鑑賞記録(2022.3.16)溝口健二監督『元禄忠臣蔵 前・後篇』1941・1942 U-NEXT

鑑賞記録(2022.3.16)

溝口健二監督

『元禄忠臣蔵 前・後篇』

1941・1942

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『元禄忠臣蔵 前・後篇』1941,1942/111分,111分(222分)/日本/モノクロ

真山青果の戯曲を溝口健二監督が忠実に映画化した時代劇

(本作は)討ち入り場面が描かれないことが話題に。(U-NEXT見どころ より)

溝口は時代考証に厳格を極め、松の廊下を原寸大で再現した。製作時は太平洋戦争の開戦時であり戦線の拡大で物資が窮乏する中、膨大な制作費を投入した破格の大作として完成した。作風は地味ではあるが、ワンシーン・ワンカットの実験的手法とともに40年後に再評価されて、1980年1月4日に松竹系で再公開されている。(ウィキペディアより)

 

忠臣蔵

 人形浄瑠璃(文楽)および歌舞伎の演目のひとつで、1748年に大阪で初演された『仮名手本忠臣蔵』の通称。また歌舞伎や演劇・映画の分野で、江戸時代元禄期に起きた赤穂事件を基にした創作作品。なお、脚色された創作であるため、史実としての赤穂事件とは異なる部分もある(ウィキペディアより)

赤穂事件

江戸時代中期の元禄14年3月14日(1701年4月21日)、江戸城殿中松之大廊下で赤穂藩藩主・浅野長矩(内匠頭)が高家肝煎・吉良義央(上野介)に刃傷に及んだことに端を発する。この一件で加害者とされた浅野は即日切腹となり、被害者とされた吉良はお咎めなしとなった。その結果を不服とする赤穂藩国家老・大石良雄(内蔵助)をはじめとする赤穂浪士(赤穂藩の旧藩士)47名、いわゆる「赤穂四十七士」(あこうしじゅうしちし)は、紆余曲折のすえ元禄15年12月14日(1703年1月30日)未明に本所・吉良邸への討ち入りに及び、見事その首級をあげる。そしてその後の浪士たちの切腹までの一連の事件を総称して、今日の史家は「赤穂事件」と呼んでいる。(ウィキペディアより)

 

一言あらすじ

(前篇)

元禄14年3月。播州赤穂の城主・浅野内匠頭は、江戸城の松の廊下で吉良上野介に斬りかかり、旗本・多門伝八郎の尽力にも関わらず切腹の処分を受ける。悲報を受けた国許の赤穂城が混乱に陥るなか、国家老・大石内蔵助は妻子と縁切して江戸へ向かう。U-NEXT ストーリーより)

(後篇)

(中略)主君の仇打ちを誓い、妻子と縁切して江戸へ向かう大石内蔵助に、ほかの赤穂浪士も続く。吉良の首を討ち取った大石らは切腹する。U-NEXT ストーリーより引用)

 

感想

 

巨額を投資して作られたというセット。

 

もはやセットの域を超えていて

本物の建築物です!!

 

 

 

今回も、

前情報、何も知らずに観たので

 

最初、

あまりにも立派な建物なんで

セット思えず・・・

 

 

え!?どっかの建物を借りてロケしたのか!?

 

この時代に!???

 

 

と、思ったが

まさかのセットとのこと。

 

 

 

恐るべし!!!

 

凄いです。

 

 

しかし、

私は忠臣蔵の詳細をよく知らないため、

(大筋しか知らない)

 

 

話し言葉も昔の言葉が用いられているし、

 

色々知らないことが多すぎて

正直、

作品の本来の醍醐味を

理解しきれなかったと思う・・・

 

 

 

しっかり歴史的背景や、

登場人物などを把握しておれば、

もっと楽しめたと思う・・・

 

 

 

正直、

睡魔に襲われながら観る羽目になった・・・爆

 

 

 

うーん、勿体ないですね・・・

 

 

歴史物は、

(作り話でも)

やはり観る側の知識の深さが、

より楽しめるか否かを左右すると思う。

 

 

 

せめて忠臣蔵の

ある程度の詳細は、

事前に理解しておくべきでしたね・・・

 

 

 

史実に基づき

かなり忠実に再現しているとされる本作。

 

 

 

派手なところはあまりないだけに

(冒頭の事件くらい)

より一層、理解度が必要でした。

 

 

 

お勉強して、

歴史的知識を深めてから

再鑑賞が必要ですな・・・

 

 

(2022年3月23本目。本年度94本目 ※前後篇併せて1本のカウント)

 

 

 

スタッフ

総監督:白井信太郎

脚色:原健一郎、依田義賢

撮影:杉山公平、松野保三、中村忠夫、岩田生男

工作:吉田百人 作曲・音楽監督:深井史郎 美術監督:水谷浩

建築監督:新藤兼人、渡辺竹三郎 演奏:新交響楽団 指揮:山田和男

装置:六郷俊、大野松治、小倉信太郎 襖絵装飾:沼井春信、伊藤榮伍

録音:佐々木秀孝、杉本文造、田代幸一 効果:木村一、原田誠一

照明:中島末治郎、三輪正雄、中島宗佐 編集:久慈孝子、荒川葉子

速記:山下謙次郎 普通写真撮影:吉田不二雄

服飾:川田龍三、奥村喜三郎、加藤信太郎

装飾:松岡淳夫、荒川大、大澤比佐吉、西田孝次郎

技髪:高木石太郎、尾崎吉太郎、福水シマ

現像:富田重太郎 殺陣指導:橘小三郎 演技事務:武末雲二

字幕製作:望月淳

 

【考証】 武家建築:大熊喜邦 言語風俗:潁原退蔵

民家建築:藤田元春 時代一般:江馬務 能:初世金剛巌

史実:内海定治郎 風俗:甲斐庄楠音 造園:小川治兵衛 素槍:久保澄雄

 

演出:溝口健二、高木孝一、渡辺尚治、酒井辰雄、花岡多一郎、小川家平

 

 

キャスト

大石内蔵助:河原崎長十郎

富森助右衛門:中村翫右衛門

浅野内匠頭:嵐芳三郎

吉良上野介:三桝万豐

梶川与惣兵衛:山路義人

徳川綱豊:市川右太衛門

お喜世:山路ふみ子

潮田の妻・お遊:京町みち代