鑑賞記録(2022.8.15)アーサー・ペン監督『俺たちに明日はない』1967 U-NEXT

鑑賞記録(2022.8.15)

アーサー・ペン監督

俺たちに明日はない

1967 U-NEXT


『俺たちに明日はない』1967/111分/アメリカ/テクニカラー

世界恐慌時代の実在の銀行強盗であるボニーとクライドの、出会いと逃走を描いた犯罪映画。

アメリカン・ニューシネマの先駆的作品の1つであり、画期的な映画と見なされている。映画における多くのタブーを破ったことで、カウンターカルチャーを支持する人々には「ラリーの叫び」と見なされた。この成功により他の映画製作者は、自分の映画でセックスと暴力を表現することにオープンになった。映画のエンディングは「映画史上最も血なまぐさい死のシーンの1つ」として象徴化された。

アメリカン・ニューシネマとは、1960年代後半から1970年代半ばにかけてアメリカでベトナム戦争に邁進する政治に対する特に戦争に兵士として送られる若者層を中心とした反体制的な人間の心情を綴った映画作品群、およびその反戦ムーブメントである。

カウンターカルチャーとは、既存の社会の根幹に関わる制度や規範、文化に対して、反発する価値をその存在意義として掲げる集団によって形成される文化である。既存の政治体制の他にメインストリーム・カルチャーや大衆主義、商業主義、権威主義、または伝統や古い大人の価値観に対抗することが多い。

1992年には、「文化的、歴史的、美術に重要」としてアメリカ国立フィルム登録簿に選ばれた。

1960年代に『エスクァイア』で編集者をしていたデヴィッド・ニューマンとロバート・ベントンが、ボニーとクライドを扱った本に感銘を受けたのが映画製作の始まりである。ニューマンとベントンは共同でボニーとクライドを主役にした映画の脚本を執筆、二人が書き上げた脚本を読んで心を動かされた映画俳優のウォーレン・ベイティが脚本の映画化を決意した。映画化にあたり、ベイティは作品のプロデューサーを担当することになった。

映画のプロデューサーになったベイティは、当初ヌーヴェルヴァーグの旗手として知られていたフランソワ・トリュフォーを監督候補に考えていた。トリュフォーもこの企画に対して深く興味を示したが、撮影が始まる際に長年の念願だった『華氏451』の製作が決まり、彼はそちらを監督するためにプロジェクトから離脱した。次に映画製作者たちは新たな監督候補としてジャン=リュック・ゴダールに接近したが、結局これも合意には至らなかった。最終的にアーサー・ペンが監督を担当することで映画の撮影が開始された。また、当初ベイティはプロデューサーに専念する予定で、主役の一人であるクライド・バロウ役は、ボブ・ディランが史実のクライドに面影や雰囲気が似ている事からベイティは彼にオファーした。しかしディランは出演を承諾する事はなく納得できるキャストがみつからずベイティ自身が結果的に演じることになった。

本作は映画公開後も、その反体制的な内容や暴力性、犯罪者がヒーローであるストーリーから、保守的な評論家からの非難に晒された。特に当時『ニューヨーク・タイムズ』の批評家だったボズレー・クラウザーの批判は過激で、映画を酷評するレビューを3回も掲載したという。しかし『ザ・ニューヨーカー』の批評家ポーリン・ケールや、当時駆け出しの映画評論家だったロジャー・イーバートが映画を賞賛したことで風向きが変わり、結果1960年代のアメリカ映画を代表する傑作として認知されるようになった。数か月後にクラウザーは『ニューヨーク・タイムズ』の批評家を更迭されたが、一説にはこの時『俺たちに明日はない』を酷評したことが辞任に繋がったとも言われている

アーサー・ペンは、朝日新聞日曜版「世界シネマの旅」(1990年-)のインタビューで、邦題を気に入っている旨を述べている。逆にヨーロッパ公開時のタイトルには不満を持っていたとされる。

この映画でダナウェイが着用するためのベレー帽が、何千と世界中から集められた。公開後、彼女が身に付けていたベレー帽が大流行した

映画監督のサム・ペキンパーは、『ワイルドバンチ』の公開の2年前に、スローモーションによる強烈なバイオレンスを本作で観て、先を越されてしまった悔しさからか、『ワイルドバンチ』の撮影現場で「俺たちで『俺たちに明日はない』を葬り去ってやる!」と、ペキンパーが何百もの弾着を仕掛けながらそう言っていたと衣装係のゴードン・ドーソンは回想し、また『俺たちに明日はない』と『ワイルドバンチ』のバイオレンス描写はペキンパーとペンが尊敬している黒澤明の『七人の侍』と『椿三十郎』を手本にしたものである。

ウォーレン・ベイティは、当時恋人だったフランス人女優、レスリー・キャロンをボニー役に推薦したが、結局は監督のアーサー・ペンがフェイ・ダナウェイに決めた。ボニーの候補には、ナタリー・ウッド、ジェーン・フォンダ、チューズデイ・ウェルドからベイティの身内(姉)のシャーリー・マクレーンまでが候補にあがっていた。

当時のアメリカは禁酒法と世界恐慌の下にあり、その憂さを晴らすように犯罪を繰り返す彼等の事を凶悪な犯罪者であるにも拘らず、新聞も含めて英雄視する者も多かった。

2人は逃走用にフォード社の乗用車「フォードV8」を多用した。1932年に発売されたばかりの最新モデルで、強力なV型8気筒エンジンを搭載していたこの車種を、多くの場合盗んで調達した。当時の大衆車の中で最高の速度と加速力を備えており、一味の周到な逃走計画とも相まって、警察の車では容易に追いつけなかった。

(↑ウィキペディアより)

U-NEXT視聴期限間近の為、鑑賞。(また復活する場合あり)

 

受賞

アカデミー賞

助演女優賞:エステル・パーソンズ

最優秀撮影賞:バーネット・ガフィ

他、ノミネート多数

 

原題

Bonnie and Clyde

 

あらすじ

1930年代のテキサス。出所したばかりのクライド(ウォーレン・ベイティ)は、ひょんなことからウィトレスのボニー(フェイ・ダナウェイ)と意気投合し強盗を働くように。クライドの兄バック(ジーン・ハックマン)とその妻(エステル・パーソンズ)、給油所で働いていた青年C・W(マイケル・J・ポラード)を仲間に迎えて銀行を次々と襲うが、次第に警察の包囲網に追い詰められる。U-NEXT本作ストーリーより)

 

感想

か、かっこいい〜〜!!

(映画全体として)

 

 

まず、

邦題が素敵すぎます!

 

 

原題は

Bonnie and Clydeなので

 

そのまま訳せば、

『ボニーとクライド』なのですが、

(そう呼ぶ場合もありますが)

 

 

『俺たちに明日はない』!!

 

考えた方のセンスが素晴らしい!

 

 

題名には全然入ってない言葉ですが、

 

まさに本作の大事な部分を

ギュッと凝縮した題名です!!

 

しかも、かっこいいし!

 

 

 

アパートの鍵貸します』(1960)

とかもそうですが

 

邦題が素晴らしいと、

それだけでグッときますね。w

 

 

ウィキペディアによると、

ペン監督も邦題を気に入ったご様子。

 

 

ですよね〜!!ww

 

 

 

そして、

映画もこれまた

素晴らしい作品でした。

 

 

やっぱり冒頭の数ショットで

 

私が好きな映画になるだろうことが

すでにわかる。

 

 

独創的であり、

 

そして原題に忠実かつ

今後のスピーディな展開を

 

感じさせる始まり。

 

 

 

そして、

魅力的な主人公、

 

ボニーとクライド。

 

 

二人のキャラクターが

とてもかっこよく、

 

そして関係性にも

障害的なものもあり、

 

より二人に愛着が湧きます。

 

 

強盗殺人を犯しているので

英雄的に扱うことは

どうかと思いもしますが、

 

当時は、結構支持者もいたとか。

 

 

映画でもそのように描かれていますが、

 

お金がある所から強奪し、

ない所には手を出さないような。

(実際はどうか分かりませんが)

 

 

真偽の程は分かりませんが、

 

実話を基にした

フィクションとして

私はとても面白かったです。

 

 

ボニー演じる

フェイ・ダナウェイの被るベレー帽が

大流行したというのも頷けますね。

 

とってもスタイリッシュに

キマってました!!

 

 

クライド演じる

ウォーレン・ベイティも

とっても笑顔が素敵なイケメンです!

 

まさか本作の

プロデューサーだったとは!

 

私が大ファンの

シャーリー・マクレーンが姉らしく、

 

顔は似てないけど、

美男美女の姉弟ですね。

 

 

 

そして、

衝撃のラスト!!!

 

 

息を飲み、茫然とする

凄まじいラストでした・・・

 

 

そして、

サクッと終わる・・・

 

 

幕引きも

素晴らしいと思いました。

 

 

一瞬、

え、えぇぇぇぇえーーー!!

 

とか思ったけど、

 

 

だって

ボニーとクライドのお話ですからね。ww

 

 

今では結構

衝撃的なシーンがある作品も多いですが、

 

 

本作が映画における

多くのタブーを破ったことで、

 

その後の映画にも

大きな影響を与えているようです。

 

 

 

総じて私の好みで、

(バイオレンス的なのは別に好きではないが)

素晴らしい作品でした。

 

 

(2022年8月24本目。本年度293本目)

 

 

ネタバレMEMO

悲惨な最期を遂げる犯罪者を主役に据えたこと、銃に撃たれた人間が死ぬ姿をカット処理なしで撮影したこと(映画中盤でクライドに撃ち殺された銀行員がその最初の例とされる、オーラルセックスやインポテンツを示唆するシーンを含めたことは、1960年代当時としては衝撃的なものだった。特に映画のラストシーンで87発の銃弾を浴びて絶命するボニーとクライドの姿(通称「死のバレエ」)は、当時の若者の反響や後続の映画製作者に大きな影響を与えた。

残虐な行為を繰り返してきたボニーとクライドだったが、意外にも彼等を支持した者は多かった。犯罪者となった彼等を家族は咎めず(ただし映画では母親の態度が事実とは逆に描かれており、またクライドの妹の証言によると母はクライドを咎めはしなかったものの犯罪行為からは手を引いて欲しいと思っていたという)、逃亡中に匿った者も起訴されただけで「23人」に上ったという。そんな背景もあって、ボニーとクライドは事あるごとに家族の居るダラスに戻ってきていた。また、大衆の間でも金持ちに狙いを定め、貧乏人からは巻き上げない「義賊的な姿勢」が共感を得た。

もちろんアメリカ人が皆、彼等を支持していたわけではなく、時の連邦捜査局長官ジョン・エドガー・フーヴァーは「アメリカの狂犬たち」と表現し、ボニーとクライドを殊更に非難していた。

(↑ウィキペディアより)

 

スタッフ

監督:アーサー・ペン

脚本:デヴィッド・ニューマン、ロバート・ベントン

撮影:バーネット・ガフィ

編集:デデ・アレン

音楽:チャールズ・ストラウス

製作:ウォーレン・ベイティ

 

キャスト

クライド・バロウ:ウォーレン・ベイティ

ボニー・パーカー:フェイ・ダナウェイ

C・W・モス:マイケル・J・ポラード

バック・バロウ:ジーン・ハックマン

ブランチ・バロウ:エステル・パーソンズ

フランク・ヘイマー(テキサス・レンジャーの隊長):デンヴァー・パイル

ユージン・グリザード(車を盗まれた青年):ジーン・ワイルダー

ヴェルマ・デイビス(ユージンの恋人):エヴァンス・エヴァンス

アイヴァン・モス(モスの父):ダブ・テイラー