鑑賞記録(2022.8.11)
エリック・ロメール監督特集上映!
デジタル・リマスター版
【四季の物語】
エリック・ロメール監督
『冬物語』1991
@Cinema KOBE
エリック・ロメール監督『四季の物語』4作品
『春のソナタ』1989/107分(第1弾)
『夏物語』 1996/114分(第3弾)
『恋の秋』 1997/112分(第4弾)
『冬物語』 1991/114分(第2弾)
『冬物語』1991/114分/フランス/カラー/1×1.66/モノラル
『四季の物語』第2弾
タイトルはシェイクスピアの悲喜劇『冬物語』より採られた。(『四季の物語』公式サイトより)
原題
Conte d’hiver
あらすじ
フェリシー(シャルロット・ヴェリ)は旅先で知り合ったシャルル(フレデリック・ヴァン・デン・ドリーシュ)と運命的な恋に落ちるが、旅から戻った後、彼に教えた自宅の住所の間違いに気づく。5年後、一人で娘を育てるフェリシーは、インテリのロイック(エルベ・フリック)と既婚者のマクサンス(チャールズ ミシェル・ヴォレッティ)の間で揺れ動くが、心は今もシャルルのもとにある。運命に弄ばれながら本物の愛を探し求める女の信念と、やがて訪れる奇跡。(公式サイトより)
感想
旅先で
理想的な男性と
夢のような時間を過ごした
ひと夏・・・
一度それぞれ帰省するために
別れるが、
教えたアドレスが
間違っていたことから
再会出来ずに
時間が過ぎ去る・・・・
以下、ネタバレですが・・・
そして、
彼女は彼の子を産んで
育てていた・・・
若く美しいフェリシーは
未婚の母となって
娘を育てながら
美容師として働いていた。
(映画と全然関係ないけど、
この映画の後に、
ちょうど美容室予約してたので
タイムリーすぎたww)
もちろん男はいて、
離婚予定の既婚者と
インテリの男性。
それぞれに愛してくれるが、
自分がどちらも
心の底から愛せない・・・
自分の心に棲みついているのは、
娘の父でもある、
あのひと夏の彼だ。
連絡を取る手立ては無い・・・
もう会える可能性は低い・・・
それでも何処か
諦めきれず、
部屋にも写真を飾っていて
娘に父親だと教えていた。
会えないとは思いつつも
漠然とどこかで
会える気がしない、でもない・・・
淡い願いにも似た思いと共に
彼への気持ちを持ち続ける
フェリシー
振り回される男性方は
ちょっと不憫ですが・・・
もうそれは・・・
仕方ありませんね!!笑
男女の仲とは
そんなもんでしょう!!ww
そして、
劇的な奇跡が・・・!!
話が飛びますが、
娘のエリーゼ(ズ?)が
めちゃくちゃ可愛い〜〜!!!!
幼い女の子の
「サヴァ、ビアーン」とか??w
ゆっくりなフランス語が
また可愛い!!
ボール投げる姿とか、
ご飯食べて色々喋る姿とか
もういちいち可愛いです!!
母のマネして、
「うれし泣きよ」
とっても可愛い〜〜〜!!
子供の存在感と
映画への貢献度は
ハンパないですね!!
あと途中、劇中劇で
シェイクスピアの『冬物語』が
出てきました。
さらに、
トリュフォー作品に続き、
こちらでも
ヴィクトル・ユゴーのお名前が
チラッと登場!!ww
フランスの映画監督は
やっぱりユゴーを語るんですかね!?ww
(記憶が定かではないが、
ジャン・ルノワールの映画とかでも
出てきたような気が・・・?)
奇跡的なラストでしたが
恋愛のすったもんだは
普遍的あるあるだな〜と
思いました。
本作で『四季の物語』
4作品鑑賞終了!
恋愛における
一筋縄でいかない感じを描かせたら
エリック・ロメール監督
ピカイチですね。ww
(2022年8月18本目。本年度287本目、映画館148本目)
スタッフ
監督・脚本:エリック・ロメール
撮影:リュック・パジェス
編集:マリー・ステファン
録音:パスカル・リビエ
音楽:セバスチャン・エルムス
衣装:ピエール=ジャン・ラロック
製作:マルガレート・メネゴス
製作総指揮:フランソワーズ・エチュガレー
製作会社:レ・フィルム・デュ・ロザンジュ=C・E・R
他
キャスト
フェリシー:シャルロット・ヴェリ
マクサンス:チャールズ ミシェル・ヴォレッティ
ロイック:エルベ・フリック
シャルル:フレデリック・ヴァン・デン・ドリーシュ
エリーゼ:アヴァ・ロラスキ