鑑賞記録(2022.10.11)
デニス・ホッパー監督
『イージー・ライダー』
1969
『イージー・ライダー』1969/95分/アメリカ/カラー
日本では1970年に公開され、『イージー☆ライダー』『イージー★ライダー』と表記されることもある。
ピーター・フォンダとデニス・ホッパーによるアメリカン・ニューシネマの代表作。
特にステッペンウルフによる主題歌「ワイルドでいこう!(BORN TO BE WILD)」が高い知名度を誇る。
オリジナルマスターがしばらく行方不明となり存続が危ぶまれたが、その後発見され、DVD化された。
劇中に登場するバイクは、1965年型ハーレーダビッドソンでエンジンはパンヘッドと呼ばれるタイプ、排気量は1200ccである。フレームは当時としては斬新なフルメッキを施しており、リジッドでサスペンションが無い。ワイアットが乗っているチョッパーは、前輪ブレーキが装備されていない。撮影に使用された3台のうち、クランクアップ後2台が盗難に遇い現在は行方不明となっているが、残された最後の1台は日本人オーナーにより所有されている。
(↑ウィキペディアより)
マリファナやその他の物質の使用を示すシーンでは、実際の薬物が使用されました。
1969 年 7 月 14 日にコロンビア映画からリリースされたイージー・ライダーは、わずか 40 万ドルの撮影予算から世界中で 6,000 万ドルを稼ぎ出しました。
(Easy Riderの撮影予算は36 万ドルから 40 万ドルでした。ピーター・フォンダは、これに加えて、乗組員の旅費と宿泊費を個人的に支払ったと述べ、「誰もが私のクレジットカードを持っていて、すべてのホテル、食事、ガス、ダイナーズクラブのすべて」。Laszlo Kovacs は、追加の 100 万ドル、「映画の残りの部分を撮影するための予算の約 3 倍」が、編集中に追加された音楽のライセンスに費やされたと述べた。)
1998年、この映画は「文化的、歴史的、または美的に重要」であるとして、米国議会図書館によって保存対象に選ばれました。
(↑英語版ウィキペディアよりAI翻訳にて)
1969年当時のアメリカという時代性を強く反映している作品。「自由の国」と謳いながらも、その自由を体現する若者に対する人々の現実的な反応は考えさせられる。(U-NEXT本作”見どころ”より)
サウンドトラック・アルバム収録曲
「The Pushe」(ステッペンウルフ)
「Born to Be Wild」 (ステッペンウルフ)
「The Weight」(スミス)
「Wasn’t Born to Follow」 (バーズ)
「If You Want to Be a Bird」 (ザ・ホーリー・モーダル・ラウンダーズ)
「Don’t Bogart Me」 (フラタニティー・オブ・マン)
「If 6 Was 9」 (ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス)
「Kyrie Eleison/Mardi Gras」 (エレクトリック・プルーンズ)
「It’s Alright, Ma 」(ロジャー・マッギン)
「Ballad of Easy Rider」 (ロジャー・マッギン)
受賞
カンヌ国際映画祭(第22回・1969年)
新人監督賞:デニス・ホッパー
原題
Easy Rider
一言あらすじ
マリファナの密輸で大金を得たワイアット(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)は、大型オートバイを手に入れて旅に出た。南部を目指して気ままにオートバイを走らせる2人だったが・・・
感想
言わずと知れた
アメリカン・ニューシネマの
金字塔的作品。
ハーレーダビットソンで走り、
流れる音楽は
「Born to Be Wild」
(和訳:ワイルドでいこう!)
これは超有名ですね。
しかし、
私は初鑑賞かつ、
内容を知らなかったので、
普通にロードムービーなのかな?
と思っていたので
観進めていくうちに
こういう内容だったのか・・・
と、ちょっとびっくり。
さすがは
アメリカン・ニューシネマです。
以前に観た
『俺たちに明日はない』(1967)
も、そうでしたが、
当時のアメリカ社会の
闇というか、偏見というか、
差別というか・・・
そんな大きなものを感じました。
残念ながら
確かに偏見や差別は
どこにでもあると思いますが、
アメリカは特に
いろんな人種が混在し、
住む地域によっては
余計に閉鎖的だったりするんだろうから
露骨にそれを観た気がします。
以下、ネタバレ含む・・・
”自由”の象徴であるはずの
星条旗を大きく背中に掲げた
ピーター・フォンダ演じる
ワイアット(キャプテン・アメリカ)と、
こちらもアメリカを象徴する
カウボーイ?ウェスタンスタイルの
デニス・ホッパー演じる
ビリーですが、
時代もあるとは思いますが、
ビリーの長髪すら
イチャモンの対象に。
(しかも現代からしたら大して長くない・・・)
自由に生きようとする
新しいスタイルの彼らが
今(まで)の常識を生きてきた
人々によって
残酷な仕打ちを受けることに・・・
違うということで
排除しようとする。
現在でこそ
世界中多くの人々が
世界中どこへでも
行き来出来るようになり、
異文化、異人種が
当たり前の世の中ですが
少し遡れば
”当たり前”が全然違う。
今の世の中の当たり前も、
数年後、数十年後には
”非常識”なこともあるでしょうね。
しかし、
なんの罪もない人を
(お金の儲け方はどうかと思いますが、
それも60年代の文化の象徴なのか?・・汗)
簡単に暴力で傷つけることは
本当に心が荒みます・・・
ジャック・ニコルソン演じる
ジョージが
野宿キャンプで語る言葉
”自由を説くことと自由であることは別だ
カネで動く者は自由になれない”
確かに
資本主義社会の常で、
お金の奴隷と化してしまうこと・・・
私もドキーッとしますね・・・w
本当の自由を手に入れることは
容易いことではなさそうです・・・爆
しかし、
それでもそういった考えを
頭の隅に置いておき、
自分が過ごしていく日々を
改めたいと思いますね・・・
なんだか全然あらぬ方向へ
感想が向かっていきましたが・・・笑
アメリカの文化と時代を象徴する
作品の一つだと思いました。
(2022年10月11本目。本年度364本目)
スタッフ
監督:デニス・ホッパー
脚本:デニス・ホッパー、ピーター・フォンダ、テリー・サザーン
撮影:ラズロ・コバックス
編集:ドン・キャン
製作:ピーター・フォンダ
製作総指揮:バート・シュナイダー
配給:コロンビア・ピクチャーズ・インダストリーズ
他
キャスト
ワイアット(キャプテン・アメリカ):ピーター・フォンダ
ビリー:デニス・ホッパー
ジョージ・ハンセン:ジャック・ニコルソン
ジーザス:アントニオ・メンドーサ
カレン:カレン・ブラック
ヒッチハイカー:ルーク・アスキュー
ジャック:ロバート・ウォーカー・Jr
牧場主:ウォーレン・フィナーティ
他