を紹介するっていう・・・

 

 

しかも話を聞いていると、

 

ロジーヌは息子のレオよりも、

母のマガリが好きらしい・・・

 

 

 

フリーダム!!!!爆

 

 

 

 

もしや、まさかの・・・

そっちの方でお話が進むのかと思いきや、

 

ジェンダーレスな話ではなかった。ww

 

 

 

マガリの親友、イザベルも、

なんでそうしたのか!?

 

という行動を取るが、

(広告を出したのは親切心だろうけど)

 

 

なんとなく、

 

 

ジェラールを騙すつもりは

なかったのかもしれませんね。

 

 

 

複数の糸が

こんがらがるように、

 

人間関係も

だいぶややこしい感じに

なりそうでしたが、

 

最終的に

一つ一つが解き明かされ

 

絡まった糸は解れ、

 

めでたし、めでたし!?

 

 

 

サラサラっと軽快に

 

上手くお話をまとめ上げてくれた

ロメール監督。

 

 

 

しかし、

 

結婚式のパーティで踊る

軽快な楽しい音楽とは裏腹に

 

ラストのイザベルの表情・・・

 

 

彼女が取った行動の

理由の一端を

 

チラリと見た気がしました。

 

 

 

パートナーが居ても居なくても

 

それぞれ悩みは

尽きないのかもしれませんね。w

 

 

 

(2022年8月5本目。本年度274本目、映画館137本目)

 

 

スタッフ

監督・脚本:エリック・ロメール

撮影:ディアーヌ・バラティエ

編集:マリー・ステファン

音楽:クロード・マルティ、ジェラール・パンサネル、ピエール・ペイラス、アントネッロ・サリス

製作:フランソワーズ・エチュガレー

製作総指揮:マルガレート・メネゴス

 

キャスト

イザベル:マリー・リヴィエール

マガリ:ベアトリス・ロマン

ジェラール:アラン・リボル

エティエンヌ:ディディエ・サンドル

ロジーヌ:アレクシア・ポルタル

レオ:ステファーヌ・ダルモン

エミリア:オーレリア・アルカイス